なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

小四の壁なんて存在しない。そして待機児童になった方が色々メリットあるかも。

 

なる子が待機児童対策について、解説&親子を応援!

 

 

保育園落ちた!?

ついにこの季節がやってきました。1月末から2月にかけて、保育園の合否が続々と届き結果にホッとしたり、青ざめたり。

 

働きたい人が安心して子どもを預けて働けるように、私も願っています。

 

その上で、一言。

 

長い目で見て、必要なのは保育料無料化ではなく、保育士の確保。給料の底上げですよね。間違いない。(身内びいきの意見です。)

 

そういえば、保育園利用児童が増えるってことは幼稚園利用児童が減るってことですよね。ただでさえ少子化なのに。

普通に考えると経営難ですよね。保育園と幼稚園のハイブリッドのような「こども園」が増えているのはこういうことも背景なんでしょうね。今更ですけど気づきました。

 

放課後児童クラブ落ちた!?

数年前、保育園の待機児童問題が大きくメディアに取り上げられ始められた時から、この事態は予測できたはず。

放課後児童クラブの数ももちろん増えていますが、利用者数はこの20年で約3.5倍。

2018年も前年に比べて6万人以上増加。約123万人が利用しています。

受け皿も増えていますが、年々放課後児童クラブの待機児童数は増えているし、これからも増えます。

保育園の受け皿が増えているのだから、そのまま放課後の子どもの居場所を必要とする家庭が上がってくるのは目に見えています。

 

さらに、これまで専業主婦だったり、超短時間パートだったお母さんたちが、時代の流れに乗って、「子どもが小学生になる頃には働きたい。」と思うようで、これまで放課後児童クラブを利用していなかった層のニーズも高まっているのです。

 

私が子どもの頃は、学童に通っている子なんて、学年に数人しかいなかったのに、都心では今や1学年の半数以上が学童利用を希望する世の中になったのです。

 

多くの行政で、定員を増やすなどの対策がされていますが、この勢いには追いつかず、待機児童問題が発生しています。

 

1年生は優先的に入れることが一般的ですが、2・3年生あたりから待機児童になることは珍しくなくなってきました。場合によっては1年生も。

 

1年生で入れなかったら…民間学童、ベビーシッター、シルバー人材やファミサポさんなど探すのが一般的でしょうか。

 

3月31日まで手厚く保育園で保護されていた子が突然社会に放り出されるなんて、不安しかないですよね。

 

一方、4年生になって学童がなくなったらどうしよう、なんていう悩みはもはや悩みでもなんでもないですね。

一時期、「小四の壁」なんて言葉が「小一の壁」と共に話題になったりしましたが、現場で子どもたちを見ている立場から言うと、「小四の壁なんてものは存在しない。」

 

元々、私は学童ではなく放課後子ども教室しかない所に関わっていました。小1から小6まで登録できて、年間500円程度の保険料しか費用はかかりません。おやつは出ないけれど、学校内の空き教室で午後5時くらいまで遊んで過ごせます。広い校庭で遊ぶこともできます。

 

要は公園で遊びにくくなった子たちの居場所なのです。

 

誰でも登録できる放課後の居場所ですが、4年生以上はほとんどいませんでした。

放課後子ども教室はゲームとかないし、漫画も限られているし、遊びや興味が変化した子どもたちにマッチしなくなってくるというのも一つの理由です。

大人の目のある場所で過ごすことには制限もあり、子どもたち自身が、3年生くらいから精神的に必要としなくなるからです。

 

放課後児童クラブ(学童)でも同じことが起こります。

3年生ぐらいになると、子どもたちは、自分の意思で自分が選び取った方法で、放課後を過ごしたいと望むようになるのです。

この気持ちは個人差があるけれど、早ければ1年生の終わりぐらいには芽生えてくる子もいます。

 

その気持ちをうまく説明できない子どもたちは「学童いやだ!」という言葉で表現することがあります。

もし、この言葉を聞いたなら、「いじめがあるんじゃないか。先生と相性が良くないのではないか。」というような疑問と共に、「自立の気持ちが出てきたのかもしれない。」と気づいて欲しいです。

 

4年生を間近にして、「学童終わるのやだ〜!もっと通いたい!」と、もし言っていたとすれば、とても心配だし、そもそも家庭も学童職員も、子どもの育て方を失敗しています。

 

学童は、あくまでも、子どもとしての自立を目指す過渡期に過ごす場所です。

自立の時期は個人で多少の差はあれど、いずれはやってくるのです。おおよそ小学校2〜3年生のうちに。

 

小四の壁なんて存在しない

学童を卒業するということは、子どもたちにとって華々しい門出です。鍵を持ち、習い事に自分で行ったり、友達と待ち合わせて遊んだり、お留守番したり。

リスクもあるし大変だけれど、大人へと成長する過程で、できることが増えていくことは、子どもたちの自信に繋がります。

 

6年生まで利用できる、とある学童で6年まで在籍していた子が、「鍵もらえないんだ。信用されていないから。」と言っていたそうです。

 

親御さんが、不安に思う気持ちはわかります。しかし、子どもの成長を信じて欲しいのです。

 

小四の壁があるとするならば、それは親が勝手に心の中に作る壁です。

 

勇気をちょっと出すだけで、乗り越えられるハードルです。

子どもたちは絶対頑張れます。

だから、保護者の皆さんにも頑張って欲しいのです。

 

待機児童の過ごし方 実はメリットが多い!?

多くの行政が待機児童対策を行っています。

学童に入れなかった子どもたちが、一旦家に帰らなくても、放課後を過ごす場所を待機期間中設ける施策です。

 

小学校に6年生まで対象の放課後教室が併設されていれば、そこで過ごすことになると思います。(ひろば、キッズ、全児童、放課後スクールなどの呼び名があるようです)

児童館内にある学童の待機となれば、放課後直接児童館に行くことになることが多いようです。ランドセルの置き場所を作ってくれるのです。

他に、預かり待機児童対応施設がない場合は、学童が無理やり調整して一緒に面倒みたりすることもあるとかないとか…。

 

行政は基本的には子どもたちの味方ですから、本当に居場所を必要とするならば、担当の行政部署に電話などで聞いてみると良いと思います。

 

実際に待機児童対策をしている地域の話を聞いて、正直学童入れるより待機になった方が良くないかい!?と思ったので、待機児童対策のメリット・デメリットをまとめてみました。

 

待機児童のメリット

・保育料がかからない

・放課後、ランドセルを持ったまま、待機児童対策の拠点まで移動できる

・おやつは基本ないが、自治体によっては施設内に事前に持ち込みをし、置いておける。当日もらって自由な時間に好きなものだけ食べる。

・子どもたちは決められた範囲なら自由に遊んで過ごすことができ、施設によっては学童の友達と一緒に遊べる時間もたっぷりある

帰りの会などのお集まりの時間がない

・強制的にイベントに参加させられることがない

・保護者会、父母会、連絡帳など面倒なことから解放される

・夏休みなどの長期休暇中は、一日中拠点にいられて、待機児童仲間と一緒にお弁当を食べることができる

 

待機児童のデメリット

・学童に比べると、きめ細かい見守りがない(帰宅時間の声かけ程度の見守りはある)

・連絡帳がない

・おやつがない(持ち込める場合はあるが)

・父母会などの親同士の交流がない

・延長保育がない

 

 

はっきり言って延長保育利用希望者でなければ、待機児童対策は利用者にとってメリットしか感じません。子どもたちにとってはパラダイス。

 

よっぽどでなければ、繰り上がって学童に入る順番が回ってきても、辞退してしまいそうです。一回待機を経験すると、子どもが学童クラブに入るのを嫌がると思います。

 

いずれにせよ、いつかはやってくる完全鍵っ子の時までに、利用できる待機児童対策は無料というだけでメリットだらけだと思ってしまいます。

無理やり習い事を詰め込む必要もないし…節約!

 

私だったら、

 

自分の子が学童に合格しても

 

一旦辞退して

 

再度申請し

 

あえて待機児童にしちゃうかも!?

 

 

待機児童になっちゃった時、焦る気持ちもあるだろうけど、ぜひお子さんの成長を楽しみながら、世界を広げていって欲しいな〜!と思っています。

 

応援していますよ!

 

 

子どもの自立については、こんな記事も書いています。

www.ma-naru.com