なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

子どもにも、ゴロゴロする時間が必要なのだ!

今週のお題「リラックス」

 

放課後の現場と聞くと、子どもたちは元気に外で指導員と一緒に遊んでいる姿を思い浮かべがちです。

 

もちろん、サッカーや鬼ごっこで元気に駆け回る子たちはたくさんいますが、一方で、マットが敷いてある漫画コーナーでごろごろしている子たちもいます。

 

「漫画ばっかり読んで!」と思いますか?

実際、「今日、うちの子何していましたか?」と聞かれた時に、「今日は漫画コーナーで、ONE PIECE読んでましたよ〜。」と答えるとがっかりされる保護者の方もいらっしゃいます。

 

元気にお友達と公園で遊ぶ姿を理想の子ども像として捉える方は、放課後の職員に対し、「漫画を与えて子どもを放置している。仕事をしていない!」と怒ることもあります。

 

ちょっと待って!

放課後は子ども達にとって「リラックスしてもいい時間」ではないの?

 

大人のあなたにとって、リラックス法ってなんでしょうか。

山登りやフットサルがストレス解消法です!と言う方もいらっしゃるでしょうし、家でごろごろ何もしない、と言う人もいるはずです。

お風呂にゆっくり浸かる。

DVD鑑賞。

いろいろなリラックス法がありますよね。

 

仕事を終えて疲れて帰宅したお父さんが、ビール飲んで、テレビを見ながらソファーでごろごろしているように、子ども達にも「ごろごろタイム」が必要なこともあるのです。

 

小学校2年生にもなれば、6時間授業が始まります。

たくさん脳みそを使って、神経も使って、子どもたちの脳と体は疲れているのです。

子どもたちなりにいろいろあるんですよ!察してくださいね!

 

そんな子どもたちが「宿題しなさい。」「ごろごろしないで外に遊びに行きなさい。」と言われたら、ストレスたまりますよね?

 

だから、ごろごろして良いのです。

漫画読むことが、リラックスにつながるのであれば、そうすれば良いのです。

 

ごろごろしたり、ボ〜ッとする時間は逆に脳の活性化につながる、と言う説もありますよ!

 

漫画ばっかりで友達と遊んでいない、と言うお悩み

「うちの子、漫画ばっかり読んで、友達いないのかしら?」と言う悩みの8割以上は心配ご無用です。

 

放課後施設の漫画コーナーは漫画好きの子が集まる憩いの場です。

共通の趣味を持つ友達と同じ空間を共有しているのです。間違いなくハッピーでしょ?

会話は少なくても、肩が触れ合っていたり、時々面白いページを見せ合ったり。

(男の子は、ちょっとエッチなシーンで「おい、見ろよ!」と盛り上がり、女の子はキスシーンできゃあきゃあ言ってます。)

 

放課後の過ごし方は自由でいい。

どうしても放課後児童クラブに行かなくてはいけない子どもたちが、少しでも家にいるのに近い感覚でゆったり過ごせるといいな〜、と思っています。

 

なので、リラックスタイムを邪魔しない程度に話しかけます。

「何巻まで読んだ?」「この漫画、面白いよね!」

 

どんな過ごし方が自分に合ったリラックス法なのか、子どもの頃から知っておくことも、生きる力につながるのではないでしょうか。

ジブリ好きなら行ってみたい!秋のお出かけは『江戸東京たてもの園』!

 

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(秋の小金井公園。都民の憩いの場。)

 

 

都立小金井公園の中にある江戸東京たてもの園を知っていますか?

文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元修復、展示しています。

 

 

実際、映画のセットのような雰囲気もあり、入場料400円とは思えない充実ぶりです。

 

どの建築も修復や改装(エレベーターを設置したり)などはありますが、「本物」なので、細部を見れば何時間でも滞在できてしまう。何度行っても新しい発見があります。

 

たてもの園ってどんなとこ?

ビジターセンターとなる建物は旧光華殿。1940年、皇居の外苑に紀元2600年式典のために建築された式殿が翌年移築され、光華殿と命名されました。

戦後、戦火で焼けた学習院中等科が移転して置かれ、当時の皇太子、天皇陛下も隣接する「御仮寓所」に住まわれ3年半過ごしたそうです。

改修され、展示室などを含むビジターセンターとして使用されていて、中はとっても現代的なので、まさかそんな歴史的建造物の中にいるとは思わないかもしれません。

 

ビジターセンターだけは、ちょっともったいない気がします。

 

旧「武蔵野郷土館」として昭和29年に開館。1993年(平成5年)に江戸東京博物館の文官として「江戸東京たてもの園」が開設されました。

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奄美の高倉は旧武蔵野郷土館の収集建築物。八丈島などでも同様の高床式の建物がああるそうです。)

 

貴重な文化遺産が残る場所で、東京の中にありながら、広大な土地を使ったこの博物館は現代まで継承されています。

 

 

宮崎駿も大好き!江戸東京たてもの園

実はこの「たてもの園」、ジブリ映画のモデルになった場所がたくさんあると言います。

特に「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所が多くあることはマニアの間で有名な話です。

 

この江戸東京たてもの園スタジオジブリからもとても近く、宮崎駿監督が何度も通ったというのも頷けます。

 

どれだけ近いかと言うと。このくらい近い。

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どのくらい縁があるかと言うと、このくらい。

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ゆるキャラ「えどまる」宮崎駿さん作!

 

なんとも言えない愛嬌のあるキャラクター。

 

ジブリの世界観を味わおう!

宮崎駿さんは、色んな場所を取材して、独自の世界観を作っていくので、「このシーンのモデルはここ!」と言う唯一の場所はなかなかないと思いますが、たてもの園の建築がヒントになって、あちこち取材しただろうと想像できます。

 

例えば、「デ・ラランデ邸」

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1910年(明治43年頃)ドイツ人建築家、ゲオルク・デ・ラランデ氏が3階建に増築したと言う洋館。白いバルコニーが「風立ちぬ」っぽい!と評判です。

 

こちらは1階がテラスのある喫茶室になっており、ちょっとした休憩に最適です。

「武蔵野茶房」さんってば、有機珈琲にお花を添えてくださるの。素敵。

「お父さんお花屋さんね。」と言うメイちゃんを思い出しました。素敵。

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こちらは新橋行きの都電ですけど、横浜が舞台の「コクリコ坂」を思い出してしまうのは私だけ?

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中に入ると、「千と千尋の神隠し」も思い出す!

 

千と千尋の神隠し」のモデル間違いなし!と言われているのがこちら。

「武居三省堂」(文具店)

 

このおびただしい引き出しの数。

釜じいのボイラー室しか考えられません。

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三省堂があるエリアは花屋などの商店が並ぶエリア。

さながら映画の世界に迷い込んだような気分。その先にあるのが、銭湯「子宝湯」です。豪華な造りはいかにも湯婆婆が出てきそう。

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「大和屋本店」(乾物屋)では、イモリの黒焼きが売ってないか見てしまう。(置いてないよ。)

 

などなど、「ここもそうかもしれない。」と思わせる、ジブリ臭がプンプンする博物園なのです!

 

これから行くなら、秋の夜間開館、「紅葉とたてもののライトアップ」がおすすめ!

平成30年の今年は11月23日(金・祝)〜25日(日)の3日間、通常なら秋冬は16時半閉園のところ、20時まで開園しています。

 

今年は夏が暑すぎて、木々も疲れているのか、紅葉もあまり綺麗ではないようですが、たてもの園では、夜間だからこそ楽しめる催し物が盛りだくさんです。

www.tatemonoen.jp

 

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、紹介した写真の中で、夜撮影したものは、

過去のライトアップの日に撮影したものです。

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民家の中では、囲炉裏に火を入れてくれます。

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ボランティアさん、大活躍!あったか〜い!!

 

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夜の商店もなかなかに良い雰囲気があります。

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傘屋さんでは、こんな演出も。

 

さらに、写真を撮り損ねましたが、とても珍しい室内のガス灯も特別に点灯してくれています。電気かガスか、一般家庭の明かりに実は普及戦争があったのですね。

 

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デ・ラランデ邸の暖炉にも火が入るそうです。

夜間開館の日は、園内とても混雑しているので、喫茶に入るのは至難の技。

私が行った日は音楽ステージがありました。(今年もあるかどうかは不明)

 

ライトアップしているとは言え、園内、かなり暗いです。雰囲気あります。

とても楽しいのですが、混雑もしているし、お出かけされる方は気をつけてくださいね!

 

「どうして結婚しないの?」の呪い

無邪気な子どもたちからの残酷な質問

「せんせい、何歳?」

「こどもいる?」

「結婚してる?」

「どうして結婚しないの?」

 

何万回聞かれただろう、この質問。

上の3つまでは平気で答えられる。

 

けれど、最後のやつ。

「どうして」…って、ねえ。

どうしてでしょうね。

 

 

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子どもたちにとって、結婚する未来は当たり前すぎる

 

父親と母親がいて、子どもが存在する。

 

父母と幸せに同居しているかどうかはさておき、子どもにとって、自分は母親から生まれ、母親はおばあちゃんから生まれ、おばあちゃんはひいおばあちゃんから生まれた。

 

この事実はとても大きい。

 

いつか好きな人と結婚して、子どもが生まれる、ということは、あまりにも当たり前のこととしてインプットされている。

 

当たり前のように脈々と受け継がれてきた命だけれど、過去には、子どもを産まず生を終えた人々もいるのである。

 

子どもはだいたいそのことに気づいていない。

 

しかし、自分が子どもを産まない女性になる可能性を、私は子どもの頃からなんとなく感じていた。

 

男女雇用機会均等法が制定され、女性の社会進出について取り上げられることが多かった子ども時代。

負けず嫌いな性格だった私は、猛烈に「自分の才能で生きる、かっこいい女性」に憧れていた。

むしろ、世の女の子はみんなキャリアウーマンとかに憧れていて、「男の子と対等に渡り合う」ことを当然としている。と思い込んでいた。

 

なので、「お母さんは、将来何になりたかったの?」と専業主婦の母親に聞いた時に、「う〜ん、お嫁さん。早く結婚したかった。」と答えられた時に、絶望した。

 

何に洗脳されたのかわからないけれど、「結婚して専業主婦=つまらない人生」の公式が幼い私の中に出来上がっていたから。

 

う〜ん。クレイジーだな〜。

ちなみに、子どもの頃、両親の仲はとても良好に見えました。

今も離婚せず一緒にいるので、まあ、一般的な夫婦でしょうか。。。

 

結婚しないのではなく、できない。(笑)現実はもっと残酷

自立した女性に憧れながらも、気になる男の子がいると、「結婚したら〜、子どもの名前は〜」みたいなことも考えたりしていました。

そう、恋愛対象はマジョリティな「異性」。

 

ただ、偏った女性像に憧れていたせいか、可愛い女には逆立ちしてもなれず、恋愛面はズタボロ。

結婚しないのではなく、できない、という状態。

 

仕事も恋愛もうまく行っている人を見ると、「しくじった〜!恋愛をばかにするもの、恋愛に泣く。」と、今更取り戻せない過去を嘆いたりしています。

しかも仕事面でも負け犬だわ。

 

恋愛下手という点では多少の劣等感みたいなものは感じるのですが、結婚していないことについては「焦り」とかはないんですよね。

「絶対に子ども欲しい!」とかもないし。

 

なのになぜ、子育ての仕事に10年以上就いたのか。

 

子どもがいなくても子育て系のスキルをつけることはできる

私が小学校の時に一番好きだった先生は、40歳ぐらいで、旦那さんはいたけれど、お子さんはいらっしゃらなかった。

私が日記がわりに書いた詩(ポエム)を、学級便りに掲載してくれて、それがとても嬉しかった。

 

絵を描くのも好きで、図工は得意なつもりでいたけれど、私の人生の中で図工や美術の成績で辛口だったのは彼女だけだった。

 

とても悲しくて悔しかったけど、このことで気づかされたことがある。

私は何かを真似して作ることは上手だったけれど、オリジナリティという点では全然周りの子に敵わなかった。

 

尊敬する先生には子どもがいなかった。

 

でも、先生はひとりひとりの生徒をしっかり見て、愛してくれている、と感じられたのです。

 

子どもがいないからって、能力が劣るわけではない。

自分の子と比べることがない、という点ではメリットかもしれない。

 

少なくとも私は、子育て系の仕事をしていて、子どもがいないことで「子どもがいないあなたに何がわかるの!?」みたいなことを保護者の方から言われたことはない。

(思われたことあるのかもしれないけれど。)

プライドを持って仕事をしてきたし、子育て系の仕事は結婚してるかとか子どもがいるかとかとは、全く別のセンスが必要な仕事だと思う。

 

一つの命をお腹の中から育てていくことは、それはもう尊いことで、一瞬が一瞬しか存在しなくて、子どもはどんどん成長していく。

そんな目まぐるしい子育てに一生懸命な世の中のお母さんたちの愛の深さにはもう菩薩様を感じるし、眩しすぎて直視できないくらい。

 

子育て系の仕事に就いていると、子どもの一時代としか触れ合わない。

今年の1年生は来年2年生になるし、また新しい1年生が4月に入ってくるんですね。

この繰り返し。

 

もちろん同じ人間は存在しないので、全く一緒というわけではないですが、傾向はつかめてくるし、ノウハウがどんどん蓄積されていくのです。

 

小学生期については、知識と経験あり。あと集団の扱いも任せて!!

 

なので、子育てと子育て系の仕事は似て非なるもの。

 

「どうして結婚しないの?」の本当の呪いは同業者から

結婚することが当たり前だと信じている子どもたちから言われることは平気です。

万が一、保護者の方でそういうことをおっしゃる方がいらっしゃったとしても、ほとんどの保護者から信頼していただいていれば、1人や2人言う人がいても平気です。

 

一番きついのは同業者からの一言。

 

大人だし、色んな家庭を見てきているから、いろんな生き方に理解があるかと思えば、そうでもないのが子育て系の同業者です。特に既婚か結婚経験者。

 

子どもが大好きだから、子育て系の仕事をしている人がほとんどの業界です。

もちろん私も嫌いなわけないですけれど、仕事の一番の動機は「子どもが好きだから」ではないです。「子どもたちの為にしたことが、世の中の為になるはずだから」です。

 

だから、結婚していなくても、子どもがいなくても仕事は頑張ってこれたのですが…。

 

仕事ぶりを評価してくれている、と思っていた上司から

「一度は結婚した方がいいわよ。子どもは産みなさい。」

 

子育て系部門の行政の方からも

「早く相手見つけろよ。」

 

悪気のない言葉に傷つく。

「結婚しない、子ども産まない」は、この業界ではマイノリティすぎる。

 

確かに、結婚すれば、子どもがいれば、仕事ぶりにも説得力が出るような気はする。

 

けれども、頑張っている仕事の内容や私という人間を評価してほしかった。

私という人間を否定されるような気持ち。

 

未婚のまま年齢を重ねるにつれ、徐々に居心地が悪く感じる。

 

結婚しない私にこの仕事は向いていないのかもしれない。

仕事、辞めたいな。

 

そんな風に感じるのでした。

 

おまけ

昔、占い師から言われたこと。

「あなた人相でわかるわ。結婚できるわよ。結婚相談所とかに登録しなさい。」

 

登録すればできたそうです。結婚できないのは登録しなかったからですかね。(笑)

ハロウィン記事まとめ

今週のお題「ハロウィン」とのことで、やはり今月はハロウィン関連の記事をいくつか書いていたのでまとめてみました。

 

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(ピカデリーサーカスの電光掲示板、ハロウィンバージョン)

 

ハロウィンはアメリカ文化。イギリスのハロウィンについて書きました。

www.ma-naru.com

 

工作シリーズ

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コスプレ

最後に、ロンドンの中心街のピカデリーサーカスで、“魔女の宅急便より、ファーストランディングの自己紹介でうまくいかず、落ち込むキキ”に扮するなる子のハロウィンナイトの写真で終わりです。

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お粗末さまでした。

築いた信頼は財産であり、失う時は一瞬である

信頼を築くということは一朝一夕では成し得ない。

せっかく築いた信頼も、ちょっとしたことで一瞬で失うことがある。

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仕事も友達付き合いも、コンビニやレストランなどのお店の人と対面するときも、相手に敬意を持っていたい。

 

日々の積み重ねが信頼という財産を築くと思う。

 

ブログを始めた時、いろんな可能性にチャレンジしようと決意しました。これまで使っていなかった、Twitterのアカウントも作りました。(活用できてないけど)

 

Twitterで新プロジェクトのためのお仕事依頼をされているのを見つけ、「ファーストペンギン!!」という気持ちで飛びつきました。

 

採用していただき、いくつか納品して、請求書も出したけれど、プロジェクトも始動せず、そのまま相手から連絡が来ない状態が1ヶ月続きました。

 

問い合わせると、「請求書が経理で保留されていた。プロジェクトは流れてしまったけれど支払いはします。」とのこと。決して短くはない時間を割いて納品したので、ありがたいと思いました。再度請求書を、ということだったので本当は紛失していたのかもしれません。

 

明日にでも入金してくれる、ということだったのだけれど、そのまま、また1週間。

 

何か私の方でミスがあったのではないかと思い、自分の送った請求書の口座番号を何度も確かめ、何度も記帳に行き、何度も通帳を確かめたけれど、「明日入金」してくれるはずのものは見当たらず、もんやりしたものが胸の奥に生まれたのでした。

 

お金のことを催促するのはあまり気分のいいことではないのです。

しかも、お互いにどちらの不手際なのかはっきりしていない場合はなおさらなのです。

 

相手の会社にとってはあまりにも単価の低い仕事だったので、他の優先順位の高い案件に隠れて忘れられていたり、後回しにされていたりしていたのじゃないかと疑ってしまったのです。

 

振込自体を忘れていたのでないのなら、口座番号を打ち間違えたとか、スタッフのミスか、伝達ミスか、それとも社長自らのミスなのか。もしかすると、真摯に行動したのにうまくいっていなかった、ということがあるかもしれないのです。

 

それでも、やはり、仕事をして対価なしで、泣き寝入りはしてはいけないと思い、もう一度確認していただくようお願いしました。

 

今度は即日入金していただけました。

 

本当に小さな額ではありますが、例えば、このブログで同じだけ稼ごうと思うと、何年かかるか、その少額でさえ稼げるようになるかもわかりません。

(このブログは今、収益ゼロです。)

 

そんな中、少額でも、自分の得意分野でお金をいただける仕事ができるなら、と思い、必死で頑張ったのです。

 

そんなお金が絡むと、より一層、信頼を失うのは早いです。

 

SNS上で、人気のインフルエンサーで、言ってることもすごくまともで信頼できる人なんじゃないかと思っていました。

その人自身「信頼を得ることは財産になる。」というようなことを言っていたと思うのです。今回の案件は、私に対してのお助けプロジェクトなんじゃないかと思うほどに嬉しかったのです。

 

でも、お金がなかなか振り込まれない。プロジェクトも始まらず、連絡ない。(残念ながら結局立ち上がらなかった。)

少額ですけど、下手すると大きな不信感抱いてしまうよ!

これまで私が仕事した相手は、みんな支払い超早い、約束に忠実、めちゃめちゃ対応いい人たちばかりだったからね。

 

お金の請求を何度もして、私って嫌な感じだったかしら。

でも、振り込まれないまま黙っていたら、「あの人は信用できない。」と思って、フォローも外したり、変なツイートしたり、無意味な怒りになっていたかもしれない。

 

時間はかかったものの、結局は振り込まれたので、相手を信用し続けて、確認依頼をして良かったと思う。

 

今回思ったことは、「長引くと良くないな。」と言うことです。

もっとスピーディに問い合わせすれば良かったかもしれないです。

結果的に間隔をあけて督促したことは、相手にもダメージだったかも。

 

もっと爽やかに、「〇〇日までにお願いしま〜す!入金確認したら連絡しますねっ♡」みたいなノリでガツガツいけば、さっさと終わったかもしれない。

 

相手の方が知名度もあり、世の中から信頼されている。私のような者の方が、SNS越しで全く姿が見えない不審者と思われてもおかしくないんだろうな。

 

今回のことは、お互いに信頼を失ったわけではない、と思っていますが、一瞬で信頼は失う可能性があるのだ、ということを学びました。

 

忙しくなった時こそ、細やかな配慮や、丁寧な仕事が大事になってくるんだな〜、と今日はそんなことを思う一日でした。

 

 

壁面装飾なんて、剥がしてしまえ!

 

保育園や放課後施設はだいたいどこも空間恐怖症

空間恐怖症の話を書きました。

www.ma-naru.com

 空間恐怖症というと大げさな感じではありますが、美的感覚として、日本人にこの感覚を持っている人は非常に多い、という話を聞いたことがあります。

 

そのせいでしょうか。保育園や放課後の施設の壁面は、隙間なく埋められていることがよくあります。

 

今回は、なるべくいつも通り、理論的に意見を述べたいところですが、個人的な感情があることを先に告白しておきます。

 

壁面装飾が大嫌い。あんなもの、剥がしてしまえ。

 

特に、保育雑誌の丸パクリの壁面が、嫌いです。画用紙で作る、あの、白眼のないまんまる黒目が離れて顔についた、ピンクやブルーのクマさんウサギさんが、夏ならヒマワリを背景に海で戯れるような、あれです。想像できますか?

 

もう一回。

 

嫌い。

 

オリジナリティのかけらもない。ちっ。

 

保育園に行くとどこ見ても手作り壁面装飾。

どこ行ってもデザインソースは一緒。

 

季節の壁面飾り。

お誕生月の壁面飾り。

職員紹介の壁面飾り。

なんとなく壁を装飾する壁面飾り。

 

100歩譲って保育園はいいや。

小さな子どもたちはかわいいものが好きだし、ぐずって泣く子の気をそらしたりするのに役立つことがあるからね。

「あらー、かわいいクマさん♡なにしてるのかな〜?海で泳いでいるよ〜♡」

(ごめんなさい。バカにはしてません。)

 

小学生向けの施設で、保育園向けの図案を使っていることが、嫌な理由の一つです。

小学生をもう幼児扱いしたくない。できれば、季節に合わせた柄の暖簾を掛け替えるとか、お華の先生に頼んだ生け花飾るとか、ちゃんとした雛人形とか兜を置くとか、本物に触れる機会があったらいいな、と思いますが。

そうはいかなくても壁面はキャラクターじゃなくてもいいし、保護者が見ても「おしゃれですね!」って思うようなものにしたいなーと思っています。

 

わかりやすく、私が壁面装飾を嫌いな理由を5つ挙げておきます。

①大概オリジナリティがなくかわいくない。(しかも幼児向けデザイン)

②画用紙の色が嫌い。(保育系の通販の画用紙って色がダサいんですよ)

③気が散る。(物が多く、がちゃがちゃした部屋では子どもたちも落ち着けません)

④壁面装飾のプレッシャーが、残業・持ち帰りを生む

⑤職員の自己満足になりがち

 

 100パーセント大人が作った装飾を見ると、もうがっかりします。

しかも、どこかのデザインを丸パクリです。

「この施設、暇なの?」って思います。

そんなこと言うと怒られると思います。

「職員の努力をなんてこと言うんですか!子ども達を喜ばせるために残業したり持ち帰ったりして頑張ってるんですよ!」

 

本当にそうなのかな?子どもたちの心はその装飾で豊かになったり、落ち着いたりしてるのかな?

壁面は無理して作らなきゃいけないものかな?

「かわいい〜!」と言ってくれる子どもも保護者もいると思うけれど、そう言ってもらうことで職員が満足してないかな?

 

かわいく室内を飾らないといけないという感覚に陥って、なんでもかんでも飾っていないかな?

 

下手な装飾をするぐらいなら、なくてスッキリした清潔なお部屋にした方が絶対にいい!と強く思っています。

 

注意書きが多い放課後施設

・廊下は走らないで

・手は綺麗に洗いましょう

・水を大切に

・扉は静かに閉めましょう

・あいさつをしよう

・使ったら元の場所に片付けてね

・おもちゃは大事に使いましょう

・スリッパを並べましょう

 

などなど。

言い出したらきりがないくらい、あちこちに注意書きの張り紙が貼ってある施設がとても多いのです。

注意書きの張り紙が多いところにいると精神的な圧迫感を受けることがあると、心理学の専門家が言っているのを聞いたことがあります。

 

とにかく、放課後の施設では、装飾と注意書きで壁や隙間が埋まり、下手すると窓も塞がっています。元の壁がどんなだったか、思い出せない勢いです。

 

落ちつかない子どもが多いな、という施設は、施設内の掲示物を全部見直しした方がいいと思っています。

 

絶対に効果でます。ミニマリストになるくらいの覚悟が必要です。

 

実録!新任の責任者の初めの仕事はゴミ捨て!

私が着任したある施設では、もう私の手に負えないかもしれないと思うほど、子どもたちが荒れまくっていました。

 

小学校2年生が、職員に向かって「おいブタ!」と暴言を吐きながら、回し蹴りをするようなところでした。

生活室の中を子どもたちが走り回り、机や棚の上に飛び乗り、本棚をよじ登り、おもちゃを振り回したり、大人が叫ぶが誰も聞いてない。。。

 

机などの配置も最悪で、死角が多く、子どもとのコミュニケーションが取りずらい。

 

一晩で、子どもを変えると決意し、全事業者さまから引き継いだのが3月31日の夜8時。そこから3時間かけて、私を含め、スタッフたった2名で、変えられるだけのことをしました。

 

主に「捨てる」ことです。

 

壁に貼られた掲示物をばんばん捨てます。

一目で「汚い」という印象のおもちゃや本も全部捨てます。

棚の上は物を置かない、を基本に捨てまくります。

 

「これ、何かに使えそう。」

「今使い道が思いつかないなら捨てる!」

 

掲示物など剥がす時に困ることがあります。

テープ問題。まじで大変なんです。

 

剥がれない、跡がつく、汚い。片付けや掃除の時に問題を起こしがちです。

 

やりがちだけどやってはいけないテープの使い方3つ

①家具やケーブルにOPPテープ

②窓ガラスにセロハンテープ・ガムテープ・両面テープ

③ホワイトボードにビニールテープ

 

私はこの3時間でOPPテープが大嫌いになりました。

前任者がOPPテープ大好きだったようで。

テープは見た目が汚いので、使い方は要注意です。

 

とにかくゴミを捨てまくり、レイアウトを変え、4月1日を迎えました。

 

子どもたちの第一声はこれ。

「えー!全然違う!広くなった!!」

 

4月1日時点では、事務机などの家具類は一切捨てていないので、汚い掲示物やおもちゃを捨てて、机の配置を変えただけです。

 

それでも「広くなった」と子どもたちは感じたのです。

 

その後も数ヶ月かけて、どんどん処分していきました。

窓を塞いでいた背の高い食器棚を処分し腰の高さの物に変えたことで、明るい日差しが入ってきました。

「棚の上には何も置かない」という基本ルールを作り、掃除もしやすく、スッキリとした印象になりました。

 

放課後の施設でも、保育園のようにお誕生日の壁面装飾を掲示することが多いのですが、職員さんに一度作ってみてもらったものの、作成途中で仮掲示した時に、目障りに感じて、「今年からなし!」にしました。個人情報問題もありますしね。

 

季節の壁面も、職員がエゴで作るのではなく、子どもたちの作品とどうコラボレーションするかを考えた企画をだしてもらってから作っていました。

ダサいものが嫌いなので、どうせ何かを掲示するなら、おしゃれなお店のディスプレイを作るぐらいの気持ちで取り組むように言ってスタッフには無茶振りしていました。

もちろん率先して自分でそれをするようにしていました。

 

落ち着いた雰囲気の場所を作れば、おのずと心も落ち着いてくるはず。

環境って大事なんです。

 

私は1日で子どもたちが変わったと実感しているし、1年かければ本当に様変わりです。

「あの放課後施設、とっても落ち着いていて、いい子たちばかりだよ。

私がいなくなった後も、私の精神を受け継いで頑張ってくれている方々のおかげで、この評価はずっと続いています。

 

保護者の反応

4月1日から少しずつ物を捨て続け、余計な飾りや掲示もなくなって、以前とは全く違う雰囲気になりました。

保護者の方々は業者が変わることをとても不安に思うので、私自身、色々変えてしまうことが保護者の方々にどう思われるか、心配でもありました。

 

普段から落ち着きがなく、物を投げたり、などの問題行動が多かったと噂のお子さんのお母さんが7月ごろ、生活室にいらっしゃいました。3月末で一度利用をストップしていたのですが、夏休みだけ利用したいということで私がお会いするのは初めてでした。

 

お子さんはADHD発達障害があり、それが問題行動に繋がってしまうことが度々ありました。誤解をして欲しくないので少し説明しますが、発達障害と診断されている子は、環境に強く影響を受ける傾向があります。視覚情報も聴覚情報も、抽出して処理する、ということが元々苦手というケースが良くあるのです。高いところによじ登りたい、という衝動にかられる子も多くいます。危険意識が低い傾向もあるのです。

 

聴覚の話で言うと、目の前で話している人の声も周りの話し声も同じボリュームで聞こえたら、目の前の人が何を言っているのか、聞き取りづらいですよね。

 

視覚的にもいろんなものが掲示してあると、あっちもこっちも気になって、落ち着かないのです。

 

お母さんは、部屋を見渡してこう言いました。

「なんか…物が少なくなったような…」

 

どきっとしました。捨てたものの中には、そのお母さんのお子さんが気に入って(?)もしくは気になって(?)いつも振り回していたものも含まれていたし、かわいい掲示物が大好きな人たちは保育者だけでなく、保護者にも多いからです。

一瞬、クレームとかきたらどうしようかと思い、「あ〜、前に比べると、なんか殺風景ですかね〜。」と誤魔化すように私は言いました。

 

しかし、お母さんは私の方に向き直し、こう言いました。

「いえ、とても落ち着きます。いいと思います。」

 

ああ、お母さんは、自分の子どもが、どのような場所であれば、気持ちを落ち着けて、本来の自分でいられるかを知っているんだな。

片付けてよかった!

そして、そのお子さんがもう一度利用し始めてから、パニックなったりしないか不安でしたが、とても落ち着いていて、聞いていたような問題行動はありませんでした。

 

その後、私の壁面装飾嫌いは続いていますが、上司からはもっと子どもの施設らしく可愛く飾れ、とか注意を受け、「ちっ。」と心の中で思いつつ、気が散らないプラスなるべく子どもの手が入った物を作るようにしています。

 

あ、私、作らせれば、早いしとっても上手なんですよ。自分で言うのもなんなんですが。(笑)

 

ではまたね!

 

空間恐怖症

それ、空間恐怖症ですよ

空間恐怖症、と巷で呼ぶ人もいると聞きます。

壁面とかを装飾で埋め尽くさずにはいられない、というやつです。

 

これは、例えば、紋様で埋め尽くされたイスラム建築や、日本建築でも絢爛豪華な日光東照宮、なんかが当てはまるかもしれません。

 

普通の一般家庭でも、壁にちょっとでも空間があれば、写真や絵や賞状などを飾り、ちょっとでも何か置けそうなところがあれば、各地のお土産や、郵便局でもらった販促品なんかを飾ってしまう。

 

もう、私の祖母の家がまさにそれです。

唯一、応接間の、テレビボードの横の壁に大きめの空間があって、そこは大丈夫だと思っていたら、ある日突然、馬鹿でかい「モネの睡蓮」の額縁がかかっていて、

 

「なる子ちゃん、どう?買ったのよ、素敵でしょう?なる子ちゃんはいいものがわかるから、この作家さんのこともわかるんじゃない?」と問いかけられ、

 

「いやいや。所詮ポスターだし!!しかし、こんなバカでかいポスター、いくらで買ったの!?

 

と心の中で大きく叫び、

 

「モネの睡蓮だね。私、好きな絵だよ。」と愛想笑いし、

 

埋まってしまった空間へ、同情と哀れみの祈りを捧げるのでした。

ちーん。