投票done。なる子です。
ようやく汗ばむような気候になってきました。
空がない東京で、癒しを求めて緑のある場所をさまよう昨今。
今回は静嘉堂文庫のご紹介です。
二子玉川駅からバスで約10分。世田谷美術館方面のバス、「静嘉堂文庫」で降ります。
成城学園駅からもバスがありますが、「吉沢」下車で10分ほど歩きます。
バス停から門に向かい、中に入ると、、、
びっくり森の中。
桁違いの金持ちが建てたものってのは門から建物までが長いですな。
それが東京の緑を守っているなら仕方がない。。。
静嘉堂文庫美術館は、岩崎彌太郎の弟、彌之助(三菱第二代社長)とその息子の国宝を含む古書と美術品などのコレクションを収蔵した場所。特徴としては、明治時代、西洋文化偏重の流れの中で、東洋美術を愛し、積極的に収集されたということで貴重な文献や美術品が保管されています。
文庫内部は公開されていないのですが、イギリス風の外観が洒落ています。煉瓦造り風ですが、タイル張り。当時の工夫が伺えます。現在の美術館はこの建物のすぐ横に建っています。
2019年8月4日(日)まで開催中の展示は「書物にみる海外交流の歴史」
魏志倭人伝の項を含む「三国志」から始まり、江戸時代の海外見聞録やオランダ語辞書や「伊曽保物語(イソップ物語)1639年」なんて面白いものも。え?1639年!?いつ日本に伝わったのだろう、と調べると1593年、イエズス会がラテン語からローマ字訳したものが日本で紹介された始まりなんだとか。そのあと日本語訳されたわけですね。ウサギとカメなんてもはや日本の昔話。なるほど〜。
この美術館、曜変天目茶碗を所蔵しているのが目玉なのですが、展覧会の企画内容によるとのことで今回は見れませんでした。次回は11月2日〜12月15日展示で観れるそうですよ。曜変天目とは、宇宙みたいなキラキラの模様の焼き物です。本物で現存しているものがレアすぎる、しばしば話題になる茶碗。中国大陸で作られたにも関わらず、中国では不吉と言われ割られまくったんだとか。
庭には噴水。美術館はちょっとした高台にあるのですが、タクシーで来ると入場料割引(200円)してくれます。(私はバス停で降りて登ってきました。)
周りには川があったりして落ち着いた雰囲気。
美術館には庭園もあるし、隣接した公園には「民家園」という施設があるのですが、残念ながら閉園時間ギリギリに行ったので、見ることはできませんでした。
民家園というと、川崎市のものをふと思い出すのですが、世田谷の民家園も規模は小さそうですが、気になりますね。
川崎市立日本民家園は超楽しいので是非行って欲しい。あくまで主観ですけど、たてもの園好きな人はここも好きなんじゃないかな。ただし古民家エリアね。
川崎市日本民家園に行くなら、岡本太郎美術館とセットで行くのがいいです。
世田谷区の話をしていたのに、いろんな所に話が逸れましたが、静嘉堂文庫、企画内容はマニアックだけど、特に曜変天目が展示の時には行ってみる価値あるかもね。
ミュージアムショップでは曜変天目グッズ(ハンカチとかクリアファイルとか)がたくさん売っていて、「BRUTUS」の曜変天目特集の号が、「おひとりさま1冊」って感じで置いてありました。