レア探しもいいけれど、エビ大漁も嬉しいのよ。
なる子オススメの都内梅の名所は、池上梅園です。
戦前までこの場所は、美人画の巨匠伊東深水の自宅兼アトリエでした。
代表作「湯気」は、美術の教科書にも載っている日本画家です。
そして、昨年お亡くなりになられた女優、朝丘雪路さんのお父様でもあります。
朝丘雪路さんは「電車の切符も買えない」など浮世離れしたお嬢様な言動で知られていましたが、全ての元凶が父、伊東深水による溺愛だったと言います。
さて、伊東深水邸は戦災を受け消失、その後料亭などになったそうですが、太田区に譲渡されてからは梅園として整備されてきた、ということです。
今では四季折々の草花が楽しめるということです。
傾斜に植えられた梅が美しく、小さな梅園ですが、見応えがあります。
頭上注意はわかるけど、「顔面注意」って初めて見た。
「雪吊り」も美しい。
池上庭園
入園料:大人100円 小人20円
休園日:月曜日
梅はなんと言っても芳しい香りですよね。
鼻をくっつけてくんくんしてしまいます。
池上梅園は周辺がどうにも味気ないのですが、帰り道はバスでちょっと移動して、戸越銀座でぶらぶらするのをオススメしています。
ここは、そんなに混雑していませんから穴場かも。
3月の1週目ぐらいが見頃かな?
牧野の故郷、高知には、牧野植物園という大きな植物園がありますが、東京にも牧野の植物園があることを知っていましたか?
高知県立牧野植物園 THE KOCHI PREFECTURAL MAKINO BOTANICAL GARDEN
練馬区立牧野記念庭園
入館料:無料
休館日:火曜日
年中、牧野ゆかりの植物を楽しめる小さな庭園ですが、そろそろ玄関口の「大寒桜」が見頃になります。
(2018年3月11日撮影)
普通に歩いていたら、気づかず通り過ぎてしまいそうな、小さな庭園ですが、大寒桜が咲くと、人々も思わず足を止めて眺めています。
記念館には書斎が保存されており、いい雰囲気。
牧野富太郎さん、少年のような眼差しの方ですね!
むくむくと芽吹き始める石神井公園
垂れ下がったような花をつける「寒緋桜」
ソメイヨシノもいいけど、他のお花もいいですよね〜。
お出かけのヒントになれば嬉しいです。
ちょっと珍しいゲームや、アレンジルールの紹介でいつも楽しい記事でいっぱいの、ねずみリーダーさんのブログ。
先日は、永谷園のお茶漬けの懸賞で当たった「東海道五拾三次カード」を使った遊びを紹介されていました。(勝手にリンクすみません!)
この記事を読んで、衝撃を受けたのです。
私、これ、、、持ってる。
しかもやたら古そうなやつ、、、!
それが、これです。
父が気まぐれでくれたカードです。
そういや、父は何かの懸賞だと言っていたような気がします。
永谷園のお茶漬けだったのか。
高度の印刷技術…。
五十三次と言いつつ、53ではなく55の場面が描かれているのですね。
それは、53の宿場にスタートの日本橋とゴールの京都三条大橋がプラスされているからです。
んん!?この父の形見セット(死んでないけど)、55枚以上あるんですけど。
よく見ると、数枚重なっている場面がいくつかある!
なぜだ。
そこで、ちょっと調べてみました。
永谷園のホームページによると、「東海道五拾三次カード」のプレゼントは復活したキャンペーンとのこと。
お茶漬けを買うと、カードが1枚入っているのです。
そもそもの始まりは「検印紙」とのこと。有効利用のため、絵画を印刷したことが始まりなんだとか。これは集めたくなりますよね。
カードを裏返してみると、複数枚あった絵柄は、裏に印刷のあるものがありました。
「検印」の枠と印がありますね!!
どうやら、この「検印紙」のものが、お茶漬けのおまけでついてきたオリジナルカードのようです。
カード20枚と55円切手を送れば、1セットもらえるキャンペーンです。
20枚って…!
父…お茶漬けどんなけ好きやねん…。
55円切手が使われていたのは、不定形郵便100gが55円の時代、ということで、1970年代頃と思われます。
この頃は、全員応募キャンペーンだったのですね。
今は毎月1000人しか当たらないわけです。これは当たると嬉しいですね〜。
実は、父のコレクションは永谷園カードに留まらず、こんなものもあります。
木製マッチ箱の東海道五拾三次。
昔のマッチ箱に貼られていたものを切り取って集めていたようです。
ご丁寧に裏面に自分で番号ふってる。
コンプリートしたくなりますよね。
数えてみると、
4 枚 足 り な い…!!
惜しかったね、父。
東海道五十三次に興味を持ち始めると、宿場町にも興味が湧いてきます。
第一番目の宿場町は、品川宿。
旧東海道は商店街として残っています。
こういった水のある風景は、少し広重が描いた品川宿の雰囲気を残しているような気がします。
そして、品川宿周辺はレトロ建築の宝庫です。
特に壁に銅板を貼り付けた、緑青色の銅板建築はレトロ感たっぷり。
いいですねえ〜。
そういえば、江戸たてもの園にもこんな感じの建築がありました。
鳥居に龍が巻きついている、アバンギャルドなデザイン。
↑これは「夏越しの大祓え(なごしのおおはらえ)」(6月30日)の時の写真です。
半年に一回の大祓えの日(6月30日と12月31日)に心身の穢れを祓うという神道儀式です。夏越しの祓えでは、茅の輪が設置され、これをくぐって色々リセットするというわけです。便利な仕組みです。今年も行きたい。
京都では、夏越しの大祓えの日には「水無月」という和菓子を食べるのですよ。
風流ですね〜。
品川神社、登るとこんな感じ。
愛宕神社もなかなかの高台にありましたが、ここもいい感じですね。
東京で一番高い富士塚ということです。
そこで「富士塚ってなに?」ということですが。
ここに書いてある通り、江戸時代〜明治時代に富士山信仰が流行。「富士講」の人々が富士山に実際には行けない人のために、富士山を模して作ったのが「富士塚」です。
都内に結構残っているところあります。千駄ヶ谷あたりにある「鳩森神社」の富士塚もいい感じです。
いざ、Let's go!
一歩踏み出せば、すぐに二合目です。
険しいといえば険しいのですが、なんだかゴールが近い気がします。
やったー!登頂!!
赤い電車が走っているよ!!
全体的に「タモリ倶楽部」みたいな記事になりましたね。
毎度おなじみ流浪のブログ「なる子とマーナル⭐︎」次回もお楽しみに。
なる子が待機児童対策について、解説&親子を応援!
ついにこの季節がやってきました。1月末から2月にかけて、保育園の合否が続々と届き結果にホッとしたり、青ざめたり。
働きたい人が安心して子どもを預けて働けるように、私も願っています。
その上で、一言。
長い目で見て、必要なのは保育料無料化ではなく、保育士の確保。給料の底上げですよね。間違いない。(身内びいきの意見です。)
そういえば、保育園利用児童が増えるってことは幼稚園利用児童が減るってことですよね。ただでさえ少子化なのに。
普通に考えると経営難ですよね。保育園と幼稚園のハイブリッドのような「こども園」が増えているのはこういうことも背景なんでしょうね。今更ですけど気づきました。
数年前、保育園の待機児童問題が大きくメディアに取り上げられ始められた時から、この事態は予測できたはず。
放課後児童クラブの数ももちろん増えていますが、利用者数はこの20年で約3.5倍。
2018年も前年に比べて6万人以上増加。約123万人が利用しています。
受け皿も増えていますが、年々放課後児童クラブの待機児童数は増えているし、これからも増えます。
保育園の受け皿が増えているのだから、そのまま放課後の子どもの居場所を必要とする家庭が上がってくるのは目に見えています。
さらに、これまで専業主婦だったり、超短時間パートだったお母さんたちが、時代の流れに乗って、「子どもが小学生になる頃には働きたい。」と思うようで、これまで放課後児童クラブを利用していなかった層のニーズも高まっているのです。
私が子どもの頃は、学童に通っている子なんて、学年に数人しかいなかったのに、都心では今や1学年の半数以上が学童利用を希望する世の中になったのです。
多くの行政で、定員を増やすなどの対策がされていますが、この勢いには追いつかず、待機児童問題が発生しています。
1年生は優先的に入れることが一般的ですが、2・3年生あたりから待機児童になることは珍しくなくなってきました。場合によっては1年生も。
1年生で入れなかったら…民間学童、ベビーシッター、シルバー人材やファミサポさんなど探すのが一般的でしょうか。
3月31日まで手厚く保育園で保護されていた子が突然社会に放り出されるなんて、不安しかないですよね。
一方、4年生になって学童がなくなったらどうしよう、なんていう悩みはもはや悩みでもなんでもないですね。
一時期、「小四の壁」なんて言葉が「小一の壁」と共に話題になったりしましたが、現場で子どもたちを見ている立場から言うと、「小四の壁なんてものは存在しない。」
元々、私は学童ではなく放課後子ども教室しかない所に関わっていました。小1から小6まで登録できて、年間500円程度の保険料しか費用はかかりません。おやつは出ないけれど、学校内の空き教室で午後5時くらいまで遊んで過ごせます。広い校庭で遊ぶこともできます。
要は公園で遊びにくくなった子たちの居場所なのです。
誰でも登録できる放課後の居場所ですが、4年生以上はほとんどいませんでした。
放課後子ども教室はゲームとかないし、漫画も限られているし、遊びや興味が変化した子どもたちにマッチしなくなってくるというのも一つの理由です。
大人の目のある場所で過ごすことには制限もあり、子どもたち自身が、3年生くらいから精神的に必要としなくなるからです。
放課後児童クラブ(学童)でも同じことが起こります。
3年生ぐらいになると、子どもたちは、自分の意思で自分が選び取った方法で、放課後を過ごしたいと望むようになるのです。
この気持ちは個人差があるけれど、早ければ1年生の終わりぐらいには芽生えてくる子もいます。
その気持ちをうまく説明できない子どもたちは「学童いやだ!」という言葉で表現することがあります。
もし、この言葉を聞いたなら、「いじめがあるんじゃないか。先生と相性が良くないのではないか。」というような疑問と共に、「自立の気持ちが出てきたのかもしれない。」と気づいて欲しいです。
4年生を間近にして、「学童終わるのやだ〜!もっと通いたい!」と、もし言っていたとすれば、とても心配だし、そもそも家庭も学童職員も、子どもの育て方を失敗しています。
学童は、あくまでも、子どもとしての自立を目指す過渡期に過ごす場所です。
自立の時期は個人で多少の差はあれど、いずれはやってくるのです。おおよそ小学校2〜3年生のうちに。
学童を卒業するということは、子どもたちにとって華々しい門出です。鍵を持ち、習い事に自分で行ったり、友達と待ち合わせて遊んだり、お留守番したり。
リスクもあるし大変だけれど、大人へと成長する過程で、できることが増えていくことは、子どもたちの自信に繋がります。
6年生まで利用できる、とある学童で6年まで在籍していた子が、「鍵もらえないんだ。信用されていないから。」と言っていたそうです。
親御さんが、不安に思う気持ちはわかります。しかし、子どもの成長を信じて欲しいのです。
小四の壁があるとするならば、それは親が勝手に心の中に作る壁です。
勇気をちょっと出すだけで、乗り越えられるハードルです。
子どもたちは絶対頑張れます。
だから、保護者の皆さんにも頑張って欲しいのです。
多くの行政が待機児童対策を行っています。
学童に入れなかった子どもたちが、一旦家に帰らなくても、放課後を過ごす場所を待機期間中設ける施策です。
小学校に6年生まで対象の放課後教室が併設されていれば、そこで過ごすことになると思います。(ひろば、キッズ、全児童、放課後スクールなどの呼び名があるようです)
児童館内にある学童の待機となれば、放課後直接児童館に行くことになることが多いようです。ランドセルの置き場所を作ってくれるのです。
他に、預かり待機児童対応施設がない場合は、学童が無理やり調整して一緒に面倒みたりすることもあるとかないとか…。
行政は基本的には子どもたちの味方ですから、本当に居場所を必要とするならば、担当の行政部署に電話などで聞いてみると良いと思います。
実際に待機児童対策をしている地域の話を聞いて、正直学童入れるより待機になった方が良くないかい!?と思ったので、待機児童対策のメリット・デメリットをまとめてみました。
待機児童のメリット
・保育料がかからない
・放課後、ランドセルを持ったまま、待機児童対策の拠点まで移動できる
・おやつは基本ないが、自治体によっては施設内に事前に持ち込みをし、置いておける。当日もらって自由な時間に好きなものだけ食べる。
・子どもたちは決められた範囲なら自由に遊んで過ごすことができ、施設によっては学童の友達と一緒に遊べる時間もたっぷりある
・帰りの会などのお集まりの時間がない
・強制的にイベントに参加させられることがない
・保護者会、父母会、連絡帳など面倒なことから解放される
・夏休みなどの長期休暇中は、一日中拠点にいられて、待機児童仲間と一緒にお弁当を食べることができる
待機児童のデメリット
・学童に比べると、きめ細かい見守りがない(帰宅時間の声かけ程度の見守りはある)
・連絡帳がない
・おやつがない(持ち込める場合はあるが)
・父母会などの親同士の交流がない
・延長保育がない
はっきり言って延長保育利用希望者でなければ、待機児童対策は利用者にとってメリットしか感じません。子どもたちにとってはパラダイス。
よっぽどでなければ、繰り上がって学童に入る順番が回ってきても、辞退してしまいそうです。一回待機を経験すると、子どもが学童クラブに入るのを嫌がると思います。
いずれにせよ、いつかはやってくる完全鍵っ子の時までに、利用できる待機児童対策は無料というだけでメリットだらけだと思ってしまいます。
無理やり習い事を詰め込む必要もないし…節約!
私だったら、
自分の子が学童に合格しても
一旦辞退して
再度申請し
あえて待機児童にしちゃうかも!?
待機児童になっちゃった時、焦る気持ちもあるだろうけど、ぜひお子さんの成長を楽しみながら、世界を広げていって欲しいな〜!と思っています。
応援していますよ!
子どもの自立については、こんな記事も書いています。
今週のお題「雪」
冬の記事を書こうと書き始めると、長くなりそうなので2回に分けることにしました。
前回の分はこちらからどうぞ↓
前回は人間のふか〜い所に刺さるような古いお話を二つ紹介しましたが、今回はもう少し現代物の作家さんを選びたいと思います。
体調を崩して倒れた仕立て屋のお母さんの代わりに、商品を持ってお客様の元に向かうアイリーン。外は吹雪!
シンプルなストーリーではありますが、親を思う子どもの気持ちに読み聞かせをする親はグッとくるはず。お母さんのためなら、できないようなこともやってしまうアイリーンのことも、ハラハラしながら応援したくなる気持ちになるのです。
これで終わりかと思ったら、ストーリーにもう一山あって「おぉお…!?」となったお話です。文字が多めの絵本です。
ラストでは、セーターに包まれたように心が温まります。
セーターになりたかった毛糸玉 (Suemori Chieko books)
「じっちょりん」ってなぁに?という人には「じっちょりんのあるくみち」も読んでほしい。かわいいキャラクターと道を歩けば、発見がいっぱい。
地面に近い視線で見るいつもの道。まるで図鑑のように丁寧に描かれた植物、その名前を書いてあります。ふゆのお散歩が楽しみになること請け合いです。
歩けば体もポカポカしますね!
冬のお話といえば、「かさじぞう」とか「手ぶくろをかいに」など日本にも定番の良い童話がありますね。読み返したくなりました。
てぶくろをかいに (大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本)
今週のお題「雪」
しんしんと雪が降り積もる夜に読みたくなる絵本をご紹介します。
実際にはしとしとと雨が降っている今夜ですが。
心が凍るってどんなだろう、と冷んやり怖い気持ちになった記憶がある人も多いのでは。勇敢に友達を助けに行く女の子、ゲルダの強さに励まされます。
アンデルセンはたくさんの童話を残しました。
時代は「西洋で子ども時代の概念が生まれた頃」。イソップやグリムが、土地に伝わる民俗説話などを集めたことに対し、創作童話をたくさん書いたと言われています。旅行家であったことから、民話からの影響がゼロではないでしょうが、創作童話の開拓者であると言えます。名作だらけですよね。
私の父は、「マッチ売りの少女」を私に読み聞かせをしながら泣いてしまったことがあります。
アンデルセンは、人間の心にグッと踏み込んでくる何かがありますよね。
「雪の女王」の絵本は、いろんなバージョンがあるので、好みの絵柄のものを選ぶと良いと思います。
●絵本●
【店内全品5倍】雪の女王/ハンス・クリスチャン・アンデルセン/ヤナ・セドワ/アンシア・ベル【3000円以上送料無料】
●文庫●
●紙芝居●
いわさきちひろさんの紙芝居はどれも本当に美しいのです。
外国のお話をいくつか紙芝居にしていらっしゃいます。
図書館で置いているところも多いと思うので、ぜひ探してみてほしいです。
雪の女王 (いわさきちひろ画・紙芝居選) [ ハンス・クリスチャン・アンデルセン ]
「森は生きている」というタイトルで、児童演劇の演目にもなっているスロバキアのお話です。「雪」「森」「冬」ヨーロッパの自然の厳しさを連想させるキーワードです。
昔話には、現代では考えられないような、厳しい境遇などが描かれることもあり、今の子どもたちには難解なのでは?と思うような内容もありますが、子どもたちにとって難しいと決めつけるよりも、経験できないことだからこそ、物語を通して気持ちを疑似体験することが、より一層豊かな情緒を育むのだと思っています。
「12のつきのおくりもの」もしくは「12の月たち」も、そんなお話の一つかな、と思うのです。
楽しい、嬉しい、悲しい、腹立たしい などのシンプルな感情以外の複雑さで人間はできているのです。
こちらもいろんなヴァージョンがあるので、好みで選ぶと良いと思います。
12のつきのおくりもの―スロバキア民話 (こどものともセレクション)