先生と児童の別れは突然やってくる。
なぜなら、教育関係など年度区切りで人事異動がある仕事は、本当にギリギリまで人事がわからないからです。
オフィシャルには4月1日付け。
新年度になるまで保護者や児童には知らされないことが多いのです。
絶対そうとも限らないので、放課後児童クラブでは、そろそろ異動や退職の職員のことを知らせたりしている頃かと思います。
うちも…そろそろかな〜。
事前に知らせると、保護者の方が餞別の品をくれたり、児童がお手紙などをたくさん書いてくれたり、離れる職員の為に涙涙のセレモニーをしてくれたりすることもあります。
でも、なるべく大げさにしない方がいいと思っています。
お手紙やプレゼントをいただくことはとても嬉しいのだけれど、残る人たちやこれから入ってくる人たちの為にも、去っていく人より残っていく人たちの姿を重要視するべきなのです。
涙涙の別れをしてしまうと、残された児童がこんなことを言ったりします。
「新しい先生、つまんない。前の方がよかった!〇〇先生に来て欲しい!」
これを言われると、職員は傷つきます。人間だもの。
それに、実際にはそんなに大差ないのです。
子どもたちの方も、新しい先生がつまらないのか、自分が成長したことによってこれまで楽しかったこともつまらなく感じているのか、正確な判断ができていないかもしれません。辛いことや不満が生じた時に、原因を探り、「大好きな先生との別れ」を思い出すことはあまり良いこととは思いません。
去った職員もいつまでも顔を出したりするのはよしましょう。
声をかけてもらったり、子どもたちが集まってくるとうれしいかもしれないけれど。
もうそこにあなたの居場所はないのだから。
過去にひきづられるような別れかたは不要です。
潔く去っていくのです!
なんでもないことのように別れる。
それも愛なのです。
…と。
こんなこと書いて。
ええ、頭ではわかっているのです。
でも、涙なしにお別れできる自信はこれっぽっちもないのですよ。