《うまくいかない》
うまくいかない。
頑張っているのに。
つらい。
つらい。
失敗するのが怖い。
踏み出すのに時間がかかる。
いやだ。
いやだ。
逃げたい。
そんな風に思うことってありませんか?
生きにくい世の中だから、心臓をぎゅっと潰されるような、息切れするような苦しさを味わったことがある人は多いはず。
《生きにくい世の中を、生き抜く力をつける場所》
子どもと接する仕事のイメージって、毎日かわいいキッズと、遊んだり、笑ったり、楽しい仕事、みたいに考える方が多いんじゃないかな。と思うんですね。
でも、実際には、心配事のない世界ということはなく、小さくても厳しい社会です。
明るく楽天的でいつも笑顔でいるのが全ての子どもというわけではありません。
子どもだって個性があり、繊細だったり、不安症だったり、ちょっとしたことで辛くなったり。
自分もそういうタイプだった、という方は少なからずいらっしゃるでしょう。
私自身、全然ポジティブな方ではなかったと思う。
子どもの頃は、どちらかと言うと強気に出るタイプで(弱虫にありがち!)平気でひどいことを言ったこともたくさんあるはず。
一方で、何気なく放った言葉が相手を傷つけてしまったのではないかと、気になって気になって泣きながら謝りに行ったりすることも。(情緒不安定かっ!)
放課後系の施設は、異なる学年の子どもたちが集団生活を送る小さな社会です。
つらい気持ちや、悔しい気持ち、腹立たしい気持ち、ネガティブな感情も貴重な経験です。どう乗り越えていくか自分で考え実行していくことが、人生の中で生きる力になっているはず。
子どもたちよ。
世の中は理不尽なことがたくさん起こって、自分の思い通りにはいかないのだ!
つらいけれど、自立への過渡期である小学生期には、多くの壁にぶち当たることが幾度となくあるでしょう。
それは、他人との共同生活の中でこそ経験しうること。
ひとつひとつ乗り越えながら成長していく。
子どもは勝手に大きくなるのではなく、人の中で子どもたちは大きく育っていくのです。
学童や放課後教室は、生きる力をつける場所。
支えたり、見守ったりする仕事を大人はしていると思っています。
短い期間かもしれませんが、子どもたちの人生や未来に関わる仕事です。
《ポジティブ変換術》
子どもと接する時、なるべく否定語を使わないというテクニックがあります。
「騒がないでください。」→「静かにしましょう。」
「お水がコップ半分しか残っていない。」→「半分も残っている。」
「悪口を言わない。」→「優しくしよう。」
というような具合です。
このポジティブ変換術は、私みたいなネガティブ思考でも、少し訓練するとかなりうまくなってきます。
「弱虫」→「繊細な心を持っている。他人の痛みがわかる。」
「情緒不安定」→「感受性豊か」
私は『弱虫で情緒不安定な子ども』だったのではなく、『繊細で感受性豊かな子ども』だったのです。
今でも、ネガティブ弱虫マインドで苦しむことはたくさんありますが、ポジティブ変換すると少し楽になります。
思慮深いんですね。悩める哲学者。(←ちょっとかっこいい)そういうことにしておいてください。
そんなわけで、「まあなんとかなる子」という命名は、自分に言い聞かせているのかもしれませんね!!