なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

怒りとどう向き合うか「怒ってもいいよ」と「3つの条件」

 

最近何に怒りましたか?

 

なる子は、、、なんだったかな。

仕事中に機械が思い通りに動かないと怒っています。

「最近プリンターが立ち上がるのが遅い!」とか。定時に上がりたいので、私の作業に追いついてこない機械にイライラするんですね。

 

怒りは期待が裏切られた時に生じやすいのだそうです。

私はきっとテクノロジーに期待しているのです。どうか、便利なものが、便利でいてくれますように。

 

怒りを水の入ったコップに例えてみると

「喜怒哀楽」のように、怒りは一つの感情として、楽しい気持ち、悲しい気持ちなどと並列されることがありますが、怒りは気持ちの源泉ではないと言われています。

 

悲しい・悔しい・寂しい・恥ずかしい、などの一次感情(primary emotion)が先にあって、二次感情(secoundary emotion)、「怒り」が湧き起こるのです。

 

このことは、しばしば「心のコップ」として表現されます。

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 コップの中に入っている一次感情があふれた時、怒りとなってこぼれてくるのです。

 

つまり、

「怒っている。」には理由がある。 

のです。

 

怒ってもいいよ 3つの条件

怒っている、「アンガー状態」になると、マイナス思考になり、自暴自棄な言動を取りやすくなります。

怒りながら、「どうせ俺は嫌われているんだ!」とか「自分が悪くなってもいい、あいつを殴る!」とか言っている子、いませんか?

怒りを爆発させる時、暴力や暴言になることが多いですね。

 

怒っている時というのは、色々な感情が混沌と積み重なり、溢れ出ている状況です。一次感情がそもそも一体何だったか、怒っている本人がパニックになり、わからなくなりがちです。

 

怒りに繋がりやすいネガティブな感情は、「〜したい、してほしい」という「欲求」を伴っています。解決策はこの「欲求」を理解して、言葉で適切に表現することです。

 

尾木ママが「魔法の言葉」としてよく取り上げるのが、「どうしたの?」という言葉かけです。

 


子育て上手になる魔法の言葉

 

この「どうしたの?」は「どうして叩いたの!」や「どうしてそんなこと言うの!?」とは根本的に違うのです。

 

「どうしたの?」には一次感情の中にある、欲求の気持ちを言葉で引き出す魔法の力があります。

 

A子ちゃんの場合

例えば、仲良しだったはずの友達B子ちゃんに、「B子ちゃんなんて嫌い!あっち行って!」と突き飛ばしてしまったA子ちゃん。

 

「嫌い」「突き飛ばす」暴言・暴力が出てしまいました。

「どうしてそんなことするの?」と望ましくない言動を責めるのではなく、怒りを生み出した気持ちの元を「どうしたの?」と聞くのです。そして深層の気持ちに寄り添います。

 

「だって、B子ちゃん、最近C子ちゃんとばっかり遊ぶんだもの。嫌い!」

「そう、B子ちゃんとC子ちゃんが一緒に遊んでいるのが嫌だったのね。A子ちゃんは寂しかったの?本当は、B子ちゃんのことが好きで、一緒に遊びたかったのね?」

「うん、本当は一緒に遊びたかった。」

「そうなのね。本当は好きなのに、嫌いって言われると私はショックだな。B子ちゃんはどんな気持ちだろう。」

「嫌な気持ち。」

「どうする?」

「謝りたい。」

「B子ちゃんに謝ってから、本当は寂しかったのって伝えてみたら?一緒に遊びたいよ、って。」

「うん、そうしてみる。」

「ごめんね。一緒に遊ぼう。」

「いいよ。でもC子ちゃんとも遊びたいの。一緒だったらいいよ。」

「うん、みんな一緒に遊ぼう。(本当は二人で遊びたかったけど。)」

 

 

こんなにうまくは行かないよ、と思われるかもしれませんが、一例としてあげてみました。「私はこう思います。」と言う「i(私)メッセージ」が入っていることにも注目してもらえるといいです。「あなたが嫌いって言ったのは良くない。」と「You(あなた)」中心に話すより。「i(私)」を主語にすることを心がけると、相手を否定しません。

 

 

そして、私は子どもたちに「怒ってもいいよ」と言っています。

怒ることは、自然な感情ですから。

でも、「絶対にやってはいけないことが3つあります。」と付け加えます。

 

①物を傷つける

②他人を傷つける

③自分を傷つける

 

「この3つはしません。その代わり、言葉で表現しましょう。」と話しています。

 

一次感情の「欲求」は「期待の高さ」が関係している

「〜してほしい。」「〜したい。」という気持ちは、相手が近しい存在であればあるほど、高い「期待」をしてしまい、「欲求」も大きくなりがちです。

 

仲良しであればあるほど、「〇〇ちゃんと遊びたい。私とだけ遊んでほしい。」となったり。

 

「ママに気づいてほしい。私、今日疲れてイライラしているの。」と子どもが親に期待したり、「宿題はお夕飯までに終えてほしい。朝忙しい時にぐずらないでほしい。」と親が子どもに期待したり。

 

身近な人には、期待してしまうのです。

 

「自分の欲求」と「周囲の欲求」の折り合いをつけること。

先のA子ちゃんは、B子ちゃんと遊びたかったけど、C子ちゃんも一緒に遊ぶことで折り合いをつけたのですね。

 

 

なる子のアンガーマネジメント

さて、作業の遅いプリンターにイライラして怒っていたなる子です。

コップの水があふれて感情が爆発すると、プリンターをバンバン叩いたりし始めるかもしれません。

それは良くない。

 

怒ってもいいけど、してはいけない3ヶ条の①を破ってしまう。

何も知らない同僚が、「うわ!なんかなる子さん機嫌悪い!」って怖がっちゃう。

 

言葉で表現するのがいい。

 

プリンターは言葉が通じないけれど、「私、機械が思い通りに動いてくれないとイライラしちゃう。」と同僚に愚痴を聞いてもらおう。

「え〜、そんなことで怒ってたんですか〜?(笑)」って一緒に笑い話にすれば、コップの水はリセットされる。

 

「この馬鹿プリンターめ!」と言ってしまうと言葉の暴力になっちゃうので、「プリンターちゃ〜ん。おねが〜い。動いて〜。頑張って〜。」と励まそう。

 

必ずアイドリングの時間があるのはもうわかったので、電源ボタンを押してトイレに行こう。戻ってきたら立ち上げっているはず。

 

そして、すかさずこう言ってあげるの。

 

「お、立ち上がってるじゃん。やるね〜。待っててくれてありがとう!」 

 

プリンターちゃんの自己肯定感、上がっちゃうよ〜。