なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

嘘をつく子 嘘の心理と対処法

 

子どもたちの嘘には色々なものがありますね。

大まかに3つを取り上げたいと思います。

 

①愛情が欲しくて、かまって欲しいからつく嘘

②怒られたり、したくないことや嫌なことから逃げたりするための嘘

③物事を理解していなかったり、思い込みで間違ったことを言ってしまって結果的に嘘になってしまう

 

 

 

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 かまってほしい、愛が欲しい

①かまって欲しくてつく嘘、の例として

「うちにはDSが6台ある。」「6人兄弟で、お兄ちゃんとお姉ちゃんと妹と弟がいて、弟は双子。」「お腹が痛い。」

 

妄想癖なのか、構ってちゃんなのかの境目は難しいけれど、まるで本当のように言ったりするので、本人は本当にそうだと思っていることもあるかもしれません。

 

怪我しているのかしていないのか、わからないレベルの擦り傷でも「いた〜い…ここ。」と来る子には、「ガラスのハートに絆創膏♡」と心の中で唱えながら、絆創膏をはってあげます。

 

「サンタさんからクリスマスプレゼント10個もらった。」などの突拍子もない嘘は、周りの反応も大きいので、癖になることがあります。

 

明らかに大げさに言っている嘘だな、と思うときは、過剰反応しないように心がけています。

「え〜、本当!?すごいね〜!!」なんて適当に合わせていたら、相手の嘘に対して報酬を与えることになります。

「ふーん、そうなんだね。ところで、今日の学校どうだった?この前作っていた工作、素敵だったね。これから何して遊ぼうか。〇〇ちゃんたちも誘おうよ。」と、嘘を重ねないように華麗にスルー。現実の世界(学校や友達)で楽しみを見出し、嘘をつくことに価値を感じなくなれば対処法としては成功ではないでしょうか。

 

自分を守るために、幸せな家庭であるアピールをするような「嘘」もあります。

「今日は、ごちそうなの〜。おばあちゃんおじいちゃんと一緒にすき焼き食べるの。お母さんがケーキも買ってきてくれるの。楽しみ〜。」

ありそうな状況ですが、家庭環境を察するに、「嘘っぽいな。」という場合、このようなアピールは、愛情不足や家族と過ごす時間の短さなどを感じてしまいます。

 

「本当は今日もお母さんは夜もお仕事で遅くまで帰ってこないけれど、本当のことを言うと、周りを心配させてしまったり、頑張っているお母さんが責められたりするのではないか」という子どもなりの勘が働くのではないかと思います。

 

場合によっては家庭支援の機関につなげたり、手を差し伸べる方法を探ったりすることが必要かもしれません。

 

子どもはまだまだわかってない

③は、ただただ、幼さゆえの嘘です。

「みんな、先生の説明わかったかな〜?わかった人、手をあげて!」

「は〜い!!」

「〇〇くん、じゃあ、この次することは?」

「…わすれました。」

 

わかってないんか〜い!笑

適当に手をあげるなよ!っとツッコミたくなる、どこかかわいい嘘です。

嘘をついた認識もありません。テキトーに周りに流されているだけですから。

成長とともに物事の理解が深まると、こういうことも少なくなってきます。

  

幼いうちは現実と非現実が曖昧です。小学生ぐらいになっても、まだその曖昧さが残っていることがあるので、少し大人っぽい子たちとのギャップがあるので、余計に「嘘をついている。」と思われることがあります。

 

特に数字に関しては、数字の概念自体があやふやなので、信用してはいけません。

「お年玉、30万もらった。」な〜んてビックリすることを言うこともあります。

(たまに、この子の家なら本当かも、という場合を除く)

子どもはわけがわかっていない、ということを前提に接するのです。

 

「わかった人、手をあげない!」などのトリッキーな声かけを、たまに挟むと、注意深く考えてくれたりします。

「こいつ、テキトーに手をあげたな。」という子がわかってきます。

 

対処法は難しいですが、こちらの問いかけに対し、「うん、わかった。」と適当に言っている子には、「何がわかったか、言葉で言ってみてくれますか?」と、いちいち言葉で言い直してもらっています。言葉に置き換えると、言葉そのものの意味や、ものごとの理解が深まって来ることが期待されます。

 

 

叱られたくない!保身の嘘

②番はよくある心理ですが、こじれると嘘を止めるまで多少時間がかかるかもしれません。

「宿題やった?」

「今日は宿題出なかったよ。(嘘。宿題めんどくさい、遊びたい。)」

 

バレたら結局叱られるのに、その場しのぎの嘘をつく。

もう、典型的です。

 

 

「ごめんなさい。もうしません。」

の言葉に何度裏切られたことか。

 

 

「嘘をつかれるのは悲しい。」「お母さんが悲しい気持ち。」「先生たちが悲しい気持ち。」であることを伝え続けるしかないかな〜、と思っています。

「嘘」をつくと、信頼を失うんだよ、ということを厳しめに伝えることもあります。

 

その代わり、「本当のこと」を教えてくれたときや、正直な行動ができた時は、必ず、「頑張ったね!」「嬉しいよ!」と伝えられる環境だといいですね!

 

親を巻き込む嘘

 

自分の親は、100パーセント自分のことを信用しているということを利用した嘘もあります。もちろん、本当のことを言ったら叱られるからいやだ、ということが根底にあるのですが。

 

例えば、自分にもいたずらな気持ちがあってやってしまったことも、「〇〇ちゃんにそそのかされてやった。私は本当はやりたくなかった。いつもいじめられている。」

といったような、「こう言えば親は必ず自分のことを守ってくれる!」ということをよくわかっている子がつく嘘は、そのトラブルの現場を見ている人がいない場合、とても難しいのです。

周りから見ると、「いやいや、おたくのお子さん、しょっちゅう嘘ついてますよ。」というようなケースも、親が子どものうわべしか見れていないと「うちの子がこう言ってます。うちは被害者です!」と問題がこじれます。

 

親が自分の子を理解できているか、ちゃんと心の関わりが持てているか。

やはり家族の関係ってとても影響があると思います。

 

最後に

 

大事なことは、嘘を暴くことではなく、嘘をついてしまった子どもの心に寄り添うことです。

 

子どもを信じることは大事なことです。子どものことを信じているからこそ、「お母さんのことを信じて、本当のことを言ってほしい。」と子どもの心に寄り添ってほしいのです。ガミガミ怒るのではなく、嘘を受け止めて、味方でいてほしいのです。

 

「そうなんだ。お母さんに嫌われたくないと思って嘘ついちゃったんだね。お母さんは、そんなことで嫌いにならないよ。嘘ついたのはちょっと悲しかったな。でも本当のことを教えてくれて、とってもとっても嬉しいよ!やってしまったことは、終わったことだから、これからどうすればいいか、一緒に考えようね!」

 

子どもの行動を変えていくには「報酬と罰(アメとムチ)」の法則をどう使うかがキーになってきます。

 

嘘がそのまま報酬になってしまわないこと。

嘘よりも、失敗を乗り越えて正しい行動することが報酬になっていくこと。

 

罰を与えることよりも、報酬をどう上手く使うかを考えましょう!

 

おまけ

英語で「White Lie」という言葉があります。誰も傷つかない嘘のことです。

 

「先生って美人だよね!」と言われたことがあります。

やだ〜〜!嬉しい!!

私は子どもの発した素直な言葉だと信じていますが、もし、お世辞だったとしたら、誰も傷つかない「白い嘘」だったのかな〜、なんてね。