久しぶりに美術展に行きました。
美術館などの有料展示は倹約家には厳しいものがありますが、見に行って良かったな〜という展示です。
オペラシティアートギャラリーで9月24日(日)までなので、最後の週末は混みそう。
https://www.operacity.jp/ag/exh264/
想像の世界ってリアルに描かれていると、それだけ説得力が増すような気がします。
ほとんどの絵に人間の姿はないのですが、階段や柵の高さでスケールを想像することができます。
風車や、船の帆、気球などの機能がついた建物も多く描かれています。
人の気配がしない、ディストピア感も漂う、不思議な感じ。ちょっと旧共産圏のモニュメント的建築に通じるものがあるかも。
騙し絵っぽい、エッシャーのような雰囲気。
グラスハウスに植物が閉じ込められてる世界も多く描かれていました。外部にも植物が生えていて、中と外と何かが違うんだろうな〜、とは思うのですが、うまく言葉が出てきません。
私の語彙力は想像の世界だけでなく現実でも厳しい…
外の植物は、人間スケールで、グラスハウスの植物は、建物に合わせて限界まで大きく育っているという点でしょうか。秘密の研究所のようにも見えてきました。
もっと写真撮っちゃえばよかった〜。
別世界にダイブするような気持ちになれて、とても良かった。
吸い込まれるような気分で、あまり写真を撮りたくならなかった。
野又穫さんは、個展を開けば売れちゃう画家で、ほとんどがコレクター所有のため、なかなか美術館などでは見ることができないそうです。オペラシティアートギャラリーは、コレクターからの寄贈があったため、まとまった数をすでに持っていて、さらにいろんな所から借りてきたっぽいです。
また、近年世界大手のギャラリーWhitecubeの取扱い作家になったことで、海外でも人気が上昇中。ますます日本では見る機会が減ってしまうかもしれません。
今週おすすめの展示、ぜひ見て欲しいです。
(図録は折りこみページもあり、極限まで細部を見てもらおうというリスペクトが感じられる豪華本でした。)
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