なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

テレビでセンター試験のニュースを見た後、子ども時代の勉強を考える

センター試験のニュースを見て、若かりしあの頃を思い出そうとしたものの、ぼんやりしか思い出せない、なる子です。

 

なる子の志望した大学はちょっと変わっていて、センター試験で必要なのはたった3教科。

しかし、実技2次試験1日目で足切り、2日目、3日目の実技試験まで進めば、センター試験の結果を全部合計した点で合格が決まる、というものでした。

 

倍率8倍。

 

できるだけセンター試験の点数を稼いでおくにこした事はありません。

 

通っていた高校は国公立至上主義という時代遅れの思考回路でカリキュラムを進める学校だったので、センター試験の勉強は基本的に学校の授業と参考書での自習で頑張りました。実技試験対策の専門予備校には通っていましたが、学習の予備校には行きませんでした。

遡れば、高校受験も塾に通わずに、自己流で詰め込み勉強し、なんとか志望校に進学したのでした。

 

なぜ、頑なに塾に行かなかったか。

 

それは小学校5年生が終わる春に遡ります。

 

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D for Distance

トラウマの塾体験

多分、周りのママ友の影響を受けたのでしょう。

母親が、ある日、「私学の中学受けてみる?中高一貫なら、高校受験受けなくていいし。」と聞いてきました。

受験がなんなのか、よくわかっていなかったけれど、「すごいことに挑戦することになりそうだ。」と思ったような気がします。そこから入塾テストを受け、高い入塾金を支払って春期講習を受けることになったのです。目の前で万札が渡される瞬間は忘れられません。

 

それまで、小学校の授業は割に楽しく受けていましたが、塾の授業はちょっと雰囲気が違っていて、緊張感に苦しみました。

春期講習で出る大量の宿題と、圧倒的に小学校のレベルより難しいテキストの内容に、早速強いストレスを感じました。

 

トドメが、毎年春休みに行っている家族旅行を批判され、受験のために小学校1年生から続けていたピアノもやめた方がいい、と言われたのです。

 

春期講習は春休み期間中の2週間でしたが、辛くて辛くて、母親の胸の中で大泣きし、「やめたい。」と訴えました。

 

遊んでばかりの小学生に、いきなり勉強だけの生活はきつすぎた。

地元の中学に進学し、公立の道を突き進むことを決めたのです。

 

泡と消えたあの万札たち。

 

親には本当に申し訳ない。

 

だから、意地でも学習塾には通わないと決めたのです。自己流での勉強は、効率はよくなかったかもしれないけれど。塾で勉強していれば、もっと成績はよかったかもしれないけれど、諦めずに受験を乗りきった。自分の力で受験に臨んだので、その経験が糧となっています。 

同時に、私の塾体験は、ある意味挫折を経験したトラウマで、塾にいいイメージが全くありません。

現在は、子どもの意欲を高める良質な塾ってたくさんあるのでしょうけど、昔の詰め込み型の塾って向き不向きがありますよね。

 

勉強は楽しいものであってほしい

今の時代、小学生でも塾に通うのは当たり前になってきました。

家庭の経済力が、そのまま学力に反映されるような統計も出ていると聞いたことがあります。

塾に行きたくても行けない子どもたちがいるのだ、ということです。

 

そういうこともあって、小学校の空き教室などで、民間事業者が運営する格安の土曜日学習を取り入れているところがあります。

年間10,000〜20,000円程度の授業料。一般の学習塾に比べてかなり安い受講料です。

 

ほんの短い期間だけ、土曜日学習をお手伝いしたことがあります。

 

内容としては、自分のペースに合わせて、プリントを進めて自主学習していくというもの。わからないところは、民間委託事業者の塾講師や家庭教師のアルバイトが教えてくれるというものでした。(時給恐ろしく低かった記憶が。。。)

 

参加している子ども達のご家庭の中には経済的な理由で民間の塾通いを諦めている、という家もあっただろう、と推測します。

  

土曜日学習は、授業で通り過ぎて、わからないまま過ごしてしまうところを、一旦戻って学習ができるという点がとても良かったです。

一般的な学習塾は、学校の授業よりも早く分数や面積の求め方の公式を習ったりするのでどんどん先に行ってしまって、塾内で落ちこぼれてしまうようなことがあるのではないでしょうか。(塾に2週間しか行っていないので、なんとも言い難い)

 

基本的に自主学習の場でしたが、一緒に算数の問題を解きながら、「できた!」「やった!」と大きな声で私は子ども達を褒めていました。

進み具合が早い子には、「お友達に教えてあげるのも復習になっていいんだよ。」と耳打ちしました。どこを理解するのが難しいのかは、子どもの方が共感できるので、お友達が教えることは双方にメリットがあります。

 

休憩時間には、私も一緒に大縄跳びや鬼ごっこでリフレッシュしました。

 

短い期間だったけれど、一緒に勉強を楽しんだ、という実感がありました。

 

お別れの日、「塾に行けなくても、塾に行かない選択を自分でしても、学習を諦める必要はない。」とお話しました。

塾を辞めたトラウマ体験についても、子どもたちの学習意欲を削がないように気をつけながらも告白しました。塾に行くこと自体を否定はしていませんから。

 

「学びたい、という気持ち、ずっと応援しています。」

 

放課後児童クラブは宿題をさせる場所?

どこかの幼稚園のママさんたちが、こんな会話をしていました。

「学童どうしようか悩んでるのよね。」

「うちは行かせようと思ってるわよ。学童って宿題の時間あるでしょう。助かるって聞くわよ!」

「宿題やってきてくれるんだ〜。それはいいわね!」

 

待って!ちょっと待って!

 

それ、大きな誤解です。

 

基本的には、放課後児童クラブ(学童)は宿題をさせる場所ではありません。

放課後の生活の場ではあるので、宿題をするかどうかは本人の自由、本人次第です。

 

民間学童では塾経営が土台となっている事業者もありますから、学童+習い事をウリにしているところもたくさんあります。

しかし、公立の放課後児童クラブの多くはそうではないし、学校ではないので、教えるということはしません。

 

たまたま、とある放課後児童クラブに行く機会があり、ショックを受けたことがあります。

学習の時間というものが決められていて、私語は厳禁。質問を受けた指導員も限界まで小さな声でサポートしなくてはいけませんでした。

 

本来なら放課後の楽しい時間に息の詰まるような静けさで、学習のプレッシャーを受ける子どもたち。楽しくなさそう。小学生に7時間目の授業を受けさせているようなものです。精神的に疲れるはず。

 

そんな経験もあってか、放課後児童クラブで学習の時間を設けているところに対してはアンチの姿勢を取っています。

 

はっきり言って保護者の要望はとても高いです。「宿題の時間を作って欲しい!」という要望です。

もうこれは未来永劫続くのではないかという強い要望です。

 

親の気持ちは分からないでもないですが、子どもたちのため、強いては子どもたちの家族のために「宿題の時間」を作りたいとは思わないです。

 

宿題はあくまでも家庭学習です。家庭で行うのが基本です。他人に押し付けるのは間違いです。家庭の役割の大切さから目を逸らさないで欲しい。

しかし、遅い帰宅後宿題するのは大変だから、という理由があって、「放課後児童クラブにいる間に宿題をすること」と家族で約束するのは自由だと思います。

 

下校後すぐに宿題を終わらせて後は思い切り遊びたい子もいれば、ちょっと一息ついてから始めたい子もいるし、時間を決めて一人で取り組んだり、お友達と一緒におしゃべりしながらしたり。

 

色んな宿題の仕方があっていいと思います。

 

横で賑やかに遊んでいる子がいても宿題をすることができるようになれば、将来的に雑念や誘惑に打ち勝ち、賑やかなカフェでも、どんな場所でも集中する力がつきそうです。

 

お友達と賑やかに宿題している子たちは、学習は楽しいものであるという原体験ができるし、教え合うことで学力が高まります。

放課後児童クラブをやめても、お友達の家や、児童館や図書館でお友達と宿題を持ち寄って頑張ることができます。

 

自分で選び取る、ということが、子どもに取って大切な経験なのです。

 

宿題の時間を儲けることは、子どもの選択肢を一つ奪うことになり、人によっては、苦痛の時間でしかありません。

 

この強制的な時間があることで、子どもの暴力が起こる場合もあります。

 

学習の時間にトラブルが起きがちな施設は思い切ってなくすか、時間を短くすることも検討した方がいいかもしれません。

 

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www.ma-naru.com

 

月並みだけど、遊びも勉強

強制的な学習は我慢強さをつけることはできても、好奇心を育てたり、学習意欲を高めたりすることにはマイナスと感じます。

 

遊び、人との関わりから学ぶことは人生においてとても大きな財産です。

 

受験はとにかく苦しく、なんとかギリギリ乗り越えた私ですが、大学生活は最高に楽しかったです。大学では、ほぼ、遊びが勉強でした。

 

センター試験を乗り越えた若者たちの大学生活が、学び多く楽しいものでありますように!

 

もう一息!頑張れ〜!!