なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

ミクロとマクロのフルクタル『Perspectives この世界の捉え方』展

「空はなんで青いんだろう」「どうして葉っぱは緑から赤に変わるのかな」そんな自然に対して不思議に思う心は誰しも持っているのではないでしょうか。

 

資生堂ギャラリーで高田安規子・政子の展示が開催中です。彼女たちは一卵性の双子のユニットアーティストです。一卵性の双子で、しかもユニットアーティストだなんて、もはや存在そのものが世界の不思議ですよね。彼女たちは数学・物理や科学の世界、空間や時間のスケールを身近な物を使って表現しています。つまり、世界の不思議を解明しようとするその手段を、科学者とは違った視点で、アートを用いて試みているんですね。

 

自然界の中にある不思議の一つに「フルクタル」と呼ばれるものがあります。大きな全体と小さな一部分が相似する構造を持っていることをフルクタルと言うそうです。

 

身近なところでは、葉っぱの葉脈の形と、その樹木の樹形が同様な構造を持っていることなど。

このように、世界には同じような構造を持っているものが沢山あり、視点を変えると面白いことを発見できる喜びってありますよね。ミクロとマクロが同時にあるような感じです。

 

展覧会のメインビジュアルにもなっている、天体の図と砂鉄を使った作品。

「そうだ、地球って大きな磁石だよね!」と改めて気づかせてくれる美しい作品だな、と思いました。

 

雪の結晶もフルクタルになっているのだそうです。

 

スケール(大きさ)の認識。ミニチュアのベッドが置かれていることで気づくと思いますが、私たちは自然にミクロやマクロの視点を持つことが、できているんだなと思いました。

 

ベッドの作品の主なテーマとしては可視光線の色相をキルトにしたものですが、同時に人それぞれにとって、サイズの合うベッドの大きさが違うことも示している、多様性を示す作品でもあります。

 

カタバミは気温の高い場所では赤色化する進化を辿っているらしい。

 

資生堂ギャラリーは地下にあるという特性を活かし、地層の棚が作られていました。人間の探究心も本の地層となって積まれていくようなイメージが浮かんできました。

 

貴重そうな本に石が埋め込まれているのを見ると、「もったいない!」と思ってしまいましたが、ズブズブっと石と同化していくイメージをアニメーションではなくアナログで作るとこんな感じになりそうだな〜、と思い直しました。思い切って穴を開けたアーティストの勇気もすごい。

 

全体的にすごく、明解でわかりやすい。髙田姉妹もトークでおっしゃっていましたが、大人から子どもまで、幅広い人に間口を開ける展示を意図して作っているそうです。

 

難解なアートもありですが、このように多くの人が楽しめる作品を展開するアーティストとその展示をサポートする人たちがいることも、現代アートの多様性ですよね。

 

常々、アートと科学は似ているなあ、と思っていたので、このような形で表現してくれるアートがあって、とても嬉しいです。最近はテクノロジーを使った科学系のアートも増えているのですが、表現の手法がかなりアナログなのも、好み。子どもの頃持っていた、自然や科学への好奇心を思い出させるような展示でした。

 

銀座の赤いShiseidoビルの地下です。

こちらの展示は2025年12月7日まで。

https://gallery.shiseido.com/jp/

https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/31257

 

1万円、東京〜日光日帰り旅

最近運動不足だし、どこかに出かけてたくさん歩きたい。

そこで、青春18きっぷで日帰り三日連続旅!を計画しました!

 

ご存知『青春18きっぷ』ですが、去年から仕組みが変わりまして、連続する3日間(10,000円)と5日間(12,050円)になりました。

それまでは、任意の5日分を選べたし、お友達や家族と一緒に有人改札を通れば、二人分のスタンプを押してもらって一緒に旅することができたのですが。超がつく改悪。しかも3日間の18きっぷは1日あたり3300円なので、かなり遠くまでいかないとお得感があまりないですねぇ。

 

どこに行けばお得になるかを考えながら、まだ行ったことのない場所を中心にお出かけする計画です。

 

①栃木県・日光 東京〜日光往復(5,280円)

②長野県・松本 東京〜松本往復(8,140円)

静岡県・熱海 東京〜熱海往復(3,960円)

 

熱海は行ったことありますが、行き逃した施設がいくつかあるので三日目の疲れている日にサクッと行こうかと。三島か沼津でもいいかも〜。以上、完璧な計画。

 

初日は、栃木県日光へ!関東の人は全員行ったことがあるという日光東照宮を目指します。

 

旅の参考にしたのはこちらのガイドブック。地図も見やすく、解説も充実していてよかったです。

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自動発券機で『青春18きっぷ』を買う

特急券なども買える自動発券機で「おトクなきっぷ」を選択。「青春18きっぷ(3日間)』を選択し、人数、利用開始日を選択し、購入します。すぐに自動改札を通れる手軽さです。

 

通勤通学用快速(ラピット)電車、ラビットに乗車

ダジャレですか?そうですよね?かわいい便名にテンションも上がります。

これに乗ってしまえばこっちのもんです。

宇都宮駅で乗り換え、日光線

のどかな風景の中に観覧車。

日光ランドマークと言うらしいです。バブル期の遺物かと思ったら2021年OPENの令和ものでした。

 

夏の美しい田園風景が広がります。写真には写ってないんですけど、この辺りは蔵を持っているお家が多くて、土地柄もあり、大谷石の立派な蔵なんですよね。

 

大谷石の話はこちらでしていますので、ぜひ。

www.ma-naru.com

 

JR日光駅に到着です。

 

宇都宮駅では撮れなかった、電車のお顔。渋い色味でいいですね。

 

ホームは長く続いていて、上を通っている線路は東武日光線ですね。

 

10両まで対応できるホームになっているようです。紅葉シーズンとかは編成を長くするのでしょうか。廃線みたいな雰囲気があって好きな景色でした。


なんかメール来た

改札を出たところでLINEが来ました。即返事した方がいい内容で、内心ちょっとイラッとしながら、しかし、この計画の前に本当はスッキリさせておくべきだった事案で、仕方ないので、返信打ちながら歩きます。

あー、歩き出そうって時にタイミングが悪い。

人の波に乗れなかったせいで、駅前にはすでに誰もおらず。

どうやら人々はバスに乗ったようです。この炎天下の中、歩いている人はほぼいなかったのですが、私は当然歩くつもりだったので徒歩で日光東照宮に向かうことにしました。

バスも、秋の行楽シーズンには動かなくなるぐらい渋滞が起きるそうなので、一応閑散期と言えそう。駅からの一本道は両側に飲食店やお土産屋などが立ち並んでいましたが、この暑さで歩く人はその時間私以外おらず、お店の人たちが気の毒で仕方ない気持ちになりました。

 

しかし旅に集中したいのに、なんだか考え事しながらでは、どうにもうまくいきません。

LINEで長文打ちながら歩いていたら、どこにも立ち止まることなく、メインエリアに到着しました。

 

神橋

おお!この景色、写真でよく見るような気がする!

橋を渡るには渡橋料300円とのこと。

写真では見えていませんが、すごい大群のトンボが飛び交っていました。水は透き通っていて美しく、爽やかな気持ちになります。

 

いざ、日光東照宮

ついに、世界遺産エリアに入っていきます。

日光東照宮二荒山神社輪王寺の二社一寺が並ぶ日光山内全体が世界遺産とのこと。明治の廃仏毀釈を訪れた天皇の一言で免れ、神仏習合の信仰が残る場所なのだそうです。

 

明治政府に破壊された日本文化がどれほどあったか、想像するともう。。。

 

緑の木漏れ日を潜りながらとはいえ、続く階段に流れる汗。

 

参道で発覚する大失態

参道の大きな鳥居の前に到着した時に、異変に気づきました。

 

あれ?私、18きっぷどうした?

 

と言うのも、紙チケット系は絶対無くさないように、いつも携帯カバーの中に挟み込むのです。透明なので、いつでもあることを確認できて安心…のはずが、

 

入ってない。

 

しゃがみ込んでカバンの中、ポケット、財布、全てチェックするが見つからない。

 

おわった。

 

最悪だ。あのLINEのやり取りしてた時だ。

完全に神経があっちに持ってかれてた。

切符を入れる前に返信打ち始めてしまったんだ、きっと。

間抜けすぎる。

 

いや、無意識にどこかに入れたのかも。

とりあえず、中に入ろう。

朱塗り、派手派手、仁王がいる表門をくぐる。

 

見猿、聞か猿、言わ猿

有名な三猿にたどり着いた私。

猿の多さにビビりながら、人生は巡る、みたいな解説に一通り目を通すものの、全然中身が入ってこない。

悪いことは、見ない言わない聞かない、と親猿が子猿を躾けます。

守れば子供は美しく育つのだそうです。

しかも雨が降ってきた。

 

パワースポット

鳥居と陽明門の屋根が重ならずに見えるポイントがパワースポットらしい。

ブラタモリでも解説していましたね。集中力がなくて、写真はちょっと重なってしまった。

夜になると真上に北極星が輝き、その対角線上には江戸城があるらしい。

パワースポットに立ったからって何になるのか。

無くした切符が見つかるのか?

そうだ、見つかるかもしれない。

 

陽明門

多分、これが陽明門。社会の教科書で見たのと違うように見えるけど。それは平成の大修理を終えたばかりだから。絢爛豪華な作りで、まさに贅沢の極み。

やばい装飾。凄すぎて何がなんだか。これは一体おいくら万円ですか。

一方、1万円の切符を無くして白目の女。

東京〜日光は2640円。

まだ片道しか使ってないのに。

3日間パスの初日なのに。

この陽明門の前では小さなことなのかもしれないけれど。

人間社会の中でなくなることのない格差の頂点と底辺なのだろうか。

さっきの猿だって、最後には子猿がパートナーを見つけて妊娠してストーリーが終わっていた。底辺独身女にはキツすぎる。私には普通の人生は歩めないのに。(ネガティブ思考に沈み中)

 

眠り猫、奥宮

猫がゆっくり眠れるほどの平和を願っているらしいです。

私の胸中は不穏ですが。

この眠り猫から家康のお墓がある奥宮までは、200段なのだそうです。

 

数えたくなるものですが。。。

雨が降る前にと思って早起きしたのに、一番降られたくない時にめっちゃ降る。

 

狛犬…こっちは獅子の方か。笑ってる?

奥宮は雨に濡れてしっとりと、いい雰囲気。

ゾウの鼻3本ある?

 

本殿

本殿を拝観し、座れるスペースがあったので、しばらくへたり込みながら、さっきのLINEの続きを片付けているうちに雨も上がってきました。

携帯のバッテリーが限界だったのでチャージャーに繋げるものの、まだ昼なのに。帰宅するまで持たないかもしれない(泣)。

 

泣き龍

順路通りに進むと、薬師如来秘仏とする本地堂へ。

入ると、「はいはい奥に詰めて!右の方が、スペースございますから!」と案内され、お坊さんの口上が。天井に龍が描かれていて、真下で拍子木を鳴らすと、キュイイイインと音が響くので、鳴き龍と言うらしい。薬師如来厨子の両脇には干支を司る十二神が守っていて、自分の干支の神様に手を合わせるように促され、最後に干支のお守りを買えるコーナーがあって、テーマパークのような流れ作業。

繁忙期の大変さを垣間見る。

 

届いてないですか?

表門を出てすぐの売店よもぎ饅頭を買い、横のベンチで持ってきたおにぎりと饅頭をいただき、しつこくリュックの中を漁り、やはり切符は見つからず、しばらく呆然としたのち、どこにも立ち寄らず駅に戻ることに。

素晴らしい日光東照宮を楽しみきれなかった罪悪感を感じつつ、最後の力を振り絞り駅へ戻り、駅の窓口、観光案内所、交番、一応全部訪ねて、全滅しました。

 

きっと誰かが使っているか、紙ごみとして捨てられていることでしょう。

 

一度は18きっぷを買い直すことも考えたけれど、また落としてしまうかも、という恐怖から買いなおすのは無理でしたー。

 

東京方面にはJRより、東武線の方がリーズナブルなので、帰りは東武線で。

バッテリーが切れそうなので、紙のきっぷ(トラウマ)

少しずつ日が傾いていく車窓の景色を眺めていると、「あれ?おかしいな。景色が滲んできちゃう。」

 

本当なら今頃、、、宇都宮で途中下車をして餃子を決めている計画だったのに。

 

お夕飯はお家で「素麺・揖保乃糸、もずくを添えて」

 

旅のお値段

青春18きっぷ 10,000円

日光東照宮 1,600円

饅頭 250円

コンビニコーヒー 140円

帰りのきっぷ、約2000円

 

計13,990円の日光旅。

ち〜ん…ダメージがでかい。

 

友人から、「大阪人!ネタに変えるんだ!」と励まされたので、どうか笑ってやってくださいね。


翌日

日帰り旅が頓挫したのはとても残念だったのですが、たくさん歩いたおかげで、激やばだった肩こりが少し和らぎました。(筋肉痛はちょっとありますが)

やはり運動は必要ですね。

近所をランニングとかは、私には絶対にできないので、大好きな遠出でなんとか体を動かすしかないかなと改めて思いました。

 

今回はちょっと心が折れちゃいましたが、懲りずにチャンスを伺い、またどこかにお出かけしたいと思います。

 

あと、JR東日本内だけなら、お得な『東日本のんびり旅パス』というものが存在するらしく、JR東日本普通列車に乗り放題。こちらは3日間9,000円でした。

今回の計画だったらこれで十分だった…!

期間も12月24日まで!

 

またリベンジできるかな。

ニュータウン育ちがどう人生に影響したか

今週のお題「これに影響を受けました!」

下書きに入れてたら先週のお題になっちゃった

 

現代アートの人ははてなよりnoteを使っていると思うのですが、紆余曲折あって、はてなに工作ブログなんかを書きながら現代アートにちょっと関わっている、なる子です。

 

そっちの関係者は誰も辿りつかないはず、という安心感から、今回は、自分がどのようにアートと出逢いながら、今まで生きてきたのか、何に影響を受けてきたのか、長文になりそうですが書いてみたいと思います。

 

美手帖の編集長が炎上しちゃった!

というのも、最近、美術界隈で炎上しちゃったツイートがあるんですよ。

美術手帖』っていうアート専門雑誌の編集長さんなんですけど、「巨大なイオンモールだけが煌々と明るい地方都市に帰省すると、美術の「美」の字も見つけられない。」と呟いたんですね。

 

これが地方をディスってると捉える人が多く、反応がたくさんあったようです。

「気持ちわかる」という人もいれば、「美術手帖の編集長には言ってほしくなかった。地方にもアーティストはいる。」みたいなね。

 

炎上を見て、編集長は、「もう少し丁寧に言おう。私はイオンモールしかない土地に育ち、「美術」というものを知らぬまま故郷を出た(私の家族は今も美術になんの関心もない)。東京という街、美術業界のど真ん中で生活していると、そういう場所への眼差しをつい忘れてしまう。いわば自省である。」と追記しています。

 

まあ、そういうことなんでしょうけど。美術手帖って昔からアート構文というか、そもそも現代アートには学問の面が多分にあり、哲学やら美学やらと密接な関係にあるので、この界隈の人たちって、他を寄せ付けない言葉遣い、特に文語の時にしがちなんですよね。そのせいか、少し偉そうな文体になっちゃうので、以前から、「あんまり正直に日常のことを色々呟かない方が美術手帖のためになるのでは…」と思ったりしたこともありました。田舎ディスだと思った人が多かったのは文体のせいかも。

しかし、今回の炎上でめっちゃ興味が湧いてきました。

 

この人、どこで美術と出会ったんだろう、と。

 

編集長は京都の有名私大を出ているそうで、妄想が膨らみます。(わかってる。勝手なことを言ってはダメだってことは。)

地元を離れるまで「美術」の「美」もない街にいたそうなので、「絵が好きで画家になりたかった」というわけでもなさそう。普通に優秀で、進学は東京か名古屋か京都か大阪の有名大学、という自然な流れだったのかな。

京都は美術系の大学がたくさんありますから、もしかしたら学生時代に美術系の友人ができたのかもしれません。京都はどの地方から見ても、歴史・文化・芸術の厚みが桁違いなので、それだけでカルチャーショックを受けるかもしれません。

学生が多く、さまざまなトピックで議論する学生の街の文化があるのも京都の特徴かもしれません。とってもとっても楽しいんです。

私、編集長とは年齢がそんなに離れていないので、同じ時期に京都にいた可能性は十分あります。京都は芸術の街ではありますが、現代アートの存在感は京都の街中では当時そんなになかったと思います。現代アートの作家はいるけど、あんまり売れたりするようなものではなかったんじゃないかなー。(まあ、今も京都は売れにくいと言われているが。)バブルも崩壊し、作品が売れない。時代の移り変わりの中、これまでの売れ筋みたいなものがダサくなってきていて、インスタレーションや形のないアートが生まれ、ただしそれに対する金銭的なサポートもまだまだ少なかった。京都って現代アートの美術館、当時なかったかも…。ギャラリーはいくつかあリマスが。

 

とすると、その後上京して社会人になり美術系の出版社に勤めはじめてからが本気の出会いかもしれません。著名なアーティスト、白熱する評論家談義、華やかなアートマーケット、海外出張…広がる世界…!!美術手帖は日本現代アート界の情報の中心地!ではある!

 

普通に第一線で活躍されている方に囲まれて働いているということ、とても羨ましいですけど、もしかすると上京組として私と同じことを思ったのかもしれないな、と。

 

「東京にいると、生まれた時から美術と生きているアート界のエリートが山ほどいる。彼らはそれを全然特別なことと思っていない。」

 

これは私が思ったことです。

 

正直少なからずショックだったことでもあります。

縮まらない格差があるように感じることもあります。

 

こういうことは、美術の世界だけでなく、スポーツやあらゆる学問、エンタメで思うことがある人たちはたくさんいるのではないかと思います。育った土地ガチャ…ですかね。もちろん、東京にいくら美術館やギャラリーがたくさんあったとしても、どんなにお金があっても、アートと無縁の暮らしをしているよ、という東京人もいるとは思いますが。

地方の人間が必死で情報をかき集めても届かなかった生のアートが東京では当たり前のように繰り広げられていたわけです。

 

私が学生だった頃はインターネット社会前夜…世の中にはとんでもない格差があるよ、という、そんな情報もなかなか入ってこなかったのです。

 

 

イオンモールの街じゃないけど、ニュータウンで育った

そんなわけで、自分自身が何に影響を受けて、ここまでやってきたかを考えたんですよね。人生を振り返ったんですよ。イオンモール系の地域ではないですが、大阪の中心都市にありながら、マジで美術の美の字もないニュータウンで私は育ちました。イオンモールもない街。

 

それどころか、土地の記憶もない場所です。

つまり、神社も寺もないし、歴史もない。お祭りも盆踊りしてるだけのフェイク。

図書館もない。ギャラリーや美術館ももちろんない。

営団地と分譲マンションしか建たない土地で育ちました。

皆、同じような間取りに住み、同じような生活水準なわけです。

地元の幼稚園小中学校に行ったので、同級生に一軒家に住んでいる人は一人もおらず、住居の多様性もありません。東京だと多摩ニュータウンみたいな感じ?

 

地主ファミリーみたいなのがおらず、産業もなく、商店も少ししかなく、信号もない。ないもの尽くしですが、走り回れる公園だけはありました。子ども時代は公園があれば十分な幸せですよね。ないものに気づかなかったです。

 

少女漫画大好き少女

絵を描くのは小さな頃から大好きでした。父親が芸術好きなので、たくさん褒めてくれたのだと思います。私は特に漫画が大好きで、月刊誌『りぼん』買うこと、それを読み漁ること、その絵の模写をしまくることが人生の全てでした。同級生からも褒められて、天狗になり、「私は絵が上手い」と思っていました。

(当時のイラストを見返すと、まあまあだけど、特別な才能は感じないです。)

 

鉛筆を走らせている時が、何より幸せ。漫画大好きなまま、中学に入り、美術を大して知らないまま美術部に入りました。

中学の美術部では小学校の図工に毛が生えたようなものしか作っていませんでしたが、現代アートにつながるような経験が中学の時にあったのです。

 

私たちの街の近くに巨大な複合商業施設が完成したのです。

イオンモールではありません。行政が絡んだ施設で、幕張メッセのようなイベントができるようなホールがあり、恐竜展とかトミカ展とかが開催されていることがあります。

 

そこに、期間限定のイベントで「大阪近代美術館(仮)コレクション展」というのが開催されたのです。

父親は芸術大好きで、美術館や美術展に連れて行ってくれたことはありましたが、多分、ちょっと古いものが好きだったのだと思います。西洋絵画だとセザンヌピカソくらいまで、みたいな。このコレクション展に連れて行ってくれたのは中学の美術の先生でした。美術部の顧問です。部活で行ったのではなく、校外学習で行きました。やんちゃな子も多い中学校で、よく集団で行けたなと今思えば怖くなりますが、授業で行ったのです。この「大阪近代美術館(仮)」というのは現在の「中之島美術館」のことです。大阪には、大阪市立美術館がありますが、ここは近代以前の古典的な美術展を軸としており、大阪近代美術館(仮)は近現代のアートをターゲットにコレクションを始めたものの、箱がない状態が何十年も続いた経緯があります。

時々倉庫から出して、市民に還元していたのですね。その展示会場に近所のホールが使われたのです。

 

モディリアーニ佐伯祐三の作品があることが目玉で、マグリットなどシュルレアリスムの絵画もあり、またジャスパー・ジョーンズとか、フランク・ステラとかアメリカンアートの大きな抽象画も持っていて、近代アートを一通り見て回れるような、なかなかのコレクションだと思います。

 

日曜美術館」で見たことがあったモディリアーニぐらいしか知らなかったコレクション展。しかし、現代アートへとつながる、近現代アートコレクションとの出会いは、よくわからないものでありながら、強烈な印象を私に与えたと思います。

コレクション展に連れて行ってくれた先生に、今思えば感謝ですね。

 

絵を描くのが大好きな少女でも、それまで美術に出会ってないと内容はさっぱりわかりません。このブログで何度か書いていると思うのですが、美術を楽しむためにはある程度の知識があった方がいいのです。

 

例えば日本のお城に遠足に来たとして、大きなお城は立派でかっこよくて好きだけど、戦国時代とかに詳しい方がもっと楽しめると思うでしょう?

 

知識はないけれど、色々見た!まだまだ井の中の蛙です。

 

高校で進路を考える

普通科の高校に進学しました。なんとなく進学校に行きたくて、成績ギリギリで合格したものの、周りが賢すぎて授業には全くついていけない高校生活でした。大阪には美術が学べる高校はいくつかあるのですが、まずは普通に勉強してから芸術系の大学に進もうと決めていたのですが。勉強も大した才能がなかったんですよね。

東京の美術のエリートたちは中学から美術系に行って、絵の技術を学んでいるとはつゆ知らず。バカな私は絵は才能だから、技術を学んでもしょうがないと思っていました。バカだから…。

 

「モネが一番好き」という完全にメディアに踊らされ形成された大衆的なアート好きに育っていた私に、高校の美術の先生は「どうしてこれがアートなの?」という本を貸してくれました。

そこには、中学の時にコレクション展で見たアーティストの作品について書かれていて、初めてちょっとアートを理解しようとするきっかけをもらったような気がします。しかし、頭の固い私はまだ「アートなんて、見て好きか嫌いかやろー!」という、まだまだ理解には遠いような認識でいました。

 

本では「これはなんだろう、君はどう思う?」と考える知恵を与えていたはずなのに、受け取れず、なんとなく「いい本だったな」と思っただけだったと思います。

 

そして気づき始めていました。「どうやら現代アートは私には難しいみたい。」と。

今なら「そんなことないよー!楽しいよー!!」と言えるのですが。

 

現役で合格してしまった

芸術系の大学に現役で合格してしまいました。高3から始めた受験デッサンに苦しみ、現代アートのことなんか知らないまま、現役合格してしまいました。

東京に比べて関西の芸大・美大の倍率は低いのです。それでも8倍あったから、受かったのは奇跡としか言いようがない。

現代アートを知らないから日本画科に進んだのに、絵の才能もない上に、現代アート面白そう!という短絡的な考えで、卒業後、ロンドンに美大美術学部に留学しました。そして大学院には落ちて進めませんでした。

 

東京に空がない 大阪にアートがない

「智恵子は東京に空がないといふ」と詩を詠んだのは、日本美術界のスーパーエリート、高村光太郎ですが、ロンドンから大阪に帰国した私は「大阪にアートがない」と言い続けていました。

正確にいうと全くないわけではないのですが。

戎橋にあったゴリゴリの現代アートが見れるキリンプラザ大阪はいつの間にかなくなり、良質な企画が多かった天保山サントリーミュージアムは、サントリーが手を引き、イベント会場みたいになってしまった。

 

アートは、ビジネス側に取り込まれてしまい、金儲けしたい臭が酷くて、アートの良さ・楽しさが伝わらない。

 

国内にいるなら東京の方がまし、と東京に来て、今に至りますが、「放課後教室の先生」というアートから離れた福祉の場所にいたこともあり、完全に一度アート音痴になりました。

ずっとアートを続けて生きている「東京に実家あるアーティスト」を羨ましく思うことも多々あります。どんな家に生まれるかも、持って生まれた才能と言えるかもしれません。その才能に嫉妬することもありますが、コネはなくとも精神的なサポートをしてくれている両親には感謝しています。

 

田中一村の生き様

もしかしたら、私の人生に大きく影響した画家の一人が田中一村かもしれません。

奄美の風景を描いた日本画家として有名な一村ですが、まずとても美しいので見ていただきたいです。そして超絶にうまい。めちゃめちゃ上手いのですが、時代の波に乗るのが下手だったのか、晩年までなかなか高い評価を得られなかった画家です。

絵に描いたような貧乏画家なのですが、描きたいものに没頭し、絵に生涯を捧げた人です。

兄弟とか親戚がずいぶん助けてはくれたようです。

 

世渡りは下手でも家族に支えられ、貧乏しながら描き続きた。ゴッホみたいにちょっと変人みたいなエピソードは全くなく、普通に真面目そう。愚直でも描き続ける、その原動力ってなんなんだろうな。

見合いを破談にし、紬工場で働きながら、描き続ける、作り続ける、執念のようなもの。

才能も運もそんなになくても執念なら私も持ち続けることができると思っています。

 

 

うち、浄土真宗なんで

ま、たぶん、浄土真宗なんで。

お盆の習慣がないんですね。

ご先祖様は極楽浄土で楽しくやってらっしゃるのでこの世に未練なく、お盆に帰ってきたりもしないんだそうです。へえ、そうなん?貧乏人には大変ありがたい宗派です。

私もお盆は帰省せず、帰りたい時だけ帰ります。

 

まあ、だから、編集長のツイートは情緒があるな、と思いました。

盆とか年末年始に東京から帰省して、「やだ!地元ダサくて恥ずかしい!」って思っちゃえるのも、日本の文化だな。

 

現代社会では何に影響を受けるのか

美術家になるにはそんなに恵まれた環境じゃないにもかかわらず、美術の道に進んだ私。情報が少なすぎて、勘違いすることができたからこそ、ここまで来ちゃったのかもしれません。今や入ってくる情報に打ちのめされる日々。アートを語る人はめちゃくちゃ賢くて、才能のあるアーティストが山ほどいて、自分の存在を無価値に感じることもあります。

 

でも、しがみついて、現代アートに関わっていきたいと、今回の件で改めて思いました。

 

情報を味方につければ地本出身でもチャンスはある。

情報に溺れてしまうと、東京にいても沈んでしまう。

 

大人になれば、これから何に影響を受けるのかの方向性をある程度選択できると思います。

まだまだ頑張らなくては。

 

ひとまず、長くなった自分語りはこのあたりにしておいて、また次回は工作ブログに戻るかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デカルコマニーで昆虫標本

半分に折った紙の間に絵の具を何色か落とし、紙を閉じてぎゅ〜っと中の絵の具を広げ開いてみると、左右対称の不思議な絵が出来上がる、デカルコマニーという技法で遊んだことはあるでしょうか?

 

とても簡単なので、保育園や幼稚園でやったことがあるかもしれません。

また、「何に見えるかな?」と心理テスト(ロールシャッハ・テスト)にも採用されたりしているそうです。

偶然性を取り入れた実験的なアートを展開したシュルレアリスムのアーティストたちにも好んで使われた技法なのだそうです。

 

私も仕上がりを想像しながら絵の具を置いたにも関わらず、予想とは違う結果にいつも驚いています。この、「コントロールしたい気持ち」と、「裏切ってくる結果」のバランスがちょうど楽しくて、時々遊んでみたくなります。

 

ただし、絵の具大量消費案件ですので、本当にお気をつけて。

 

今回はデカルコマニーと切り紙を組み合わせた制作にしたいと思います。

昆虫をモチーフにします。

蝶々は難易度低めです。

 

①半分に折った紙に昆虫の半分を描く。

 

②描く時の注意点は中心になる部分は、折り目の方になるようにすること。

 

③開いて絵の具を載せます。下書きが少し透けていれば、ある程度、意図的に色を載せることができますが、もっと適当でもOK。

 

④折りたたんで絵の具を広げる。

 

⑤手でアイロンするように全体をなめらかにしていきます。

 

絵の具、はみ出し注意です。

 

⑥開きました。なんか、ユニークなピエロみたい。

 

⑦再び閉じて切り取ります。

 

⑧完成。

模様だけでなく形も簡単に左右対称に作ることができます。


箱に入れて昆虫標本風にしてみたり、アレンジできるのではないでしょうか。

昆虫標本風

とても簡単なので、作ってみてくださ〜い。

サフィール踊り子で東京〜伊豆急下田往復旅!

今夏、一番楽しみにしていたかもしれない日帰り旅に行ってまいりました。

 

東京〜伊豆急下田を往復する旅です。

わざわざ伊豆まで行って、宿泊せずに帰ってくるなんて、ちょっともったいないような感じもありますが、今回のメインは鉄道旅!観光列車に乗ることが目的なのです。

 

そう、サフィール踊り子」です。

https://www.jreast.co.jp/saphir/

 

鉄道旅は結構好きなのですが、比較的安旅が多いので、豪華列車に乗るのは実は初めて!

今までの最高シートが東海道新幹線「こだま」のグリーンだったことを考えると、全席グリーンのサフィール踊り子は、私にとって夢のような列車です。

 

ただの日記のような記事ですが、お付き合いくださいませ。

 

出発から大興奮、東京駅9番線

東海道線9番線から。電光掲示板に「特急サフィール踊り子1号」の文字も踊っているように見えます。(浮かれすぎ)

 

サフィール踊り子入線。スマートなお顔立ち。

 

車体の色が、なんとも言えない緑がかった濃いブルーで(紺碧色というらしい)とても美しいのですが、うまく写真に撮れませんでした。「サフィール」と言うのはフランス語で「サファイア」の意味なのだそうです。ロゴに描かれた宝石のイラストが、素敵ですね。よく見ると、『S』が配されたデザインになっています。

往きのシートは普通の「グリーン」。1+2席のゆったり仕様。

天窓がついていて、空が見えるのが開放感あってとても良いです!

 

この日、11:00東京駅発のサフィール踊り子1号は満席のアナウンス。

私が乗ったのは8号車。

もちろんコンセントあり。

 

リクライニングが最高。

足元の調節はボタンでできます。読書灯もありますが、天窓があって明るいので、灯してもよくわからないくらいでした。

 

食堂車

サフィール踊り子には食堂車が配備されています。

利用するには食事の事前予約が必要です。サフィール踊り子には豪華個室もあって、そちらの利用客にはお部屋まで運んでもらえるルームサービスがあるとのこと!いいですね〜。

 

予約サイト、サフィールPayで、事前に注文します。

座席の予約時間も選べます。20分しか座れないのが残念。

メニューはこちら。

https://www.jreast.co.jp/saphir/food/#food_menu

メニューをパッと見て、なぜに中華?と思いましたけども、メディアでもよく取り上げられる熱海の人気店、「美虎」の五十嵐美幸さん監修とのこと。

これは嬉しい!もはや熱海観光も達成したようなものです。

「大ぶりエビワンタン復興麺〜桜海老を添えて〜」をオーダーしました。

ミネラルウォーター付きが嬉しい。

 

見てください、この桜海老の量!。ぷりぷりワンタンに添えられていると言うより、もはやぶっかけ。

すごく美味しかったです。

デザートにみかんのミルクジェラートも食べました。

コーヒーも注文しましたが、飲みきれず。紙コップに蓋つきだったので、時間切れになっても座席に持ち帰ることができます。

 

私はソファ席でしたが、海一望のカウンター席もいいですね〜。

 

熱海駅ではリゾート21「キンメ電車」に遭遇。https://www.izukyu.co.jp/resort21/

真っ赤かな派手な列車は、海側に向いた座席があったり、ミュージアム車両があったりと観光列車ではあるのですが、なんと普通料金で乗車できます。お得感ありますよね。

私は以前、「黒船電車」というのに乗ったことがあるのですが、2025年8月現在、運休していました。

普通列車ではあるので、全駅停まるし、移動に時間はかかると思います。

どこかでThe Royal Expressも見かけたような気がするんですけど、写真には収めておらず。

 

これに関してはもはや観光列車というか、動く宮殿と言えそう。一生縁がないかもです。

https://www.the-royalexpress.jp/

 

 

伊豆急下田駅到着

伊豆急下田駅に13:29到着

たっぷり2時間半の旅でした。

 

伊豆急下田駅は、大きくない駅ですが、全体的にわかりにくい。

観光案内所かと思ったカウンターはレンタサイクルの申込所。

では観光案内所はどこかと探すと駅からちょっと離れたところにあるんですよね。

大きな地図掲示板はあるものの、街歩きマップ的なわかりやすさはなく、タウンマップを探すのに苦労しました。

水槽が置いていて、海の生き物が見れるのがグッドポイント!カサゴやうつぼ、ネコザメもいました!

鉄道の降車改札ではなく、乗車改札側にロープウェイに向かう道があります。

ともあれ、ロープウェイで寝姿山へ。みかんジュースはロープウェイ駅の売店で購入。

100円ロッカーは便利ですね〜。

周辺施設のパンフレットはたくさん置いてあったのですが、下田のタウンマップは見当たらなかったな。わかりやすいところに置いてほしい。

ロープウェイは15分おきに出ているので、気軽に乗れていいですね。

寝姿山山頂駅から遊歩道があり、下田港を一望することができます。

 

奈良の夢殿を模した建物だそうです。神仏分離で行き場を無くした愛染明王をお納めしているようです。眼光すごかったです。御朱印希望の方は地上ロープウェイ券売り場へ。

 

「ひれなが錦鯉」

化け物金魚かと思ったら、ヒレが長い錦鯉。珍しい!動画に撮ったらAI生成動画みたいになりました。不思議な鯉です。

他にも珍しい植物が植えられていたり、黒船見張り所が復元されていたりと、広くない遊歩道ですが、ぼちぼち楽しめる場所になっていました。

 

駅のレストランは綺麗に改装されて素敵な感じになっていたので、現代の流行に合わせ、この遊歩道周辺も少しずつテコ入れされるかもしれません。

観光地の難しいところですね。

 

市街地散策

帰りの電車も予約ずみなので、あまり時間がなく、ペリー関連の云々まで行く余裕がありませんでした。めちゃんこ暑い日だったので、あまり無理したくなかったし、、、でも、下田らしい何かを見ておこうということで、駅から近めの「なまこ壁の家」を見に行きました!

下田まち遺産 登録番号1番「雑忠(さいちゅう)」というそうです。

雑賀屋忠吉の通称とのこと。

https://31chu.net/

安政の大地震による大津波後、1854年に建てられた説が有力だそうです。

 

蔵は屋根までびっしりなまこ。

現役の住居なので、中は見れませんが、外観だけでも壮観で感動!

なまこ壁とは防火・防湿に優れているということで、平瓦を張って、継ぎ目を漆喰で固めたもの。かまぼこのように盛り上がっているのは左官職人の腕の見せ所なのでしょう。

手間がかかる上に豪華な造りはきっと富の象徴でもあったはず。

そんな建築群がたくさん残っていることも下田の魅力です。

 

今回はこの1軒見るのが限界でした。

運河のあるエリアなど、市街地にはまだまだ魅力がありそうです。

 

なまこ壁といえば、奈良県でも同じようなのを見たことがあります。高取藩家老の家とかなんとか。旧高取城のお膝元。

瓦の張り方が平行ですね。装飾の雰囲気が張り方でこんなに変わるなんて面白いですね。

高取城は明治の版籍奉還で廃城となってしまいました。山城とは言え、立派だったのではとこのなまこ壁を見て思います。石垣は残っているし、猿石もあったりして、ちょっと歴史の痕跡が見えて面白いです。

 

帰りの便は16:39発、東京行き。約3時間の滞在でした。お土産も買えて満足です。

旅のクライマックスです。

 

サフィール踊り子プレミアムグリーン

ぷ、プレミアムグリーン!!四葉の横に宝石のマーク!

照明のトーンを落とした、シックな車内!

 

シートは2席ずつのゆったり仕様。シェルのようなものに包まれています!

社長の椅子のような革シート!

 

シートは回転する仕組みになっていて、45度、90度など斜めにしたり窓側に向けたりボックス席風にしたりと色々できるようですが、窓側の人に窓に向けられると、通路側の人は完全に海側の景色が見れないですね。いつも以上に周りへの配慮が求められそう。

通路側も山側が見れるので、また違った景色を楽しめます。

 

下田〜熱海までは空いていたので、優雅に満喫。

熱海も面白い街なので、またゆっくり訪れたいですね。

ここでお夕飯タイム。

伊豆急下田駅売店で半額ゲットした金目鯛押し寿司

 

おや、予想の半分サイズw。

とても美味しかったですよ。金目鯛は伊豆の名産ですよね!

 

トンネルに入るとより一層シックが増しますね。ずっと薄暗いし、隣との距離があって、小さな個室感もあり、ちょっと眠くなってきました。

いや、しかしついに終点が近づいてきましたよ。

 

終着駅、東京

ありがとうサフィール踊り子。最高の旅でした。

 

ということで、鉄道に乗ることを目的とした日帰り旅。ロープウェイにも乗ったしね!

一番早い時間のサフィール踊り子に乗って行き、最終のサフィール踊り子に乗って帰ってきました。

ついでに下田観光もできて最高でした。

 

 

アボリジナルアートの現代を見る

2024年のヴェネチアビエンナーレではオーストラリア館のアーチー・ムーアのインスタレーション作品が金獅子賞を受賞したことは、アートファンにとってはまだ記憶に新しいはず。

私はネット記事とかでしか見ていないのですが、、、。参考記事↓

https://artnewsjapan.com/article/2605

黒く塗られた壁・天井一面にカミラロイ族とビガンブル族の二つのルーツを持つアーティストにより、6万5000年分の先祖の家系図が書かれている。とんでもないボリュームで、ここまで遡るリサーチもすごい時間と労力がかかっただろうなと圧倒される作品です。(6万5000年前の家系図に正確性を求めるのは不可能だと思うので文字がちっちゃくて見えないところとかは、歴史のボリュームを示すという役割を持っているのかも)

そして、部屋の中心には部分的に黒塗りのある書類が積み上げられ、それはどうやら先住民が拘束中に死亡したことを記録した書類とのこと。(名前が故人への敬意として塗りつぶされているそうです。)

 

つまり、繋いできた血脈と歴史を、理不尽に絶たれることがある事実があるということを示したアート作品ということです。

そしてそれは人種差別という形で現代もなくなっていない社会課題です。

記事にもある通り、アーティスト本人の個人的な作品のようで、現在の政治的な問題、人類の根源的な社会構造の歪みを突きつけられますね。

 

こんな感じで、2024年のヴェネチア・ビエンナーレは掲げられた総合テーマが「Foreigners Everywhere(どこにでもいる外国人)」であることから、先住民アーティストの存在が注目されたアートの祭典でした。

私の友人は、「アート界という白人社会の中で先住民を特別に扱うような構造は、19世紀のパリ万博で先住民を展示した過去を想起させられる気持ち悪さはあるものの、アートが無視してはいけないものを見ることができた面もある。」というような感想を言っていました。なるほどね。

コアラとカンガルーぐらいのイメージしかないオーストラリアの見えにくい部分を可視化するには、やはりアボリジナルの当事者のアートを見ないと!

 

さて、これを書いている2025年8月現在、東京駅八重洲側にあるアーティゾン美術館では『彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術』と題した展覧会が開催中です。「先住民」というテーマに「女性」も乗っかっています。

 

アボリジナル・アートのイメージって、「あの点点のやつ」でしかなかった恥ずかしい私です。

過去記事、、、アボリジニアンとか言ってるし。訂正して、アボリジナルですね。

ごめんなさい。

www.ma-naru.com

 

文字の代わりに記号を使った。地図のような絵を描いた。この程度の知識しかなかったので、現代アートの中でアボリジナル・アートがどうなっているのか、知見をアップデートさせたいという思いもあり、行ってきました。

 

展覧会詳細↓

https://www.artizon.museum/exhibition_sp/echoes_unveiled/highlight/

 

一番初めの部屋には、いわゆるイメージする民芸的な要素を感じる絵画が展示されており、樹皮(バークペインティング)や丸太に描かれて模様が美しいアートがありました。

 

解説を読むと、「伝統的な図案は男性により受け継がれてきたが、このアーティストは夫からこれを描く許可を取り制作した」というようなことが書かれていました。

 

えー!初っ端からジェンダーのやつ、来た〜。

 

オーストラリアは広いので、ひとことにアボリジナルと言っても、多様な文化があるはずなので、端的には言い切れないかもしれないですけど、基本的にはアボリジナルアートは男性のものだったようです。これも解説によると1970〜80年代のアボリジナル・現代アートはまさしく男性中心であったということなので、現代アートの分野においては世界標準と同じように男性優位であったという事実があります。この辺りは白人男性が優位に立ち続けてきた世界の歴史を感じさせます。

 

そんな逆風の中で、活躍の場を広げてきたオーストラリアの先住民バックグラウンドを持つ女性作家たちを取り上げた展覧会がこれなのです。

 

私がドキッとした作品は、人間として住民登録されていなかったタスマニアの子供たちの同化政策をテーマとしたもの。

 

差別され、住民としても認められていなかった非道な扱いを受けてきたタスマニアの人たち。虐殺されたとしても、そもそも人として登録されていないので、記録に残らない。アボリジニを社会の一員とすることを目指した同化政策は、タスマニアの子供達を親から引き剥がし、西洋式の再教育を強制し、タスマニアアボリジニの文化、社会を崩壊させた。

展示台には、調べられるだけ調べた子供たちの名前が書かれた木の槍が束ねられている。その中にアーティストの先祖の名もある。

 

ガラス彫刻の展示もありました。木などの自然物を使った彫刻や、天然の顔料や染料を使った作品が並ぶ中、際立って見えました。

このガラス彫刻作家の故郷はイギリスの核実験に利用され、近隣のアボリジナルピープルに健康被害を与えた歴史のある地。

広大なエリアで今も立ち入り禁止になっているらしい。

 

展示台にはウラングラスで作られた爆弾が並びます。

ブラックライトで怪しく光ります。8月のこの時期に核爆弾の作品を見ることは、原爆の話を幾度となく聞いてきた日本人には、胸を潰されそうな気持ちになりますよね。

 

学びの多い展示でした。知らないことだらけ。

 

日本にも、先住民のアイヌ琉球・沖縄の人たち。知っているようで本当には知らないことが多いですよね。

 

アイヌのことは正直『ゴールデンカムイ』レベルの知識しかないですが…。

 

おすすめの絵本を1冊。

カニツンツン』文:金関寿夫、絵:元永定正

カニ ツンツン ビィ ツンツン…など不思議な言葉が並ぶ絵本ですが、造語ではなく、世界中のいろんな言葉を自由に組み合わせて作っているそうです。絵は元永定正さん。美術グループ「具体」に参加するなど、戦後日本の前衛美術を代表する画家の一人です。

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この絵本の不思議な言葉の中にアイヌの言葉も入っているのです。

この本が発行された1997年は、通称「アイヌ文化振興法」と呼ばれる法律が成立した年なのだそうです。

日本にも明治政府による同化政策アイヌの人に対してあったことを知っておかなくてはいけない、と思いました。

あまり知られてはいないと思いますが、アイヌの血筋を持つ日本人アーティストはいます。

そして、自己の表現に昇華しようとしています。私も知識で知っているだけなので、なかなか見る機会はないのだと思うけど。

 

今回見に行った、「彼女たちのアボリジナル・アート展」で見えた先住民のこと、ジェンダーのこと…。オーストラリアのアボリジナルアートって遠い国の遠い人たちのことかと思ったら、抱えているものはとても身近で共通するものが多かった。

 

今までにない展覧会だったし、今後このような展覧会が日本で見れることがあるかどうかもわからないので、行ってよかったです。日本では政治的な内容を含むアート作品は嫌厭されがちかもしれませんが、こういった作品が海外では展開されているのだということを知れるきっかけになりました。

 

海外旅行で残った小銭問題を解決する!

先日パスポートの更新をしまして、いつでも海外へ行ける気持ちはあるのですが。

www.ma-naru.com

 

円安ってこともあって、どこか海外に行きたいという気持ちにもなかなかならないです。

(自力の旅行という意味ではね!来てくれ!海外仕事!)

 

そんなこんなで、しばらく使うこともなさそうな、外貨が少量ずつ、色々溜まったままなのが気になってきました。

元々コインとか集めるのが好きだったので、色々あります。

引越しのタイミングとかで無くしてしまったのもあるのですが。

なんで無くなるのでしょうね。考察してみよう。

 

①もしかすると帰国の時に間違って船便に入れてしまって税関に抜かれたか。

②スーツケースに入れていて、空港スタッフが開けて抜かれたか。

③シンプルに間違って捨てたか。(←一番ありそう)

④絶対に見つからない場所に隠してそのまま忘れたか。

 

エストニアとかチェコとか、エジプトとか、残しておきたかったやつが行方不明です。

悲しい。

 

手元には、フランスフランとかイタリアリラとか、なんとユーロ前の硬貨もあります。

 

そういう残しておきたいものはともかく、いつか使うかもしれないUSドル、中国元、ポンド、ユーロ、香港ドル…。。。

 

え?本当に使うことあるの?

キャッシュレス時代に、中国元はいつ使えないものになってもおかしくない。

私が持ってるポンドは女王の顔がどーんとついていますけど、これ、まだ使えますか?

(イギリスは女王崩御でキングになっているはず)

USドルに至っては、最後に行ったのが約20年前…。泡吹きそう!

 

どれも少額ではあるのですが、旅行する際の転ばぬ先の杖というか、小銭ってちょっと飲み物買いたいとか、入国した瞬間の何かに役立つことが多いので置いていたのですが、こんなキャッシュレス時代に、本当にいらないかもしれない。

 

塵も積もればなんとやら、よし、外貨小銭の断捨離だ!

 

さて、紙幣は近々両替しに行くとして、微妙な小銭をどうするか、困りますよね。

捨てられないよね?みんなどうしてる?

日本の空港では小銭消費のガチャガチャが海外客に大人気らしいのですが。

 

私には以前から気になっていたサービスがあるのですよ。

 

それが pocket change です。

https://www.pocket-change.jp/ja/

 

一昔前だったら諦めていた小銭を両替できる!画期的なシステム!

 

対応通貨はかなりたくさんあるのですが、硬貨に対応しているのは、日本円に対してユーロ、USドル、中国元、ウォンのみ。

香港ドルも小銭がたくさんあったから替えたかったけど、お札のみの対応でした。他にはタイバーツ、台湾ドル、シンガポールドルベトナムドンがお札のみの対応。

 

アジア圏が強いですね。

 

できれば英ポンド、カナダドルも対応していてほしかった。

オーストラリアも含め、英王室の影響下の国は全然相手にしてくれない感じ?

 

というよりは、インバウンド客が利用することを視野に入れているので、アジア圏が多いのは当然ですね。

 

使ってみた

ATMみたいな機械が全国の空港や商業ビルなど設置されていて、そこで両替することができます。ただし、日本円がチャリンチャリンと出てくる訳ではなく、WAONとかnanakoとかの電子マネーに変えられるとのこと。Suicaなど交通系電子マネーもOKということで、交換先の選択肢は十分だと思います。

 

今回は2025年3月に交換先として追加されたばかりの、「au Payギフトカード」を選んでみることにしました。多分ニッチな選択!w

 

ウェブサイトでも使い方は確認できるのですが、機械はタッチパネルになっています。

指示に従うだけなので、簡単。

交換先を選んだら、小銭、紙幣を入れていきます。

1〜2枚ずつ、ゆっくり入れて行くと、どんどん計算してくれます。

USDと中国元だけ持っていったつもりでしたが、何枚か、ユーロのサンチームが混ざっていたようでした。

ボロボロの10ドル紙幣は受け付けてくれませんでした。

何度入れても吐き出されました。

あと、何枚か認識してくれない硬貨があって、最後に「寄付しますか?返却しますか?」と聞かれるので、返却にしました。(よく見ると台湾の硬貨でした)

 

さて、今回の両替の結果です。

うーーーーむ!292円

多分、レートが悪いw w w

レートは使用前にこの機械で見ることができるので、気になる方はチェックしてから両替するといいですよ。

参考までに、両替屋のレートではなく、普通の本日の為替レートで計算すると472円だったので、小銭だからいいけど、0が一つ増えると叫び散らすことになりそうです。

これは、私がクーポンコードの入力をしなかったことにも起因します。

ウェブサイトにクーポンあるので、絶対にクーポン使いましょう。レートが良くなるそうです。(どのぐらい良くなるのかなぁ。)

 

レートの悪さよりも少額でも対応してもらえる上にこの手軽さというメリットが上回ります。

 

交換した電子マネーの使い方

支払い金額を確認して実行するとレシートを発行してくれます。

そこにプリペイド番号が書いてあるので、交換するアプリなどによってチャージ方法は違うのだと思いますが、レシートにauペイへのチャージ方法も書いてあったので、親切だな、と思いました。

 

番号入力すると、秒で反映されました。翌日まで待つことなく使えるのは素晴らしいです。

 

Suicaなどは機械についているタッチ端末を使うらしいです。本当に簡単にチャージできますね。

 

感想

とにかく簡単。人と喋らず自分のペースでできるので気も楽。電子マネーへの交換なので、両替時に発生する小銭の煩わしさもない。

眠らせておくより使いたいという気持ちを叶えてくれて、本当に嬉しい。

そして、捨てられない人間にとって、これは断捨離でもあります。

小さくとも、小銭分のスペースが空きました。快挙です。

 

まだまだ円安は進むかもしれませんが、いくつか残っている紙幣も銀行とかで両替しないとな〜、と思っています。両替には手数料がつきものですが、近年の円安のおかげで残っちゃった通貨のほとんどで、円ベースで考えると高くなってラッキーと思っています。

 

英ポンド…お前以外はな…!

 

英ポンドも円安で近年は1ポンド=200円ぐらいを推移しているようです。

でもね、私がイギリスに住んでいた頃は1ポンド=220円〜250円時代だったので…!!!!あの頃苦しんだ分は一生取り戻せない!

 

しかし、そもそも女王紙幣は日本円に交換できるのか。

プラの新紙幣はOK、紙紙幣は交換不可とかあるかも。

 

思い出として、女王紙幣、女王コイン保管しておきたい気持ちもある。

(こうやって、謎の言い訳を羅列して、いつも通り断捨離は進みません。)

 

とにかく、

pocket change、超便利!

だったので、小銭残ってしまった皆さん、おすすめですよ。