この時期にヨーロッパ行くって言うと、「ベネチア・ビエンナーレ?」って聞かれるんだけど、今回は行きません。そんな豪遊できる身分じゃないし。
ベネチア、暑いしね。
ベネチア・ビエンナーレは一回だけ行ったことがあって、アートの万国博覧会って感じで面白かった。国の代表作家がパビリオンに作品を展示していて、その他の会場でもあちこちに展示があって、とにかく広くて、暑かった。
なんだかぐったり。そんな思い出…。
今回パリに行ったのに、ルーブルもオルセーもオランジュリーもピカソもロダンもポンピドゥーもケ・ブランリーも行かなかった。
でも、ひとつだけ行っておこうと決めて、来たのがここです。
The Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン・ルイ・ヴィトン)
ブローニュの森にできた、ルイヴィトン財団の新しい現代美術館です。
フランク・ゲーリー設計。
ビルバオ・グッゲンハイム美術館とか、プラハにあるダンスしてるみたいなグニュっとした建築とかの人です。
ベネチアも暑いんだろうけど、この日のパリも暑くて、Les Sablons駅からすぐ森の中なのに木陰を歩けない苦行。
一応チケットはネット予約で購入しました。日時を選べる仕組みでした。16ユーロ。
凱旋門あたりからシャトルバスがあるみたいでしたが、こちらは満席なのか、ちょうど良い時間のバスがなかったようでした。バスは2ユーロです。
入館は当日チケットでも大丈夫そうでしたが、バスは予約が必要。晴れていれば歩けない距離ではないので(15分くらい)メトロ駅からでいいと思います。
予約した番号を伝えるか、eチケットのバーコードを読み込んでもらって入場です。
薔薇がお出迎え。
今回は「コートールドコレクション展」と「財団のコレクション展」の2本立て。
コートールドギャラリーはイギリス・ロンドンのサマセット・ハウスにある美術館で、印象派のコレクションの質の高さで有名です。ただし、改装中で2021年にリオープン予定。そんな背景もあって、ここぞとばかりに超人気絵画の目白押し。印象派好きならオルセー美術館行ったぐらいの満足感はあるはず。(2019年6月17日で会期終了)
人が見てる様子を見るのが好き。
現代美術フロアはとても広くて、財団の財力を見せつけられます。
コレクションはいかにも資産として持っておくのに良さそうなものばかりで、全体的に面白みに欠けるかな。そういう意味ではベネチアビエンナーレの方が、スペシフィックなインスタレーションとかがたくさんあって、見応えあるでしょうね。
ホワイト・キューブな展示室なのに、見上げるとこういう歪みとかあって、面白い。
木材と鉄骨を組み合わせているのね。屋上へ行けば、景色が素晴らしく、ゆっくりできます。
本当に暑くて大変でした。
体調の悪い友人を連れ回し、悪いことした。
パリの美術館1軒行くだけでこんな状態だから、ベネチアまで行っている現代アートファンの皆様は本当にご苦労様でございます。
夏場は熱中症対策してください。日よけと水分補給。
帰り道は動物園?庭園?を通りました。親子連れで遊べる楽しそうな場所でしたよ。
平和な場所です。
新名所、現代アート・現代建築好きの方はぜひ訪れてみてください。