お土産絵本を選ぶ
今日は久々に会う友達の家にお邪魔しました。
前回会ったのはお腹がパンパンに大きくなっていた頃。
あれから数年経って、いつのまにか2人目も生まれていました。
お土産どうしようかなーっと悩んだ結果、絵本を選んでみることにした。
上の子もまだ2歳なので、赤ちゃんん向けの絵本でもいいのだけれど、そのうち大きくなるのでもう少し対象年齢関係なく読めそうなものはないか。
本屋で手当たり次第開いて吟味。
2択まで絞った。これだ!
前者はおつきさまを見つめる赤ちゃんの視線と、そのあかちゃんを大事そうにみつめるお母さんの姿が美しくて、うっとりする絵本。
日本絵本賞、大賞受賞とのこと。
後者は細かい描き込みと、猫の何気ない仕草の描写が印象的な、町田尚子さんの絵本。
どうしようかなー、と悩み抜いた結果「ネコヅメのよる」にすることにしました。
新井さんの本はとても素敵なんだけど、この本に限っては、手書きの下手うま文字が、ちょっとだけ好みじゃなかったのです。新井さんの本は手書き文字が味のひとつなんですが。
「ネコヅメを選んで本当にいいのか。」悩みました。
友人はたしか犬派だったし、この表紙は怖すぎて赤ちゃん泣いちゃうかも。
しかし、何度も読みたくなってしまう不思議な魔力があるような気がして、自分の好みで選ぶことにしました。「気に入らなければ誰かにあげるなりしてもらおう」と思ったのでした。
奇跡その1
友人の子はそれなりに気に入ってくれたようで、絵本の中のいろんなものを指差しては
「これは?」
と聞いてくる。
「猫の目だね。」
「しっぽだね。」
と答えると
「ふふふん」と嬉しそうに笑う。
かわいい〜。
乳飲み子を抱えながら、友人も「どれどれ」と本を手に取ってめくる。
「あ!」
友人が小さく叫ぶ。
「え?なに?」
尋ねると、
「この絵、知ってる!」
と言う。
何気なく行った国際絵本原画展にこの本の原画が展示してあったのだそう。
「うわー、すごいね、って友達と言いながら見てたんだよ!この猫の絵すごい覚えてる!今、ゾワ〜ってなった〜!」
えー!こんな奇跡あるだろうか。
絵本の原画展に行っていたことなんて全く知らないし、偶然の一致!
原画を見た絵本を持つって素敵じゃない!?
奇跡その2
帰路、町田尚子さんを検索してみた。
すると、ちょうど私が本を買った日のツイートが出てきた。
その日はちょうど、ネコヅメのよるだったらしい。
「こんやのツメは いいツメですね」
— 町田尚子 naoko machida (@shirakipippi) March 11, 2019
「ほんとうに」#ネコヅメのよる