なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

もう国に帰ろうかな…と思うぐらいの小1の壁と言葉の壁。

ふとしたことで、新一年生になるお子さんを持つアフリカ系外国籍のお母さんと話すことがありまして、その時のことをちょっと書き残しておこうかなと思います。

 

介護職のパートで働くお母さんは、勧められるがまま地方から東京の職場に転勤してきたそうで、何もかも斡旋されるがまま動いていたら、身の丈よりも家賃の高い部屋に住むことになっていて、地方で貯めたお金も切り崩しながら子育てをする日々。夫は北アメリカに住んでいて離婚はしていないものの経済的な援助もなく、シングルマザーとして生きているそうです。夫に養育費を求めないのは文化的なものなのか、個人的なポリシーなのかわからなかったけど、この説明はいろんな支援を受ける上で難しそう…。

 

彼女と出会ったのは入学を控え、3月も後半に入った頃。住んでいる所より、職場に近い保育園を選んだことで、小学校に関する情報が入りにくく、同じ小学校に進学するママ友もいないようで、学童の申し込みも区役所の人(多分こども家庭支援センター)に助けてもらいながらやったものの、大事な締め切りを一つ逃したそうで待機になってしまったそうです。

 

うーん、母国語でないのに、あの難しい書類を揃えるなんて厳しすぎるよね!

 

そして、こどもが小学校の放課後をどう過ごせば良いかわからなくて、「仕事を何日も休まないといけない。もう国に帰りたくなってきた。」と、泣きそうになっていました。

そうそう、春休みあるし、しばらく給食もないし、早く帰ってくるもんね…。

 

全児童対応の放課後支援も待機になったと思っているようだったので、何か齟齬があったのではないかと思います。言葉の壁もあるし。学校の校舎内に活動拠点がある場合って民間委託の職員が学童と放課後支援と両方掛け持ちしていることが多いから、説明が混乱するんじゃないかと思います。全児童対応で入れないってことはないはず。

日本人でもわけわからん!と思うのに、学童と放課後がほぼ同じ場所にあるのに違うシステムで、値段も違うとかどうやって日本語が母語じゃない人が理解できる?!

 

このお母さんは、基本的な日常会話はできるけど、専門用語がたくさん出てくる学童などの話は難しいと思うし、学校だって自分の国とはシステムが違うだろうし、日本のこどもたちがどうやって自力で学校に行って帰ってくるのかも理解できないと思ったので、3月末にパニックになったお母さんに伝えたことリスト。英語は得意だと言うので、英語で伝えました。

 

・(存在を知らないと言うので)近所の児童館に行きましょう。

・放課後の過ごし方について、館長に相談する。こどもが遊びに行くから顔覚えてもらおう!

・多分、全児童対応の放課後支援のことをちゃんと詳しく教えてくれる。申し込もう!

・児童館は大人の見守りの中で遊べる安心な場所。連絡先を登録しておく。

・自宅、学校、児童館の3つはこどもが自力で移動できるよう入学まで練習する!

 

私が育った場所は、児童館がなかったので、東京はすごいな〜と思います。

児童館で遊んでくれたら、ちょっと安心ですよね。怪我したりしたら電話くれると思うし!

 

子育てのことや、子どもの学外のことで悩みがあったら、子ども家庭支援センターに相談してみてほしい。もっと身近なところに児童館があったら児童館の職員さんにも相談できると思います。子ども家庭支援センターを紹介されるかもだけど。

もちろん学校の先生に相談するという方もいると思うけれど、学校の先生ができることは限界があるので、他に相談できる場所を見つけておくといいですね。

 

子どもにとっても、親にとってもドキドキの新学年。

環境の変化にトラブルや悩みも出てくると思いますが、いろんな人を頼りながら頑張って乗り越えていってほしいです。

 

悩んでいた例のお母さんから、入学式の写真が送られてきました。

詳しくはわからないけれど、なんとかなったっぽい。

良かった!おめでとう!