世界的現代美術の祭典
ヴェネツィア、ヴェネチア、ベネチア、ベニス 、ヴェニス、、、どれが一番しっくり来るのかよくわからなかったので、wikipediaのヴェネツィア表記にすることにしました。
1895年から続いており、コロナで延期もありましたが今回が59回目。ビエンナーレとは2年に1回という意味です。イタリアの水の都ヴェネチアで開催されていて、建築部門や演劇部門とかもあるらしいのですが、私にとってはヴェネツィア・ビエンナーレと言えば、「現代美術の祭典」です。
今年はヨーロッパはコロナとの共存が始まって、数々のイベントが延期を経て開催。ビエンナーレはもちろん、ドイツ・カッセルで開催されるドクメンタ(5年に一回)、今年は通常開催となった世界的なアートフェア、スイスのアート・バーゼル(毎年)、これらが同年開催となる珍しい年ということで、世界中のアートファンがヨーロッパに集まっていると言います。
私は、どうしてもドクメンタに行く時間が取れず残念でしたが、ビエンナーレとアートバーゼルには行っていました。
本当に盛り沢山なのでどうしようかと思いますが、数回に分けてレポートしたいと思います。
今回はビエンナーレの第1回。
会場について
メイン会場は有名なサン・マルコ広場よりもずっと東側の方にあります。
ジャルディー二とアーセナーレという二つのメイン会場で展示があり、この二つはチケットによる入場となります。また、ヴェネツィア中に関連展示が点在します。大体無料です。そして、もちろんビエンナーレに合わせて各美術館やギャラリーも目玉展示(有料)をぶつけてくるので見どころでいっぱい。見るのに何日必要かと聞かれたら、最低2日と皆口を揃えて答えるでしょう。
基本的な情報はホームページで確認。2022年の会期は4月23日〜11月27日。
一部の日程を除き、メインの2会場は基本的に月曜休みです。(要注意)
ジャルディーニ
広い公園が会場です。この公園内には、主に各国のパビリオンがあります。それぞれ国のキュレーターが独自の展示を展開します。日本館もあります。国際的な祭典に自国のパビリオンがあるのは、なんだか嬉しい。このエリアは老舗の参加国が中心なので。
各国のパビリオンの他に大きな展示館があります。ここはビエンナーレの企画展示室です。
アーセナーレ
ながーい倉庫のようなスペースがアーセナーレの会場です。こちらはキュレーターによる企画展示が中心です。地元のイタリア館、そしてジャルディーニにパビリオンを持たない参加国が、アーセナーレの一部を間借りして展示しています。
その他、街中
街中のあちこちに会場があり、美しい邸宅をそのまま展示場にしているところもあるので、普段のベネチア観光では見れない場所にも入ることができます。
どこからダウンロードしたのか忘れてしまいましたが、こちらに全エリアの地図があります。
https://static.labiennale.org/files/arte/Documenti/brochure-arte-2022-c.pdf
開館時間は予告なく変更になりこともありますが、月曜日に開いているところもあるので、もし旅の日程が月曜日を含むようであれば、要チェックです。
ちなみにこの地図の入ったパンフレットは、わざわざ言わないともらえないのかわかりませんが、ついぞ紙バージョンを見かけることはありませんでした。どこにあったんだろう…。
スマホで確認しながら巡っていると、バッテリーの消費が早くて困ってしまったので、地図部分だけ事前に印刷して持っていくと良さそうです。
チケット
各種割引などありますが、基本的には大人1名25.5ユーロです。
ネットで購入することもできますが、現地で購入可能です。
私はジャルディーニのチケット売り場で買いました。昼ごろだったので空いていましたが、朝一番は並んでいると思います。
朝一にチケットの列と入場の列ができるので、チケットを買ってからまた入場の列に並ぶとかなり時間がかかると思います。チケットを持っていれば、入場の列に並ぶことができますが、みんな考えることは同じなので、開場5分前ぐらいには100名くらい並んでると思っていいと思います。
ちなみに私はアーセナーレの会場に30分前に着いて前から10番目くらいでした。後ろは大行列でした。
チケットにはバーコードが印刷されていて、ジャルディーニ、アーセナーレで各一回ずつ入ることができます。
どちらの会場もじっくり見れば1日でも足りないぐらいなので、2日に分けて鑑賞する人がほとんどだと思います。
では、次の記事から会場と展示作品について記録していきたいと思います!
長くなりそう〜。