なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

竹とんぼ作るのって簡単そうに見える

竹とんぼって、作るの簡単そうに見えませんか?

 

見えるよね。

 

少なくとも私はそう思っていたよ。

 

だから、「これから竹とんぼ作りの先生が来ますよ〜。」って言われて、「やってみた〜い。」って答えるし、実際にゆる〜く始めた時に、「1時間半くらいかかるかもよ。」って言われて、一瞬「おや?」って首傾げるよね。

 

「ナイフでこうやって削っていきます。」っていう先生のデモンストレーションを見ていると、どう見ても簡単そうなのよ。

 

鉛筆をカッターナイフで削るのは、受験時代に相当やったし、手先の器用さにはちょっと自信あるよ、と思い始めてみたら…

 

激ムズでやんの!

 

先生は、決して切れやすいとは言えなさそうなカッターナイフでスイスイとカンナを使ったようなクズを出しながら削っていくのだけど、真似してやってみてもそんな風には全く行かない。

 

これは…まじで無理です。

 

ボロボロのガタガタにしかならない。でぶっちょでなかなか薄い羽にならないのです。

なんとか仕上がりましたが、半分以上、先生の手が入っています。

 

完成すればそれでよし。

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竹ひごも自分で削り出すんだよ。縦に割るのはもちろん先生のお仕事。

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少し残した緑のラインが綺麗です。

 

もう手がガクガクです。

このゆる〜い竹とんぼ教室をやってくれたのは「吉日楽校」さん。

ボランティアさんたちが運営している様子でした。日吉駅が最寄りです。

小さな子供たちが枝や小石を拾って好きにペイントしていたり、走り回ったり。

コーヒーも無料でいただきました。

 

幸せな空間でした。残念ながら5月くらいにこの場所はなくなってしまうとのこと。

 

3月31日(日)には竹とんぼのイベントもあるみたいなので、お出かけにもいいかも。子どもができる作業ではないので、「パパが作って、子どもがペイントす」るのが良さそうです。

http://beyondarchitecture.jp/news/kichijitsurakkou_open/

https://www.facebook.com/kichijitsugakkou/photos/pcb.1622994271179462/1622995897845966/?type=3&theater

東京都庭園美術館 『岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇跡』展

天気がいい。

庭園美術館に行こう。

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現在開催中の展示はこちら。

岡上淑子(おかのうえ・としこ)

『フォトコラージュ 沈黙の奇蹟』展です。

2019年4月7日まで。

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展示されているのは岡上さんが約60年前に制作したコラージュ作品です。

彼女は長年忘れ去られていた作家として近年注目を浴びています。

 

私が初めて岡上さんの作品を知ったのは、milleという雑誌でした。

ちょっとだけ関わらせていただいた実験的な雑誌でした。

編集長さんの愛が詰まった1冊。こだわりの表紙は岡上さんのコラージュ作品です。

対談では女性の生き方について、励まされるような言葉があります。

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タイトルも詩的で、まさにシュルレアリスムの時代をナチュラルに生きていました。

幻想的で美しい。これが1950年代、60年前の日本のコラージュなのか!

1933年に完成した朝香宮邸、アール・デコ調の雰囲気にもバッチリ合っています。

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庭園美術館は建物自体がアール・デコ建築の宝箱みたいな所なのですが、撮影禁止なんですよね。いつ行っても素敵です。

 

さて、今日は庭園日和。

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ピクニックしたくなる芝生もあります。

 

早咲きの桜が咲いていました。河津桜でしょうか。

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日本庭園もあって、もうすぐ桜が咲きそうです。

タイミングがよければ、都会のオアシスでアートとお花見を一度に楽しめてしまう、素敵な場所です。 

 

もう1週間待てば良かったかな〜。

 

何度も行きたくなる場所です。

別れの季節。先生と児童の別れをどうする。

先生と児童の別れは突然やってくる。

 

なぜなら、教育関係など年度区切りで人事異動がある仕事は、本当にギリギリまで人事がわからないからです。

 

オフィシャルには4月1日付け。

新年度になるまで保護者や児童には知らされないことが多いのです。

 

絶対そうとも限らないので、放課後児童クラブでは、そろそろ異動や退職の職員のことを知らせたりしている頃かと思います。

 

うちも…そろそろかな〜。

 

事前に知らせると、保護者の方が餞別の品をくれたり、児童がお手紙などをたくさん書いてくれたり、離れる職員の為に涙涙のセレモニーをしてくれたりすることもあります。

 

でも、なるべく大げさにしない方がいいと思っています。

 

お手紙やプレゼントをいただくことはとても嬉しいのだけれど、残る人たちやこれから入ってくる人たちの為にも、去っていく人より残っていく人たちの姿を重要視するべきなのです。

 

涙涙の別れをしてしまうと、残された児童がこんなことを言ったりします。

「新しい先生、つまんない。前の方がよかった!〇〇先生に来て欲しい!」

 

これを言われると、職員は傷つきます。人間だもの。

それに、実際にはそんなに大差ないのです。

 

子どもたちの方も、新しい先生がつまらないのか、自分が成長したことによってこれまで楽しかったこともつまらなく感じているのか、正確な判断ができていないかもしれません。辛いことや不満が生じた時に、原因を探り、「大好きな先生との別れ」を思い出すことはあまり良いこととは思いません。

 

 

去った職員もいつまでも顔を出したりするのはよしましょう。

声をかけてもらったり、子どもたちが集まってくるとうれしいかもしれないけれど。

もうそこにあなたの居場所はないのだから。

 

過去にひきづられるような別れかたは不要です。

潔く去っていくのです!

 

なんでもないことのように別れる。

それも愛なのです。

 

…と。

こんなこと書いて。

ええ、頭ではわかっているのです。

 

でも、涙なしにお別れできる自信はこれっぽっちもないのですよ。

 

 

退職前の有休消化、どうする?

なる子の退職日が迫ってきました。

 

少し、寂しい気持ちもあります。

 

退職と言えば、話題に上がるのが「有休消化」です。

 

これまで貯めてきた年次有給休暇を退職前にまとめて取ろうというのは日本社会によくある現象かと思います。買い取ってくれる、なんて話もありますよね。

 

定年退職を前に2ヶ月丸々休むとか、そんな話を聞くたびに「仕事が好きすぎたのか」「休みにくい職場だった」のか…と推測することもありますが、そもそもそんなに有給休暇がたまる仕組みになっていることがホワイト企業!と思ってしまいます。

放っておくと、有給休暇が消滅する仕組みの会社って、ありますよね?

 

さて、私も有給休暇をしっかり消化して退職しようと考えています。

 

有給休暇については苦い思い出があります。

以前勤めていた会社でのことです。

www.ma-naru.com

 

契約社員でしたが、「有給休暇?ないよ、そんなもの。」という雰囲気の会社でした。

総務の方と話をすると「労働基準法に準ずる」とだけ言われたので、必要な時には有給休暇を無理やり取っていました。契約が切れる前に「有給が残っているから最後の1週間は休みたいのですが。」と伝えると、「え?うちの会社辞める時に有給休暇の消化をするような人いないんだけど。」という答え。

 

有休は権利ではないのか。Google先生の言ってる答えといつも違う答えが返ってくるこの会社。本当にもう…

 

1日も早く辞めたい気持ちだったので、残った有給休暇の約半分で手を打って、なんとか離れることができたのでした。

その後も1ヶ月くらい仕事の内容で電話をかけてくるので、1ヶ月経ったところで着信があっても出ないことにしました。

 

そんな経験から、現職の会社では少しずつ有給休暇を使い続けてきました。

これでしっかり消化して退職できそう。

 

そう計画していたところ、上司から「なる子さん、退職日どうする?」と電話。

 

「え?末日で書類出しましたけど。」

 

「あ〜、そうか〜、もう出したのね。有給休暇、残らない?大丈夫?」

 

…!!

 

なんと、有給休暇の残り具合で退職日を調整してくれようとしていた。

給料低いことを除けば、ウルトラホワイトかよ。

 

普通のことかもしれませんが、配慮していただいたのはありがたかったのです。

 

なる子は、自分が現場リーダーだったので率先して有給休暇をこまめに取り続け、他の職員にも「有給休暇取らない?」と呼びかけ続けていました。

 

年度末って激務なんですよ。

小学校の春休み中は早朝から仕事だし、新入生も4月1日から来るのでその準備もあるのです。

あまりたくさん休むと残る職員に負担がかかるので、なるべく早めに取ってしまって、無事に退職までに有給休暇を全消化する段取りをつけました。

 

 あと少し。最後まで頑張ろう!

 

大阪の地下鉄、都市伝説

大阪の地下鉄ロゴマーク

大阪から新幹線の車内で、マルコを描く練習をしていたなる子です。

 

マルコとは旧大阪市営地下鉄ロゴマークです。

大阪(Osaka)の「O」と、 高速鉄道の「コ」を合わせたデザインであると言われています。

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1933年の地下鉄御堂筋線建設時に、京大の建築学科、武田五一教授という方がデザインされたそうです。

 

2018年、地下鉄の民営化にともなって、名称が「大阪メトロ」になりました。

ロゴももちろん新しくなったのです。

雨の闇夜に灯る「M」のロゴ。

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悪目立ちせず、都市に馴染むすっきりとしたデザイン。

以前のデザインにも愛着はあったけれど、これはこれで悪くない。

 

よし、今日は「マルコマーク」のこととか、地下鉄について書くか〜。

 

と帰宅したら、こんなものが届いていた。

 

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銀座のクリエーションギャラリーからの展示のお知らせ。

大阪メトロのロゴマーク!!

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まじか。シンクロニシティとやらが続いている。

4月4日からスタートだそうですよ。

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このMetroのMマークは角度を変えてみると円になり、OsakaのOであると。

地下鉄のトンネルもイメージしたとのこと。

すご〜い!感心しちゃう!!

式部義昭さんのデザインとのことです。

 

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プロモーション映像もかっこいいのだけれど、公式動画が見つからなかったので、この展示で見れるといいなあ。

 

 

マルコにまつわる都市伝説

 公式には丸はトンネルで、コは郊外に路線が伸びていく将来像を表した、など色々言われていますが、一つ、都市伝説があります。

 

「実は、ロンドンの地下鉄のマークをパクった説」

1910年代、「ロンドン・トランスポート」が各鉄道会社を統合して誕生しました。その時、「ラウンデル」と呼ばれる円形のマークが採用されたと言います。

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アート作品のような路線図の原型も1931年にできました。

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公共デザインの成功例として名高いロンドン・トランスポート。

「ラウンデル」もお絵かき練習。適当に描いてもそれっぽく見える。
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見れば見る程、マルコマークはパクリ説はあり得る話だと思えてくる。

 

少なくとも、ちょっとは参考にしててもおかしくないですね。

 

大阪地下鉄にまつわる都市伝説 その2

都市伝説というか、もし七不思議があるなら、コレを入れます。

大阪ローカル民が、なぜか左に立つエスカレーター。

 

「大阪でエスカレーターゆーたら、右に並ぶのが常識や!世界基準やで!」

が、常套句なのにコレは一体どうしたことか。

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この映像がどこかすぐわかる人はなかなかいないと思います。

 

文化の交流地点、新大阪でもなく、大阪駅でもなく、関空付近でもない。

 

ここは住之江公園駅。

地下鉄四つ橋線から、ニュートラムに乗り換える途中にある大エスカレーターです。

 

いつ行っても左側にみんな立っています。

 

本当にここだけです。ここ以外の奇異な場所は知りません。

時空が歪んでいるのでしょうか。

同じ駅内でも、ニュートラムから四つ橋線に向かう下りエスカレーターは、右側に人々は立っています。

もしかしてここら辺に住んでいる人は、大阪民でありながら、何かの組織を形成していてよそ者を見極めているのかもしれません。

いつ、探偵ナイトスクープが取り上げてくれるのか。なる子は待っています。

 

今日、お伝えしたこと…

信じるか信じないかはあなた次第です。

 

絵本が呼ぶ奇跡

お土産絵本を選ぶ

今日は久々に会う友達の家にお邪魔しました。

前回会ったのはお腹がパンパンに大きくなっていた頃。

あれから数年経って、いつのまにか2人目も生まれていました。

 

 

お土産どうしようかなーっと悩んだ結果、絵本を選んでみることにした。

上の子もまだ2歳なので、赤ちゃんん向けの絵本でもいいのだけれど、そのうち大きくなるのでもう少し対象年齢関係なく読めそうなものはないか。

本屋で手当たり次第開いて吟味。

 

2択まで絞った。これだ!

 

きょうはそらにまるいつき

きょうはそらにまるいつき

 

 

ネコヅメのよる

ネコヅメのよる

 

 

 

前者はおつきさまを見つめる赤ちゃんの視線と、そのあかちゃんを大事そうにみつめるお母さんの姿が美しくて、うっとりする絵本。

日本絵本賞、大賞受賞とのこと。

 

後者は細かい描き込みと、猫の何気ない仕草の描写が印象的な、町田尚子さんの絵本。

 

どうしようかなー、と悩み抜いた結果「ネコヅメのよる」にすることにしました。

新井さんの本はとても素敵なんだけど、この本に限っては、手書きの下手うま文字が、ちょっとだけ好みじゃなかったのです。新井さんの本は手書き文字が味のひとつなんですが。

 

「ネコヅメを選んで本当にいいのか。」悩みました。

 

友人はたしか犬派だったし、この表紙は怖すぎて赤ちゃん泣いちゃうかも。

しかし、何度も読みたくなってしまう不思議な魔力があるような気がして、自分の好みで選ぶことにしました。「気に入らなければ誰かにあげるなりしてもらおう」と思ったのでした。

 

奇跡その1

友人の子はそれなりに気に入ってくれたようで、絵本の中のいろんなものを指差しては

「これは?」 

と聞いてくる。

 

「猫の目だね。」

「しっぽだね。」

と答えると

 

「ふふふん」と嬉しそうに笑う。

かわいい〜。

 

乳飲み子を抱えながら、友人も「どれどれ」と本を手に取ってめくる。

 

「あ!」

 

友人が小さく叫ぶ。

 

「え?なに?」

 

尋ねると、

 

「この絵、知ってる!」

と言う。

 

何気なく行った国際絵本原画展にこの本の原画が展示してあったのだそう。

 

「うわー、すごいね、って友達と言いながら見てたんだよ!この猫の絵すごい覚えてる!今、ゾワ〜ってなった〜!」

 

えー!こんな奇跡あるだろうか。

絵本の原画展に行っていたことなんて全く知らないし、偶然の一致!

 

原画を見た絵本を持つって素敵じゃない!?

 

奇跡その2

帰路、町田尚子さんを検索してみた。

すると、ちょうど私が本を買った日のツイートが出てきた。

 

その日はちょうど、ネコヅメのよるだったらしい。