なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

「引き取り・引き渡し訓練」は必要なのか?災害緊急時の引き取り代理人、誰にしてる?

9月1日は防災の日でした。

 

制定されたのは1960年ですが、9月1日とはもちろん、1923年(大正12年)の関東大震災にちなんだものです。

 

台風が多い、と言うのも一つの理由なのでそうです。

 

関東圏ではこの9月1日、交通機関が防災訓練を行っていたりしますよね。

 

他の地域でも12時にサイレンが鳴ったりと、自治体によって防災の日を意識しているようです。

 

9月1日と言えば、2学期の始業式の日、そこで各地の小学校では「引き取り訓練・引き渡し訓練」と言うものが同時に行われることがあります。

 

今年は9月の始まりが土日と重なったので、9月3日に実施が多いのではないでしょうか。今回は引き取り・引き渡し訓練についてです。

 

 

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引き取り・引き渡し訓練のだいたいの流れ

①小学校で防災訓練が行われる。

 子どもたちは防災頭巾をかぶって、教室、校庭、体育館などで待機。

②お迎え要請のメールが配信される。

 もしくは事前に訓練の日時が知らされているのでその時間に指定された場所へ迎えに行く。できれば徒歩で。保護者も訓練のつもりで。

③保護者がお迎えに行く。

 小学校の職員と身分証明確認をし(保護者なら顔パスもあるかも)、引き取りのサインをして、帰宅する。

 

引き取り・引き渡し訓練の意味

お迎えに行かなくてはいけないこの訓練、「仕事もあるのに、行けるわけない!そもそも何の意味があるのよ!」と言う意見もあるのではないでしょうか。

 

学童教室や放課後教室でも、防災訓練を行うと、「学校でもやったし、もう飽きた!何の意味があるの!?」と言ってやりたがらない子は少なからずいます。

 

そんな時、こんな風に説明します。

「防災訓練をしているのは子どもだけではないの。先生たちも訓練をしています。大きな地震や火事は大人だって怖いです。でも、あなたたちを守る立場の私たちがパニックになるわけにはいきません。だから、体で覚えるために、何回も何回も訓練しています。」

 

防災訓練も、引き取り・引き渡し訓練も、実は先生たちの為。

しかし、なぜ先生たちが訓練するかと言うと、子どもたちを守る為だからです。

混乱に乗じた引き渡しミス(下手すると誘拐事件)が起きないよう、仕組みづくりもしているのです。

 

やらなくてもいいのかもしれない。

そもそも行っても行かなくてもいいのだから、判断は親がすればいいと思う。

親が来ても来なくても、学校の先生は真剣だし、訓練するのは楽ではないです。

日常と違うことをするのですから。

 

防災意識という点で、どう活用するか、どう意味を見出すかは親次第ですね。

 

引き取り・引き渡し訓練のメリット

学校の先生に顔を知ってもらう。

保護者同士の交流の場になる。

 

そして、何より子どもたちがホッと安心できるのではないかな、と思います。

特に低学年の子どもたちは、学校が始まって興奮状態だったり、夏休みの疲れが出ているのではないかなー、と思います。

お昼ぐらいに帰宅して、のんびりできたらいいな、と思います。

 

だから、訓練、という観点ではなかなか意味を見出せない人も、この9月の初めにお迎えが必要なイベントがあるなんて、よくできているなぁ、と思えば良いのです。

疲れた子どもにとって、のんびりできる自宅や親がいることは癒しです。

 

訓練に行けない

平日ですから、休みが取れないご家庭だってたくさんあります。

行きたくても行けないのですから仕方ありません。

鍵っ子や、学童の子どもたちは訓練後、集団下校になるようです。

集団下校も一つの訓練のようなものですから、

 

また、本当に災害になった時には、どんなに夜遅くなっても学校は待ってくれるはずです。

 

災害緊急時の引き取り代理人

災害緊急時の引き取り代理人を事前に登録しておくように言われているのではないでしょうか。

じいじ、ばあばを登録するご家庭は多いようです。せっかくなので、普段あまり学校に顔を出さないおじいちゃんおばあちゃんに引き取りに行ってもらうのもアリですね。

登録は親族・親戚であることを条件にしているところもありますが、「遠くの親戚より、頼れる隣人」という考え方のところもあります。

 

いざ、という時のために、頼れるママ友や近隣のご家庭を見つけておくと、本当に本当に頼りになります。なんだったら引き取り代理人はそう言う人を見つけるための良い口実です。

 

引っ越したばかり、とか、進学した小学校に同じ幼稚園・保育園の子がいない、などの状況のママは、本当に大変だと思う。まずは空欄でもいい。同じ小学校区でなくても誰かいないか。同じマンションや地域の町内会で頼れるご家庭はないか。入学後でもママ友を作るのは遅くない。PTAの係とか、授業参観で隣に立っている人に勇気を出して声をかけてみると、案外OKしてくれるかも。

 

特に近いお家で信頼できそうな人が見つかると、とても助かります。

ちょっと買い物に出ている間に、鍵を持っていない子どもが帰宅して来て、締め出されて困ってしまう。という時も、少しの間預かってもらえたりします。

 

そんなの昔のことでしょ、と言うなかれ。

 

日本はまだまだ平和で、親切で優しい人がたくさんいて、困った時は助け合いです。

 

最後に

久しぶりの登校、ドキドキしますね。

引き取りに行ける方も、行けない方も、帰宅したらたくさん子どもたちからお話を聞いてほしいな、と思います。

また楽しく学校に行ってくれると嬉しいですよね。

おまけ

夏休みに入る前に持って帰って来た防災頭巾を、9月の初登校日に持っていき、その日の訓練で持って帰ってくる…苦笑

 

 

子どもの熱中症対策⑤ 喉が渇いた時にちゃんと水分補給できてる?

ああ、湿度に溺れてしまう。

 

夏休みがついに終わりましたね。

まだまだ暑い日が続く日本列島です。(北国は涼しいのかな)

 

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熱中症対策の基本は水分補給

水道水、飲んでる?

小学校の水分補給の考え方は時代と共に変化してきているようです。

 

私が子どもの頃は、水道の蛇口をくるっと上向きにして噴水のように出てくる水をごくごく飲んでいました。カルキ問題などもありましたが、御構いなしです。

 

なんだったらそのまま顔を洗って、ハンカチ濡らして、授業中にひんやりを楽しんでいました。

もちろん短髪の男の子たちはびしょびしょに頭を濡らして汗を洗い流していました。

 

平成最後の夏に、平成の夜明けを思い出す。

時代の移り変わりとはこういうことか。

 

今、この蛇口ひっくり返しに学校などが敏感になっているのを知っていますか?

 

ひっくり返したまま放置すると、雑菌が繁殖して不衛生、という考え方です。

蛇口に口をつけるということも、感染症予防の観点から敏感になっています。

 

「蛇口は下向き、定期的に殺菌処置」に気を配っているところは少なくないと思います。水道水を飲むこと自体を禁止しているところも、きっとあると思います。

 

保護者にとっては、子どもの時の記憶から、水道水は不味いもの、臭いもの、というなんとな〜く敬遠したくなる気持ちがあると思います。

ペットボトルが普及し、水が買うものになってきた時代を生きてきた保護者世代。

家でも、水道水は飲まない家庭ってたくさんありますよね。

子どもたちもミネラルウォーター環境で育つと、水道水は飲まなくなる傾向があると思います。

 

塩素処理を行っていた昔に比べ、最近はオゾン+活性炭の高度浄水処理方法がとられ、日本の水道水の品質は世界に誇るものがありますが、心理的な信頼感というものは別のところにあるものです。

 

学校へは水筒を持参

告白すると、私も水道水をそのまま飲むことはほとんどありません。

沸かしたものは飲むので、そんなにストイックに避けているわけではありませんが。

 

ミネラルウォーター信仰は恐ろしいほど身についているのです。

 

こんな適当人間でさえ、ペットボトルのお水をお金を出して買うのですから、お母さんたちは思うわけです。「水分補給が心配。水筒を持たせたい。」

 

水筒と言えば麦茶と思ったあなた。古い古い。最近の水筒の中身は、『ミネラルウォーター』がトレンドですよ!

 

で、この「学校に水筒を持たせたい。」の理由が全く単純ではなく、学校運営側をひどく悩ませて、迷走させるのです。

(今回は食物アレルギーなどの理由は除いて考えます。)

 

理由例① 水道水を信用していないので、ミネラルウォーターなど家庭で選んだものを持たせたい。

健康被害を心配しているパターンですね。水分補給は必要だけれど、水道水は飲ませたくない。水筒持参自体が禁止の学校で、特別に許可をもらって水筒を持っていく、という場合でしょうか。

 

理由例② 子どもが学校でも水分補給を簡単にできるように持たせたい。

この辺りからトリッキーになってきますよ。

ひとつは休憩時間の終わりなどでは水道がとても混むので、すぐに飲めるようにと言うこと。

しかし、もう一つ保護者がイメージしているのは、授業中でも喉が渇いたら、さっと取り出して飲める。ということだと思います。

会議中でもペットボトルのお水やお茶をそばに置き、周りに迷惑がかからないよう、ささっと水分補給する。大人の世界ではそろそろ標準化されているのではないでしょうか。

 

さて、学校側は悩みます。もし、授業中でも飲むのをOKにしたら…

ロッカーに置いてある水筒を授業中に立ち上がって取りに行く。→授業が中断

水筒がうまく開けられなくて、全部こぼす。床も服もびちゃびちゃ。→授業が中断。

1人が飲み出す。みんな飲み出す。楽しくなる。→授業が中断。

 

1学級30人の子どもたち。この人数を授業に集中させるってすごい技術ですよね。とても大変なことなんです。周りに気を配るタイプの子たちばかりではないですから、授業中に水筒OKは、悩ましい。。。

 

そして、「授業中は原則禁止」となるわけです。

思ってたんと、違ーーう!(想像する保護者の声)

 

ずっと授業で喋ってる先生も我慢するの辛いだろうから、大人も子どもも飲めるといいな。

 

理由例③ 学校で水道水飲ませることは抵抗ない。けれど、登下校中が心配!

来ました。またトリッキーなやつ。

前提として、「登下校の指導は学校の責任下にある。」ということです。

(もう、家庭の責任下にするべきだと思いますね、私は。)

わかりやすく言うと、もし下校中に事故にあったら、学校で入っている保険が適用される。そんなイメージです。

 

学校運営側は悩みます。

歩きながらの水分補給は事故のリスクがあるのでは…。

「登下校中に水筒の水を飲むのは原則禁止!」

 

意・味・が・わ・か・ら・な・い!(想像する保護者の声)

 

んー、意味がわからないですよねぇ。あくまでも想像ですけれど、立場上こんな風に言っていて、実際、登下校中に飲む子がいたとしても、きつく叱ったりしないと思うんです、学校は。

ただ、子どもたちにとって学校の先生の言葉って重いんですよ。白か黒かしかない。あいまいなことって難しいんですね。ルール破るの辛い。

学校は禁止した手前、下校前の水分補給の声かけ強化はすると思います。

 

なので、家庭では「学校でダメと言われていても、辛くなったら周りに気をつけてさっと飲んでいいの。ママとパパが責任持つ。」と言ってあげるしかないし、学校もそれを期待してるかもしれないです。

まあ、多数の保護者が意見すれば、ルールは変わるかもしれないですね。

 

同じような理由を考えると、学校は傘も危ないから禁止したいんじゃないかな。(苦笑)

 

迷走する学校教育

熱中症対策、水分補給、これだけのことなのに、どうもスッキリ解決しない。

こうやって学校の先生の心の内を想像すると、ストレスで吐きそうです。

 

もうちょっと責任の重圧を軽くしてあげたい。

 

「保護者の責任で」とお願いしても、「学校がやれ」と言う風潮があるのを感じます。

 

学校教育は「鬱」状態に陥っているのではないか。心配心配。

 

私は教育が一番より良い社会につながる投資すべき場所だと思うので、健康的でいてほしいな、と切実に思います。

 

最後に、私が通った海外の大学では、授業中に生徒がビールを堂々と持ち込んでいたことをお伝えしておきます…学内にバーがあるような大学の話ですけどね。

 

過去記事です。

 

ma-naru.hatenablog.com

 

 

ma-naru.hatenablog.com

 

 

ma-naru.hatenablog.com

 

 

ma-naru.hatenablog.com

 

節税!!保育園・学童の民間委託

子育て世代の方はお気づきになっていると思いますが、保育園や学童などの民間委託って多いですよね。

 

私は民間委託、賛成派ではないです。

現状のままではね。

 

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とある地方都市でとある知事候補がうん年前に「改革」を叫んでおりました。

耳障りの良い言葉で、民間委託の素晴らしさを訴えていたのです。

 

「税金の無駄遣いをなくそう。まず、公務員は給料をもらいすぎだ。第3セクターなど公務員が経営するとすぐ赤字だ。民間委託すれば、民間に仕事がまわり、民間は知恵を絞って経営するから無駄遣いがなくなり、サービスが向上する!

 

特に郵政民営化以降、行政は民営化や民間委託が進んできたと思います。

儲かっている事業が民営化する。。。私にはよくわからないのです。疑問だらけなのです。

 

経済のことは白痴です。ここから書くことは私の肌感覚的なことです。

 

例えば、なぜ大阪市はそこそこ儲かっていた市営交通を手放したのか。地下鉄で儲けた分でバスの赤字を補填してなぜ良くないのか。駅のエレベーターやエスカレーター設置に尽力し、お金をかけてきたことに何か悪いことがあるのか。収入が見込めないけれど求められる市民サービスとは、税収や行政が経営する何かの利益からしか支出することはできないのではないか。

 

すぐ結果(収入)が出る事業から、そうでない事業に出資できるのは公なのではないのか。 

 

教育・文化への投資は未来への投資ではないのか。

 

政治家は公務員を甘く見過ぎなのでは。もしくは政治家は公務員と結託して庶民をあざ笑っているのか。

 

民営化民間委託の世論の波に乗って、行政は保育園や学童の民営化・民間委託をどんどん進めています。

本当のところはどうか知りませんが、「しめしめ」という意識もあるのではないかと訝しんでしまいます。

面倒なことを押し付け、市民に節税成功を高らかに宣言できる。

 

いいことだらけ。

 

肌感覚の話です。あくまでも推測の域を超えません。

 

市民の福祉に対する要望・期待

市民の福祉に対する要望・期待はとても大きいのです。

人は、期待をする分それが満たされないと怒りに変わりやすいのです。

しばしば、人の福祉に対する期待はクレームという形に変わってしまいます。

 

民間委託は何か問題が起きた時、クッションになるな、と思うのです。

行政は直接的なダメージを受けにくい。

委託解除するだけです。その民間業者は潰れるかもしれません。

 

民間委託はとにかく人件費が抑えられる。

委託ですから、運営費は税金から出るわけです。入札からの選定ですから、予算を安く提示したほうが採用されるわけです。

そういった会社の給料は超低いです。

 

公務員がもらいすぎだった?適正価格じゃないですか?

 

というのも、例えば今、「学童 東京都 正社員 求人」を検索したところ、「18万〜25万」ぐらいが月給の相場でした。

手取りだと、20万以下です。

 

地方はもっと低いところもあるのでは。

 

東京23区内で手取り15万〜20万って苦しいですよね。。。

 

何年か前に「手取りー家賃=85000未満は貧困」みたいなのが話題になっていましたよね。そうすると、65000円以下の家賃を探さないと手取り15万の人は正社員でも「貧困」。

 

東京都の1Rって7万くらい〜というイメージがあるので、実家暮らしでなければもう物価の高い東京では生活困難な道しか想像できない。

心身ともに不健康になりがち。そんな人に子どもを預けたい?

 

収入の低い職種に優秀な人材が集まるか

自分自身のことを卑下するのは嫌ですが、優秀な人材は集まりにくいと言わざるを得ない。

この優秀という言葉は語弊が起きそうなので使いたくないのですが、あえて使います。

 

適正という意味では、本当に素晴らしい保育士さんや学童指導員さんたちがたくさんいて、子どもたちの為に全身全霊をかけて働いていらっしゃるので、誤解なきよう。

 

しかし、「お金じゃない」という思いなのか、女性が多く世帯主であることが少ないせいなのか…と色々想像できることがあるのですが、現在の待遇を改善する為のアクションを起こしたり理論的に発言したりする能力がそんなに高くないのでは、と推測するのです。

国や行政や物事を動かす側にいる理論武装に立ち向かう力と説得力。

こうやって書いてる私は具体的な資料ひとつ提示することができていないし、説得力にかけます。それができても多くの人から無視されるかもしれません。

説得力というのはしばしば学歴がモノを言います。学歴社会ですから。

そういう意味でも優秀な人材です。

保育士やってる東大卒がいたら紹介してください。

 

 

さて、冒頭で、現状のままでは民間委託は賛成派ではない。と書きました。

 

最近は若い世代でも、子育てや子育て事業について発言する人が多くなったように感じます。私が注目しているのは、あの人とか、あの人とか…。(勝手に名前出していいのかなあ)

「子供を育てること・教育」に対する意識がどんどん広がればいいな、と思います。

 

そのような発言力がある素晴らしい人たちがリードしてくれて、社会が変わっていけば民営化・民間委託もより良いモデルになっていくのではないか。そうなるよう願っています。

 

 

子どもたちを取り巻く環境

子どもを育てる大人は、文化的にも豊かな人間でいてほしいな、と思うのです。

 

文化的な生活というのは「最低限の」よりもちょっと豊かだといいな、と思うのです。

 

お金がないって本当に心が荒みます。

 

「貧乏でも豊かな生活」って言っている人のほとんどは本当の貧乏じゃない気がします。肌感覚の話です。

 

保育士さん、指導員さん、もちろん学校の先生も、もっともっと世間から尊敬されたり、なりたい仕事、続けたい仕事になるといいな。

 

もっと皆さんの待遇が良くなりますように。

 

月の小屋 女性が知らない女性のこと

ああ、アレが来ると仕事にならない。

お腹は痛いし、身体中だるい。

機嫌も悪くなるし、どうしてないんだろう。「生理休暇」!!

 

過ぎるとあんなに辛かった数日間をけろっと忘れてしまう。

 

これも何かの陰謀か。

 

 

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昔の人はどうしてたの?穢れた女性は月経小屋に隔離する

 

小学校高学年になると、女子だけ集められてレクチャーを受けるアレ。

昔は大きな声で「生理」なんて言おうものなら「はしたない」とたしなめられるような、秘め事のような扱いでした。 

 

まあ、今は性能の良いナプキンがあるし、痛み止めもあるし、随分楽になったよね。性についてもオープンになってきているような気がする。

大概の人は痛み止めとかの力を借りて働こうと思えば働けるし、「今日、アレなんです。つら〜い。」とか職場でも言えちゃう時代です。

 

さて、本当に昔の人ってアレどうしてたのかな?って思ったことありませんか?

昔って昭和とかじゃなくて、平安とか江戸とかの方ね。

 

その昔、日本では月経は穢れという扱いでした。

月経部屋なるものがあって、そこで月経中の女性は過ごすのです。

似たようなものは世界各地であって、現在でもネパールなどではまだ残っている場所があるそうです。

 

私がこの小屋について初めて知ったのはファンタジー小説からでした。

氷室冴子先生の「銀の海、金の大地」コバルト文庫!(笑)

 


 

古事記に登場する人物を基に描かれた長編小説で、未完のまま先生は他界…。

日本の古代を舞台に繰り広げられるファンタジーなんて唯一無二でしょ。

(あの頃、勾玉欲しくて堪らなかったなぁ〜)

 

氷室冴子先生と言えば、平安時代を舞台にしたなんて素敵にジャパネスクや、ジブリアニメの海がきこえるの原作者、といえばピンと来る方もいらっしゃるでしょうか。

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脱線しました。 小屋のことです。

 

「銀の海、金の大地」の主人公の少女は初潮を迎え、村の月経小屋で数日過ごすのです。そこには同じように月経中の女性たちがまったりと過ごしている。女たちは何もしない。おしゃべりをしているぐらい。匂い消しの薬草かなんかを燃やしていて、小屋の中はちょっと煙たい。月経が終わると身を清めて村に戻るのでした。

(記憶がぼんやりしているけれど、確かこんな感じ)

 

ファンタジーなんですけど、氷室先生はかなりリサーチをして小説を書いていた、ということですので根拠のないことは描かないと思うんですね。

月経小屋については、少なくとも明治の近代化で廃止されるまであった風習です。氷室先生も当然知っていたと思います。

 

「月経中の穢れた存在を隔離する小屋、悪しき習慣」と聞けば、「ひどい女性差別だな。今の時代の方がいいな。」と思っちゃいますね。

 

別の視点で日本の風習を考える

日本の風習や風土について東京や地方でリサーチしながら考察している方から、こんなことを教えてもらったことがあります。

 

例えば戦で落ちた侍の妻が入水した伝説が残る池がある。ほとりには小さな祠があって、この地域の人たちは「あそこには近づいちゃいけない。近寄ると祟りがあるよ。」と言い伝えてきた。

実はこの伝説にはかなり信憑性がない。では、なぜそんなデタラメな伝説が生まれたのかと言うと、人を近づけない為だったのではないか。危ないから子どもたちを近づけない為…とも考えられるかもしれないけれど、つまりは、守りたいものがあったということ。この地域の人が守りたかったものは、この池の源泉、湧き泉だったのではないか。

そして、その池は平成になっても開発の手を逃れ、現在も澄んだ水がコンコンと湧き出ている。

 

そのような視点で考えると、祠があって神木として祀られている大樹は、地震や土砂崩れが起きやすかったりする場所で根を張り地盤を守ってくれているのではないか、など先人の知恵がうかがえる。

 

長く神聖な場所、呪いや祟りの伝説がある場所とされた所には、そうなるべき理由があったのではないか。

 

そしてその伝承は残念ながら途絶えつつある。

 

月の小屋で生理休暇

「月経中の女性は穢れていて近づいてはいけない。」

腫れ物に触るようなこの表現も視点を変えると印象が変わります。

 

多くの地域で、月経小屋にいる間は、女性は仕事をしなくてよかった。

 

学校や病院がない時代に、性のこと、出産のこと、月経小屋は知恵の伝承の場であった。

 

穢れた女に触れてはいけないと言われた男たちは月経小屋に近づかなかった。

月経中で体力免疫力が落ちている女性たちを、月経小屋は男たちから守った。

 

これって「生理休暇」じゃないですか。

 

 差別的と言ってなくなった小屋だけど、いいところあるじゃないかー!

 

(地域によっては生理中だろうと女性を過酷な労働に従事させていたという記録が残っているそうです。そうしないと生きていけない環境、貧困とかが背景にあったのかもしれません。)

 

生理中は、できれば仕事したくないですよね…。

生理休暇プリーズ。

 

「月の小屋」という詩的な表現は津田塾大学三砂ちづる先生がこのインタビューの中で使っていたものです。先生は疫学やお産、女性が抱える問題、などに取り組んでいらっしゃいます。

 

最後に三砂先生の言葉で今日は終わります。

当時は汚れているから差別されて、そこに押し込められていたってことになっていて、もちろんキレイな場所ではなかったかもしれないけれど、その間だけ月経小屋にいって過ごす、という場が日本のあちこちにあったんです。そこがいろんな世代を超えた女性の伝承の場になっていたと言われています。いいですよね。毎月月経のたびにそこへいって、家事や子育てから解放されて女ばかりで3、4日過ごすって、どんなに楽しいかと思いますよね。

疫学者・作家 三砂ちづるさんスペシャルインタビュー 第1回 フェミニズムは女を幸せにしているか。 – salitoté(さりとて) 歩きながら考える、大人の道草WEBマガジン

 

 

子育て系のお仕事の皆さん、食べてますか?

お出かけして運気をあげよう、もしくは家をお掃除しよう、みたいなことを書いたばかりなのですが、子育て系のお仕事をしていると、「そんな心身の余裕なし!」という方も 絶対いると思います。

 

私も、そうだった。

 

ma-naru.hatenablog.com

 

今回は食事の話。

 

子育て系のお仕事の皆さん、ちゃんと食べていますか? 

  • 給食で命をつなぐ保育士
  • 学童や放課後系など給食がない施設で働く人の食事情
  • 実際に見た、「それでも一人暮らし!」という子の節約弁当3選

 

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給食で命をつなぐ保育士

私の知っている保育園では、給食室があって、早朝から野菜を煮込んで「だし」を取り、スープを作っていました。化学調味料を全く使わない天然の味。栄養士さんは、「もっと食材にこだわりたい!」という意識高い系でした。

 

「赤ちゃん預かるんだから当然でしょ。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は正直、保育園給食がそんなにすごいものだとは知らず、感動しました。

 

働きながら育児して、家で早朝から野菜のだし取れるかって言ったら絶対に無理。働いてなくても私には無理。そんなこと、やったことない。

 

せいぜい煮干しで味噌汁の出汁をとったことがあるくらい。それだって顆粒だし使ってる人多いと思うのよね。

 

さて、近年子どもの貧困が問題視されることが多く、給食が命綱になっている子どもたちがメディアに取り上げらることもしばしば目につきます。

 

実は子どもだけではない。

給食で命を繋いでいる保育士さんは少なくないはず。

 

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うまくいかない。生きにくい世の中をどうにか生き抜いていく力をつける。

《うまくいかない》

うまくいかない。

頑張っているのに。

つらい。

つらい。

 

失敗するのが怖い。

踏み出すのに時間がかかる。

いやだ。

いやだ。

逃げたい。

 

そんな風に思うことってありませんか?

 

 

生きにくい世の中だから、心臓をぎゅっと潰されるような、息切れするような苦しさを味わったことがある人は多いはず。

 

《生きにくい世の中を、生き抜く力をつける場所》

 

子どもと接する仕事のイメージって、毎日かわいいキッズと、遊んだり、笑ったり、楽しい仕事、みたいに考える方が多いんじゃないかな。と思うんですね。

 

でも、実際には、心配事のない世界ということはなく、小さくても厳しい社会です。

 

明るく楽天的でいつも笑顔でいるのが全ての子どもというわけではありません。

子どもだって個性があり、繊細だったり、不安症だったり、ちょっとしたことで辛くなったり。

自分もそういうタイプだった、という方は少なからずいらっしゃるでしょう。

 

私自身、全然ポジティブな方ではなかったと思う。

子どもの頃は、どちらかと言うと強気に出るタイプで(弱虫にありがち!)平気でひどいことを言ったこともたくさんあるはず。

一方で、何気なく放った言葉が相手を傷つけてしまったのではないかと、気になって気になって泣きながら謝りに行ったりすることも。(情緒不安定かっ!)

 

 

放課後系の施設は、異なる学年の子どもたちが集団生活を送る小さな社会です。

  

つらい気持ちや、悔しい気持ち、腹立たしい気持ち、ネガティブな感情も貴重な経験です。どう乗り越えていくか自分で考え実行していくことが、人生の中で生きる力になっているはず。

 

子どもたちよ。

世の中は理不尽なことがたくさん起こって、自分の思い通りにはいかないのだ!

 

つらいけれど、自立への過渡期である小学生期には、多くの壁にぶち当たることが幾度となくあるでしょう。

それは、他人との共同生活の中でこそ経験しうること。

ひとつひとつ乗り越えながら成長していく。

子どもは勝手に大きくなるのではなく、人の中で子どもたちは大きく育っていくのです。

 

学童や放課後教室は、生きる力をつける場所。

支えたり、見守ったりする仕事を大人はしていると思っています。

短い期間かもしれませんが、子どもたちの人生や未来に関わる仕事です。

 

 

《ポジティブ変換術》

 

子どもと接する時、なるべく否定語を使わないというテクニックがあります。

 

「騒がないでください。」→「静かにしましょう。」

「お水がコップ半分しか残っていない。」→「半分も残っている。」

「悪口を言わない。」→「優しくしよう。」

というような具合です。

 

このポジティブ変換術は、私みたいなネガティブ思考でも、少し訓練するとかなりうまくなってきます。

 

「弱虫」→「繊細な心を持っている。他人の痛みがわかる。」

「情緒不安定」→「感受性豊か」

 

私は『弱虫で情緒不安定な子ども』だったのではなく、『繊細で感受性豊かな子ども』だったのです。

 

今でも、ネガティブ弱虫マインドで苦しむことはたくさんありますが、ポジティブ変換すると少し楽になります。

思慮深いんですね。悩める哲学者。(←ちょっとかっこいい)そういうことにしておいてください。

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そんなわけで、「まあなんとかなる子」という命名は、自分に言い聞かせているのかもしれませんね!!

 

子育て系のお仕事の皆さん、トイレ行ってますか?

先日はお休み取れていますか?という記事を書きました。

ma-naru.hatenablog.com

 

本日は、「トイレ行ってますか?」です。

 

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《気がついたらトイレに行っていない》

トイレに行けない問題は、何も子育て系の職種に限らないと思いますが、あるあるです。

保育園勤務の方なんかは、本当に子供たちから目も手も離せませんから、子どもたちがお昼寝時間に入ったら休憩。その休憩時間は月案・週案、連絡帳を書くチャンス!

 

休憩してないじゃないか!!

 

小学生対象の学童や放課後教室も、特に主任さんなど責任のある立場の人は休憩時間が取りにくかったり、全体から目が離せないという責任感から取らなかったり。

 

そうでない方も自分の持ち場から離れにくく、仕事中はトイレに行きたくてもなかなか行けない状況が続きます。

 

目まぐるしい一日が終わり、気づいてみると。

 

「あれ?私、最後にいつ行った?朝起きて、1回行っただけ…」

 

朝番、夜番兼務の長時間勤務の日なんか、朝7時から夜7時まで12時間トイレ行ってない、なんてこともある。

 

恐ろしいことに、一生懸命仕事をしていると、トイレに行っていないことに気づかないことがあるんですよね。

 

体に良くないよね。

 

良くない。

良くない。

 

 

《トイレは行けるタイミングで出しておくもの》

最近、どこかで介護系の方のブログかインスタを見て、共感したものがありました。

業務に入る前に、ベテランさんが新人さんに「トイレは今行きたいかどうかじゃないのよ。今、出しておくの!!」と言ったとか。

 

恐ろしい。

でもこれだわ。

 

保育系だろうと、介護系だろうと、接客業だろうと、

無理している皆さん。

 

トイレは積極的に出しておきましょう。

 

《遊びに夢中な子どもたちにもトイレの促しを》

子どもは、「トイレ行きたい」と気づいてから、我慢できず出ちゃう、までの時間がとても短い。

 

遊びに夢中な子どもたちには、お昼ご飯のタイミングや、帰り支度のタイミングなどで、トイレに行くよう促しをします。

 

(それでも「失敗しちゃった。」という子はいますけれど)

 

そして、子どもたちに「トイレに行っておこうね!」と声かけをしている大人の皆さんも、トイレに行ってくださいね!!!!

 

 健康第一!ですよ〜