ロダン『地獄の門』
スイス出身アーティストの作品が超充実。
ジャコメッティはその一生がわかるくらい見ることができます。
また、特別企画展のレベルも高い。
近年新館が建って、とんでもない規模になっています。
注意するべきは、ほとんどの美術館で使えるミュージアム・パスがここでは使えないってことです。スイス・トラベルパスもミュージアムパスが付いているものは同じだと思うので使えないはず。窓口で一応確認するといいと思います。
私の場合、知らずに行ってミュージアム・パス見せたら「ごめんね。使えないよ」と。
しゃーないか〜、と値段見てびっくり。
常設展が23スイスフラン、企画展を含む全ての展示の場合、29スイスフラン。
3000円超えですやん!企画展も入れたら約4000円。円安勘弁して。
まさか玄関の地獄の門ってそういうこと!?
オーディオガイドも含むお値段らしいので借りるといいかも。
時間がたっぷりあるなら全館見れるチケットが完全にお得です。
水曜入場無料らしいです。ぜひ!
本館
コレクションの数、質と共に最高レベルです。度肝を抜かれました。
こちらは五郎さんが、「レンブラントは落ちぶれてからがいい説」を紹介していた闇落ちレンブラントです。
youtube解説動画見始めてから、かなり西洋美術楽しいです。
こちらはムンクの部屋。
ここにあるムンクの中では有名な絵とは言えないかもしれませんけど、すごいオーラがありました。
こんなサラッと描いているようで、どういうことなんだ…。すごい。
腕長ーい。
変!変なのに「あ、セザンヌ!」と振り返っちゃう。
やばい。「俺たちのドガ」やん。
当時の観客はあまりのドガの変態性にドン引きだったというドガの彫刻です。
バレリーナの少女の体を作って、チュチュを着せてあげているんですよね。
オリジナルはもっとやばいって話です。
晩年のアトリエで作っていた彫刻シリーズは、親族も「こんなの見せられるかー!!」と思うぐらいやばかったそうです。五郎さんのyoutube動画でも人気のドガ回ですが、日本人の変態性と何か通じるものがあるんでしょうね…。
キュビズムスタイルで描いた静物画。ピカソにしては珍しく花描いているな〜、それにしても花、キュビズムにすると可愛くないな〜。と気になっていた作品です。ここにあったのね。
ゴッホは必ず写真スポットになっていますよね。
ルソー
味わい深い。。。
20世期エリアは建物の雰囲気もグッと変わり、ティンゲリー、ジャコメッティなどのスイス出身アーティストを中心にウォーホールや、ホックニー、ハミルトンなどが並んでいました。
二つの建物を結ぶ地下通路
地下を結ぶ通路にもアート作品が展示されています。
階段入口にはローレンス・ウィナーの「OVER &ABOVE」
そして通路の天井にはオラファー・エリアソン。
これは大理石でできています。過去にオラファーが北極からでかい氷の塊を運んできて、都市のど真ん中に設置し、溶けて行く様子を作品にしたことがありました。その時に溶け切る前の氷を3Dスキャンし、彫刻にしたとのことです。
「なくなってしまうアートか…」と、実際には見てないけど寂しい気持ちになったものですが、こうやって現金化されるわけですね。オラファー、、、環境活動家ビジネスマンに見えてきた…。
新館
新館にも常設展はあるのですが!携帯のバッテリーピンチであまり撮れませんでした。
そして全部は回りきれませんでした。
時間切れで追い出されました。
企画展
新館ではYOKO ONOオノ・ヨーコ展が開催中でした。
作品自体は、服を切ってもらうパフォーマンスビデオなど、過去のもの中心でしたが、一階の吹き抜けの壁にこのメッセージアートです。
この一言アートも何回も見たことがあるかと思いますが、「love, yoko 2022」と西暦が入ってくることで受け取り方が変わりますね。
ウクライナ侵攻に対する反応が早いなと感じます。オノ・ヨーコだけでなく、美術館側も含めてそう思います。
それがよくわかるのがもう一つの企画展でした。
こちらは本館で開催されていた、「アートと医学」をテーマにした展示です。
中世の感染症を描いた版画作品から現代アートに至るまで、多岐に渡る作品を展示していました。パンデミックの中で作られたという作品もありました。
いやあ、とても良い美術館で大変満足しました。
世界の有名な美術館・博物館を見ていると「略奪ですか?そうですよね?」みたいな名品・名画がいっぱいあったりするのですが、そういう嫌な感じがないのも好感が持てました。
混んでない、というのも良かったです。
先日パリのルーブル美術館に行った人が写真を見せてくれましたが、モナ・リザの前、写真を撮りたい人でごった返して大変なことになっていました。まあ、モナ・リザ人気は特別ですけど。笑