かつて東京都知事はこう言ったものです。
ダイバーシティ構想とは「女性も、男性も、子どもも、シニアも、障がい者もいきいき生活できる、活躍できる都市・東京」である、と。
様々な場面で、「多様性」が叫ばれる中で、見事な逆行を見せているのが、南青山の一部の住民の皆さまです。
一連の報道には開いた口が塞がりません。
「南青山は自分で稼いで住むべき土地」 児相建設に住民反発!揺れる港区(FNN PRIME) - Yahoo!ニュース
あまりにも酷くて、議論にならない。
前回は「南青山のブランドにふさわしくない」などの、いかにも南青山のブランドイメージを損なう発言をバンバン出していた皆さまでしたが、今回もびっくりです。
「自分でしっかりお金を稼いで住むべき土地」
本当の地元の人たちを無視した余所者の意見!
「3人の子を青山の公立校に入れるために、億を超える投資をして家を建てた。レベルの高い子が多い中で児相の子は辛い思いをされるのではないか、かわいそうではないか。」
あなたの教育投資自慢は聞きたくないし、「かわいそう」も偏見。家庭のギャップに傷つく?そんな考えの家庭で育つお子さんの方が心配です。
これが本当に日本の子育て世代なのか。泣ける。
親御さんの発言は、どれだけ家庭内で留めても、そのまま子どもが学校で口にしますよ。もし、傷つくとすれば、家庭のギャップではなく、その心無い発言に傷つくのです。
ええ、もう、あの説明会の場に、もし関係職員さんがいらっしゃったら、あんな発言をするような方は、ご家庭で困ったことが起きないか、すでにロックオンしているはずですし、必要とあらば支援の手を差し伸べてくださります。
家庭支援センター、児童相談所、とはそういう人たちのためにあるのですから。
一方、賛成派からは、
「色んな子がいて、交わってみんなで助けるとか、その子の引き出しを開けてあげるとかできたら理想」
という声もあったそうです。
裕福で、余裕があって、温かい人たちに囲まれ、治安の良い場所であるというのは、何かでつまずいた人生をやり直すのに、とても良い環境なのではないかと私も思います。
都心にあって、働く単身家庭も自立へのきっかけを作ることができる。
青山だからこその可能性を広げて日本全国に見せつけてほしい。
…と、そんな中!
青山学院大学は、18年度より、児童養護施設出身者を対象にした推薦入試を行い、4年間学費免除、毎月10万円の奨学金給付、という制度。来年度も2名の入学が決まっているそうです。
三木学長は、「全国の大学が取り組んでいけば、子供の未来が広がる。」と理想を語ったとか。
そうだ!東京はダイバー・シティだ!多様性だ!日本を引っぱるリーディングシティだ!
知事!今こそ、ご発言を!!(笑)
私もちょっとだけですけど(泣)、東京都に税金払ってますよ。