今週のお題「雪」
しんしんと雪が降り積もる夜に読みたくなる絵本をご紹介します。
実際にはしとしとと雨が降っている今夜ですが。
雪の女王
心が凍るってどんなだろう、と冷んやり怖い気持ちになった記憶がある人も多いのでは。勇敢に友達を助けに行く女の子、ゲルダの強さに励まされます。
アンデルセンはたくさんの童話を残しました。
時代は「西洋で子ども時代の概念が生まれた頃」。イソップやグリムが、土地に伝わる民俗説話などを集めたことに対し、創作童話をたくさん書いたと言われています。旅行家であったことから、民話からの影響がゼロではないでしょうが、創作童話の開拓者であると言えます。名作だらけですよね。
私の父は、「マッチ売りの少女」を私に読み聞かせをしながら泣いてしまったことがあります。
アンデルセンは、人間の心にグッと踏み込んでくる何かがありますよね。
「雪の女王」の絵本は、いろんなバージョンがあるので、好みの絵柄のものを選ぶと良いと思います。
●絵本●
【店内全品5倍】雪の女王/ハンス・クリスチャン・アンデルセン/ヤナ・セドワ/アンシア・ベル【3000円以上送料無料】
●文庫●
●紙芝居●
いわさきちひろさんの紙芝居はどれも本当に美しいのです。
外国のお話をいくつか紙芝居にしていらっしゃいます。
図書館で置いているところも多いと思うので、ぜひ探してみてほしいです。
雪の女王 (いわさきちひろ画・紙芝居選) [ ハンス・クリスチャン・アンデルセン ]
12のつきのおくりもの
「森は生きている」というタイトルで、児童演劇の演目にもなっているスロバキアのお話です。「雪」「森」「冬」ヨーロッパの自然の厳しさを連想させるキーワードです。
昔話には、現代では考えられないような、厳しい境遇などが描かれることもあり、今の子どもたちには難解なのでは?と思うような内容もありますが、子どもたちにとって難しいと決めつけるよりも、経験できないことだからこそ、物語を通して気持ちを疑似体験することが、より一層豊かな情緒を育むのだと思っています。
「12のつきのおくりもの」もしくは「12の月たち」も、そんなお話の一つかな、と思うのです。
楽しい、嬉しい、悲しい、腹立たしい などのシンプルな感情以外の複雑さで人間はできているのです。
こちらもいろんなヴァージョンがあるので、好みで選ぶと良いと思います。
12のつきのおくりもの―スロバキア民話 (こどものともセレクション)