最近子ども科学電話相談でテンションが下がることがある、なる子です。
「よく勉強してるんだね。」
「たくさん勉強してね。」
特にアナウンサーさんが良かれと思って発するこういった言葉にテンションがだだ下がりなのです。
これを言われた子どもも「…。」ピンときていない感じで微妙な空気が流れるのです。
どうしてだろう。
それは、子どもにとって「勉強」って算数や漢字の練習であって、その子たちの興味関心から離れているから、ピンと来ないんだろうと思う。「勉強」という言葉があまりにも広義すぎるのです。
さらに大人の私が聞いた時、アナウンサーさんの「勉強」には、どうしても「受験勉強」の気配がするからテンションが下がるのだと思う。アナウンサーさんにそんな意図はないでしょうが。ええ、完全に私の勉強コンプレックスによるものです。
子ども科学電話相談に質問してくる子どもたちは、安易な「教科書の勉強」からの疑問は寄せてこない。
その子たちの経験、実際に見聞きしたものから自然に出てきた「どうしてだろう?」「なぜ?」「不思議だな」という純粋な好奇心から生まれた疑問なのです。
だから、先生方もアナウンサーさんたちも、「どうしてそう思ったの?」「あなたはなぜだと思う?」と子どもたちの興味関心を広げるような声かけをしてくれるのです。
それだけ丁寧に声かけしてくれるのに、その合間の「勉強してね。」が少し言葉足らずだと感じたのです。
「勉強」ってなんだ。「勉強頑張れ」と言われても楽しくなさそう。
テンションだだ下がりの中聴き続けていた電話相談。
私の心を救う神回が現れました。
2019年5月2日(木)の11時からの放送です。最初の10分ぐらい。
ダイナソー小林先生に以前質問した男の子が、その質問を元に自由研究したという、「そのあとどうなった?」という新コーナーです。
恐竜学者の小林先生が、「古生物学者になりたい」という3年生に対し「勉強」についておっしゃっていたことが、感動的だったので備忘録を取りました。
日本でも恐竜の研究ができる大学があるよ、という具体的な紹介をした後に言った言葉です。
「勉強楽しんでください。今回の自由研究のように、何だろうこれ?っていう疑問を持って、調べている時って楽しいでしょう?勉強ってこんな感じなのよ。これって面白いかも、何でだろうっていうのをやっていると自然と勉強はついてきますから。何でだろうっていう興味を常に持って。」
ああ、「勉強」について、こんなにわかりやすく、こんなに励まされる言葉があるだろうか。
全国の子どもたちに小林先生の言葉をお届けしたい。
モヤモヤが晴れました。
明日も頑張れそうです。