美とは、カオスとは。
こういう景色もカオスだとは思いますけども。
地下駐車場の出口の上の枯山水風オブジェ。
道路のど真ん中に。
久しぶりに来ると大阪って本当にわけわからんのよ。
レトロと先端が交差する中之島周辺。
この日、向かったのは国立国際美術館。
『ヤン・ヴォー』展が期間変更して開催中です。
世界で注目されている方なのだそうですが、初めて認識するアーティストです。
情報量の少ないポスター。
日付変える気もないのか。
感想
面白かったです。
ヴィジュアル・アートとしてまず美しいし、展示のレイアウトにこだわっているのがわかります。「この美術館、こんなにいい空間だったっけ!?」と思っちゃいます。
「美しい」の概念は人によって違うので、説明は難しいのだけれど、シュッとしてました。大阪風に言うと。
情報量が異常に少ない展示で、素材のリストはあるものの、作品解説がありません。
オーディオ・ガイドがあったようですが、コロナのため使用中止。
最初の短い挨拶文を要約すると、、、
ベトナムからデンマークにボートで難民移住した過去があり、美しい甥っ子が彼のミューズらしい。
セクシャリティ、政治、民族的背景、戦争、イサム・ノグチの影響、、、え?
カオス。
とても洗練された空間だけど、
作家と作品の中身がカオス。
アートの世界でも、個人としてのアイデンティティが多様化していて、1人の人間から社会のいろんなことが見えてくるというのがとても面白い。
そういう風に生まれ育ったこと自体が宿命のようなアーティストだ。
個展だからこそわかるアーティストのカオス感。
様々な視点からアーティストの世界にアプローチ可能です。
面白い。もっと知りたい。
と、思うのに、、、
解説はないし、図録も過去作の写真のみ。
マジで写真のみ。
会期後半にBOOK2が出るらしい。
こんなへんちくりんな展示、次どこに巡回するのかと思ったら大阪でしか開催しないらしい。
なんだか色々、国立国際のキュレーターの手の内にやられている気分。
アートに興味がある方は、わかるわからないは置いといて、とりあえず見に行きましょう。
お得情報
週末に行くなら大阪メトロの「エンジョイエコカード(土日1日乗車券)」がとってもお得。
650円で乗り放題なので、3回乗れば元が取れます。
美術館では必ずチケット売り場で見せましょう。団体料金に割引してくれます。
大阪城とかも割引になります。
お昼ご飯はスーパーで買ったおにぎりです。
初めて食べた。昆布シートで巻いたおにぎり。
海苔も好きだけど、これも美味しい。