なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

日本古代のボードゲーム、「かりうち」とは!?

日本における最古のボードゲームってなんでしょうか。

私は平安時代に遊ばれていた盤双六かな〜と思っていたのですが、「平城京の遺跡から古代のボードゲーム発掘されてるよ」と先日教えてもらったのです。

 

え!すごい!どんなゲームだろう!と興奮したところ、

 

「買えるよ」

 

の一言。

 

か、買えるのか…!!

 

ポチ。

 

え?今の音?

送料込みで二千八百五十円が、かりうちと交換された音です。自由経済!

https://www.book61.co.jp/book.php/H00215

 

平城宮

奈良と言えば、鹿さんがたくさんいる奈良公園を思い浮かべる人も多いと思いますが、平城宮跡はそれとは別のだだっ広い公園で、私が行った時は鹿はおらず、目下様々な建築物を復元工事中でした。鹿さんがここまで来るには市街地を越えてこなければならないので、ここでは会えないと思った方がいいと思います。

暗雲立ちこめる大極門(天気…)

このエリアの発掘調査を行うのが奈良文化財研究所というところで、この平城宮跡に資料館もあり、そのショップでも「かりうち」は購入することができます。

 

本当はそうしたかったのですが、どうしても平城宮跡に行ける日が年末しかなかったため、資料館はお休。「かりうち」はオンラインでも購入できたので良かった!

 

この遺跡からは土器や木簡やら、数々の歴史資料が発掘されています。

その中に土器や瓦に共通する模様があることが発見され、どうやら万葉集にも登場する「かりうち」という遊びだろう、ということになったのです。この遊びは韓国の「ユンノリ」と似ていることから、ユンノリのルールを参考に、失われたルールが復元されたそうです。

 

詳しくはこちらから。

https://www.nabunken.go.jp/research/kariuchi.html

 

ちなみに同様の盤は秋田、岩手、新潟、三重でも見つかっているらしいです。

 

どうして伝承されなくなっちゃったんでしょうね。

一説によると、下級役人が遊びすぎて、社会問題になったので禁止されたとか。。。

 

もしかすると中毒性とギャンブル、、、そういう側面があったのかもしれません。

 

かりうち買ってみた

 

パッケージは現代っぽいデザイン。薄型の箱なので、送料が最小限に抑えられます。さすが普及版。

 

 

中身:

折りたたみ式ボード1

コマ8 (シール付き)

カリ(棒)4

ルール1

かりうちのパッケージデザインの紙1

 

 

「かり」というのは、サイコロがわりに使う棒のことです。

4本あって、かまぼこのような形をしています。

 

コマは4こx2人分。自分で好きな色に塗ってもいいし、付属のシールを貼っても良いとのこと。

(君は、、、平城宮で発掘されたという、壺に墨で描かれた顔だね?)

 

せっかくなのでシールを貼ってみました。

鹿とか大仏とかがないのが、さすが奈良文化財研究所。

正直、すぐにピンとくるのは和同開珎と木簡ぐらいなのだが、、、。

 

左上の渦巻き模様は、「隼人の盾」薩摩の武人が使っていたものらしい。さすが奈良時代、どこかしらポリネシア感あるデザインで、当時、どんな人たちが日本列島にいて、ヤマト朝廷ならびその後の中央政権勢力によって支配されていったかを想像させられる。

 

「かり」の数え方

かりうちは、双六系のゲームです。

4本の棒(かり)を使うということが、万葉集からもわかっており、このゲームの資料価値として、とても重要な要素です。

 

白い面の数で数えます。

 

 

 

4+もう一回振る

 

白が全部ひっくり返った時だけイレギュラー、その場合、「5」になります。

5+もう一回振る

 

発掘された盤は、浅型の器の内側、もしくは外側に描かれていたそうです。

復元ゲームなら、円形のボードでもっと渋くしてほしかったな〜、と初見では思いましたが、よく見ると、この折りたたみボード一枚で、ルール、「ひかえ」と「あがり」のエリア、進行方向まで描かれていて、ビギナーでもすぐに遊べる優れたデザインです。

 

さすが普及版。

 

かりうちで遊んでみた

なる子、一人暮らしなもんで、二人用ゲームなんですが、一人でお試ししてみました。

「かり」の出目でコマを進め、四つのコマを先に「あがり」にした方が勝ちです。

 

「出」から出発。

進む数が5まで書いてあるのも優秀すぎる。普及版すごい。即、全国の児童館・学童・放課後クラブは導入すべし。

 

和同開珎も2進みました。

 

その後、オレンジの犬(?)も2が出ました。4つのコマのスタートのタイミングはプレイヤーが自由に選ぶことができます。

相手と同じマスに止まった時、相手のコマを追い出すことができます。

 

追い出されたコマはひかえに戻ります。

 

次に緑の墨顔が木簡を追い出し返しました。

 

オレンジの犬が、分岐点に来ました。ちょうどで止まった時、次のターンで中心に向かうことができます。

 

中心に向かうことで、かなり近道になりますね!

 

緑の羊の追い上げ。

ちょうど中心に来た時も進行方向を変えてショートカットすることができます。

 

出るを再び通ったら「あがり」!

「出」マスにちょうど到着は「あがり」ではないそうで、

出マス+1以上で通り過ぎる必要があるそうです。

 

どのコマが「あがり」になったかわかりやすい。

 

自分のコマが同じマスに止まったら、そこから重ねて同時に移動することができます。しかし、追い出される時も一緒。運命共同体です。

 

そんなこんなでゲームを進めたところ、緑チームの勝利となりました。

 

なかなかいい勝負でした。

感想としては、近道を通るのは難しくなく、わざわざ大外を通ることはなさそう、、、。

公式サイトでは、作戦によってはぐるっと大回りするのもアリと言ってたけれど、絶対近道するのがいいと思いました。

 

最後に

「かりうち」は奈良文化財研究所が文化財のことをもっと知ってもらおうという目的で、現代版が作られ、各地でイベントなども行っているそうです。

私もゲームって世代を越えて夢中にさせる力があると思うし、何かを学ぶときのきっかけツールとしてすごく優れているな、と思います。

 

さらにゲームとして、シンプルでとても良いと思いました。

古代のゲームとしては「マンカラ」が思い浮かびますが、マンカラと同じくらい、手作りも可能だし、小学生でもすぐに覚えられるルールだと思います。ルールが普及すれば、盤ももっとシンプルに、すっきりかっこいいデザインにもできそうな予感がします。オセロやチェスのように。

子供向けにキャラクターが描かれたかわいいバージョンもあるので、まずは手に入れて遊んでみてほしい。

 

古代のボードゲーム、知れて良かった!

発掘したゲームを販売できる形にしていくのは簡単ではなかったはず。

奈良文化研究所のみなさん、関係者の皆様、ゲームファンとして感謝です。

 

古代ゲーム、ハマりそう。次に買うのはセネトかナインメンズモリスか…。