なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

放課後児童クラブを必要としなくなるのは、大人より子どもの方が先

旅行に行ったら現地のスーパーに行きたい、なる子です。

 

どうでもいい話ですが、「なる子」の由来は「ま〜なんとかなる」の「なる」だったのですが、偶然「ナル男」という言葉を見かけてハッとしました。

 

「ナル男」ってナルシストな男って意味じゃない?

うわ〜、私、ナルシスト女と名乗ってると思われていたりして!

 

ペンネームの付け方って難しいんだな〜。

 

 

子どもたちの居場所問題

さて、今日のスーパーでのお買い物の帰り道、自転車の少年達5人組に抜かされました。

もうあたりも暗くなった夜6時半くらい。小学校高学年か中学生かな〜、とぼんやり見ていました。

 

余談ですが、私は子どもの年齢を判別するのが苦手です。

その代わり、子ども達も大人の年齢を推測することなんて、全然できません。

先日、1年生に実年齢を教えてあげると「え〜!60歳ぐらいだと思ってた!」と言われました。ちょっと…!それはさすがに勘弁して…!www

 

話を戻します。

少年達は、楽しそうに自転車で移動し、児童館の前の公園に自転車をとめました。

「ああ、そうか。きっとここは、ずっと彼らの居場所だったんだなぁ〜。もう暗いからほどほどにして帰ってね〜。」と心の中で呟きました。

 

公園でおしゃべりするのかな?ゲームするのかな?音楽聴くのかな?YouTube見るのかな?楽しそうだね。

 

もし、私が小学生だったら、そんな風には思わなかったと思います。

もしかすると、こう思ったかも。

「大きいお兄さん達がいっぱいいて怖いな。悪いことしてるのかな。私たちの公園使わないで欲しいな。」

 

そして、今日公園で過ごしていた少年たちも、近いうちに公園にいることが居心地の良くないことに感じることでしょう。

 

子ども達の居場所問題は、子どもの気持ちになってみないと見えにくいこともあります。

 

夏休みが終わり、学年も後半に差し掛かった頃、子ども達の中にある自立心が居場所問題の問いかけになることがあります。

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放課後児童クラブを必要としなくなる子どもたち

放課後に子ども達が過ごす場所として、放課後児童クラブ(学童)、学校敷地内にある放課後教室、児童館、公園などがあります。

 

放課後児童クラブ(学童)は入会に審査があることが多いので、定員オーバーするところは学年が上がるごとに入会が難しくなってきます。年齢が低い方が大人の見守りが必要とみなされるからです。

 

昨今の流れでは、「小学生の間は、年齢にかかわらず安全な場所が確保されるべきだ。」という考えが強くなり、6年生までいられるような仕組みが広がっています。

 

しかし、多くの放課後児童クラブでは「3年生まで」とされているのではないでしょうか。このことは、「小学四年の壁」と言われるようなこともあります。

 

私個人の意見としては、「壁」と感じるのは子どもの姿が見えていない親だけ、と考えています。

多くの放課後児童クラブが3年生までしか利用できないと聞いて、「絶妙な学年!」と唸ったものです。

ほとんどの子ども達が3年生ぐらいになると、放課後児童クラブを必要としなくなるからです。

 

6年生までいられる放課後児童クラブでも、ほとんどの子が3年か4年くらいでやめていきます。

 

他の人から聞いたことがあるエピソードです。

ほとんど同学年の友達がいない中、6年まで通った子は、悪態をつきがちで職員は対応に困ることもしばしばあったそうです。

「私は親に信用されてないから。」

そういう風に言ったこともあるそうです。

 

「そりゃ、6年生まではさすがにねぇ」と思った保護者の方は、「では、いつがやめるタイミングだと思いますか?」という問いにすっと答えられるでしょうか。

 

もちろん、答えは「人それぞれ。」なのです。

 

保育園をやめることは、仕事をやめた時以外考えられないし、小学校も中学校も義務教育。でも、放課後児童クラブには決まった日はないのです。3年生まで通える施設にいても、3年生の3月までいなければいけないわけではありません。

 

どんなに仕事で忙しくても、子ども達の自立の心に寄り添って、やめる日を一緒に考えてあげて欲しいのです。

 

放課後児童クラブを必要としなくなる日は、大人が思うより早く来ることの方が多いと私は思っています。

 

子どもたちの心の叫びとそのサイン

子どもたちは、自分たちの中に生まれた自立の心を、素直な言葉や行動で表すことが苦手です。

 

3年生の夏休み明けの台詞はだいたいパターン化しています。

 

女の子たちは言います。

「暇。マジやることない。つまんない。」

 

男の子たちは言います。

「うっせえババア!消えろー!うざい!こんなとこ爆発しろー!!」

 

が〜ん!ババアって言われた!

ああ、キラキラした目でニコニコ笑顔で、素直でかわいくて「せんせー!」って言って走って遊んでいた無邪気なあの子が、そんなこと言うなんて。

どうしてこんな風に…(笑)

 

家庭内でもちょっと小生意気なこと言って、反抗的になってきたりしているかもしれません。

 

現場の私たちは、暴言で叫ばれるとやっぱり少し傷つきますが、言葉の奥の真意を知っているので、「相手が嫌な気持ちになる言葉は言わないで。」とたしなめつつも、「しめしめ。ちゃんと成長しているな。」と言う気持ちがあります。

 

逆に、3年生の3月の最後の月になっても、「児童クラブにもう行けなくなって、これからどうしよう。しくしく。」なんてやられたら、心の底から心配です。

でも、そんなこと今まで経験したことありません。

 

「やっとやめられたー!せいせいするわ!」

「(働く親のために)最後まで頑張りました。これからは自分で頑張ります。」

みんな、そんな感じでやめていきます。

 

早い子は2年生ぐらいから疑問に感じ始めます。

「どうして放課後になってまで、誰かに時間を拘束されなければいけないんだろう。」

「なんでこんな簡単なことや、つまんないことを1年生と一緒にしなければいけないんだろう。」

「いちいち注意してくる人がいて鬱陶しいな。」

 

また、興味や遊びも成長に伴い変化して行くので、こんなことも思います。

「放課後児童クラブにあるおもちゃやゲームは遊び尽くして飽きたな〜。」

「漫画も読み尽くしたな〜。」

「家に帰って好きなことしたいな〜。」

「もっと自由にごろごろしたいな〜。」

 

放課後児童クラブは福祉で、義務じゃないので必要がなくなった時にやめていいんです。

 

・留守番ができる。

・鍵の開け閉めができる。

・自力で親に連絡を取ることができる。

・社会のルールと親との約束を守る。

 

以上のことができれば十分です。

 

子どもたちは、親には気を使います。なぜ、自分が放課後児童クラブに通っているのか、事情を知っているので、なかなか気持ちを伝えられない、という子もいます。

「やめたい。」と直球で言ってくれないかもしれません。

 

「放課後クラブつまんない。子どもっぽい。」

「新しい先生面白くない。前の方がよかった。」

「家でゲームもっとやりたい。」

「休んで〇〇ちゃん(通ってない子)と遊びたい。」

「1年うざい。」

「おやつまずい。」

 

1年生の頃には言わなかったはずの、こんな言葉はもしかすると、奥底に「もう、放課後クラブ、僕(私)には必要ないよ!」という叫びが潜んでいるかもしれません。

 

どきっとしたら、保護者の方にも心の準備が必要です。

親子で話し合って、「放課後クラブやめた時の練習してみる?」と提案してみるのもいいかもしれません。

 

週に1回だけ、お留守番の日を作ってみたり、1週間〜1ヶ月、お試しで放課後クラブを休んでみたり。

 

そうすれば、親子で次のステップへのビジョンが見えてくるし、課題が出てくれば余裕を持って改善したり準備をしたりすることができます。

 

子どもたちの力を信じること。

 

子どもたちの心の変化と成長に気づき、親子の信頼関係を築いていきたいですね!