オレンジリボンを知ってほしい
オレンジリボンを知らない人が多くてショックを受けることがあります。
子どもと関わる仕事をしているにもかかわらず知らない人が多いのです。
全国的な認知度で言うと、そんなに高くはないかな、とは思います。
乳がん啓発のピンクリボンは、東京タワーがピンク色になったりとニュースになることもしばしばあり、知っている人は多いのではないでしょうか。
比べると、オレンジリボン…??
2005年から始まった運動。10年以上活動は続いています。
ピンクリボンほどの知名度はないので、一般の人が知らないのはまだ理解できる。しかし、私がショックなのは、保育や幼児教育専門の学校や大学を卒業したばかりの子たちが軒並み知らないことなのです。
学校では教えないのかもしれませんね。
せっかく子どもと関わる仕事につくのなら、オレンジリボン運動のことを知ってほしいし、子どもたちを取り巻く社会問題について意識を高く持ってほしいな、と思うのです。
そして、子どもを持つ大人も持たない大人も、子どもたちの健やかな成長を見守る役割を持っているということをオレンジリボン運動を通して、感じてもらいたいのです。
オレンジリボン運動とは
児童虐待防止法が施行されたのが2000年。これ以前にも児童福祉法というものがありましたが、社会が児童虐待について真剣に向き合うようになってから、歴史はまだまだ浅いのです。
オレンジリボン運動は「子ども虐待のない社会」を目指す市民運動です。「オレンジリボン」を広めることで子ども虐待をなくそうと呼びかけています。
子ども虐待の防止は児童相談所や地方自治体だけが行うことではなく、私たち一人一人が子どもたちや子育てのことを考え、やさしい社会を作ることが、子ども虐待防止につながると考えているのです。
オレンジリボンは直接的な働きかけを行う運動ではありませんが、市民の意識づけという点で、私もこの運動に賛同します。
ひとりひとりができること、をすることが、現状の改善につながるのです。
オレンジリボン運動に賛同するのにはどうするの?
NPO児童虐待防止全国ネットワークが運営するオレンジリボン運動のサポーター登録をする、寄付をする、などもひとつの方法です。
「子ども虐待のない社会」を目指し、草の根で子どもを見守っているよ、と意思表示することは特に登録や寄付をしなくても、誰でもできます。
手作りのオレンジリボンを胸につけることで、その意思表示をすることができます。
オレンジリボンの作り方 | 個人の方にできること | オレンジリボン運動 - 子ども虐待防止
気づいたら189(いちはやく)
児童虐待に気づいたら全国共通ダイヤル189(いちはやく)。児童相談所への通告ダイヤルです。子育てが辛く、子どもに当たってしまう、孤立状態の親が自分で助け・相談を求めることもできます。
3桁の番号になったのは平成27年7月1日から。まだ3年です。平成29年度の通告による虐待対応件数は13万件超え。そのうち約半数は警察からの通告です。
一番多いのが心理的虐待、次に身体的虐待、ネグレクト、と続き、性的虐待もあるようです。
おまけ漫画
電話したら児相の人からも「もう寝なさい」って言われるわ!
親って大変ね。
こういうひねくれた漫画とかある方が、「189」覚えてもらえるかな。
と思って描きました。
児童相談所って大変だよね
他人から見ると虐待じゃないの?と思うことも当事者はそうは思っていなくて、本当は子どものことすごく好きなのに、なんだかうまくいかないっていう家庭もあり、家庭内の虐待問題に対し児童相談所が行っているサポートって本当に大変だと思います。
親類や他人による児童虐待という場合もあります。「市民が見ているよ」「それは犯罪・虐待だよ」という意識と視線が高まることで、大人が自分がおかしていることが虐待であると気づいてほしいのです。
児童相談所の仕事が減っていく社会になってほしいと願います。