アートは、知れば知るほど面白い。

以前も言ったような気がするけれど、ルールを知らなければ野球観戦もサッカー観戦も全然面白くない。同じようにアートもある程度の知識がないと全然意味がわからないし、知っていると長い系譜の先に今の現代アートがあることがわかるし、そこに自分自身の鑑賞の視点を持つことができる。
アート、面白いよ!
と思うものの、ダウ90000の蓮見くんが「お笑いは流行ってない」と言う度に、「あぁっ!アートなんかもっと流行ってない!」グサーーーっと心に何かがブッ刺さってダメージをくらっています。
そんな中、SNSで人気のアート漫画を密かに楽しみに生きています。
パピヨン本田さんの漫画です。
主にXで読んでます。
流行ってます。
『美術のビジュえもん』日本の現代アートを風刺したような内容に爆笑しました。
ほぼ内輪受け…ではあるのですが。アート界あるあるを某国民的漫画風のキャラクターが切れ味良くコミカルにしていて、パピヨンさんは相当なアートマニアだなあ、と感心して読んでいました。
最近は『コンセプチャル・ガール』という高校生が主人公の現代美術部を描いた作品が最高です!高校生の日常みたいなのを描いた漫画はたくさんありますが、こんなにドキドキしたのは久しぶりです。
現代アートの考え方や面白さが学べる内容になっているだけでなく、制作に向き合う姿勢とか、悩みとか、そこから紡ぎ出される言葉とかが、美術系大学で葛藤しながらもアートに向き合った過去がある自分にギュンギュン刺さってくるのです。
私が学生の頃映画化もされた某美大生漫画は、全然美大生の葛藤が表現されてなくて、結局普通の少女漫画で、納得いかなかったし、芸大受験系のも面白いけど、歪んだ受験美術が見えて、これが流行るのは良くないのでは…と思っていたところ。
やっと、私が好きと思えるアートと青春の漫画が出てきて嬉しいです。
コンセプチャル・アートと出会った二十歳の頃のドキドキを思い出します。
高校生で現代アートに没頭できるなんて、かっこいい!主人公は天才だな!
『コンセプチャル・ガール』も大注目ですが、今回、紹介したいのは『美術道』という本です。
タイトルは藤子不二雄先生の『まんが道』のオマージュですかね?グッときますね。
パピヨン本田さん、95年生まれ?お若いですよね。藤子不二雄ファンって幅広いですね。
さて、『美術道』は、コンセプチャルアートを皮切りに現代アートの解説を、実在した(する)アーティストを紹介する形でまとめた本です。
現代美術家でもある、作者、漫画もたくさんあって、解像度も高く、とてもわかりやすいです。
学生の時に読みたかった内容!
ただ、現代アートの解説本のあるあるですが、作家がまだ生きてたり、亡くなってからそんなに経っていないので、著作権の関係で現物の写真はありません。丁寧にイラストで表現してくれていますが、ある程度「美術館か写真で見たことある」方が理解が深まるように思います。
もしくは逆に、この本を読んでから作品を見ると、感動具合が全く変わるかも知れません。
どんな考え(アイデア)で、形になったものかを知っていると、モノの見方も体感の仕方も変わります。現代アートの展覧会に行くのがもっと楽しくなるはず。
もちろんファーストインプレッションを大切にしたいという鑑賞者もいるとは思いますが、サッカー見ても、ゴールかゴールじゃないかしか、わからない私に、サッカーファンは「もっと知ると、もっと面白いよ。一人の選手に注目してみるのもいいし、チームやリーグの歴史に注目してみるのも面白いよ!」と言ってくれるでしょう。
もし、ちょっとでも興味があれば、『美術道』手に取ってみてください。
一方、現代アートのお金にまつわる色々を下世話に知ることができる映画が『アートのお値段』これはこれで面白いのでおすすめ。
しかし、美術作品よりも結局売れるのは漫画だな。
漫画が描けるアーティストが、日本の現代アートの勝ち組かも知れない。
(漫画ってずっと流行ってるね…!)















































