ロンドンは、ナショナルレールを使いこなすことで急に便利になる
これがロンドンチューブマップ。地下鉄のマップです。
例えば東京でも地下鉄だけのマップがありますが、JR私鉄を加えたマップを見るとぐっと行ける場所が広がる感じがありますよね。
ロンドンのナショナルレールをチューブマップに加えると。
分かりますか?特に中心部から離れたエリアは地上を走るナショナルレールが大活躍です。
私が昔住んでいた場所は最寄駅がナショナルレールの駅でした。Clapham Junction(クラパムジャンクション)という駅です。
今はOvergroundの路線が増えて、Tube mapに記載されるようになった駅ですが、当時は駅名を言っても留学生の日本人はほとんど知らない場所でした。
しかしこの駅、ロンドンに長く住んでいる人には欠かせない駅で、ほとんどの人が知っているのです。なぜなら、ビクトリア駅やウォータルー駅など大きなターミナル駅から南西方面に行く電車は必ずこの駅を通るからです。
地下鉄の駅がないからすごく不便そうで、バスでしかたどり着かなそうな場所は実はナショナルレールを使えばものすごく便利な所だったのです。
例えば、Waterloo駅からClapham Junction駅間、地下鉄がないのでバスを使うと約45分かかります。
しかし、ナショナルレールを使えばたったの8分です。
同じように、Clapham Junction駅とVictoria駅間も地下鉄がなく、バスだと40分、電車で7分です。
しかし、なる子はこの超便利なルートをほとんど使ったことがありません。
なぜなら、持っていた定期がZONE2−3しか使えないものだったからです。
ロンドンの中心はZONE1と言って、地下鉄電車の運賃がべらぼうに高いのです。
当時、初乗り運賃1000円が話題になったことがありました。(為替もポンドが強かったので。)ビクトリア駅も、ウォータルー駅も、ZONE1だから定期が使えないし、1000円払いたくなかったので、ずっとバスを使って時間をかけて移動していました。
今回は、
観光客だから
お金ではなく
時間を節約!!
バスで45分かけていた距離を8分で
Waterloo駅です。
乗り方は大して地下鉄と変わらないです。ロンドンから出た場所へ行くにはチケットを買う必要がありますが、ロンドンレールマップに載っている範囲であれば、オイスターカード(ロンドンのICカード)で改札を通れます。
大きな駅です18番線まであります。
あっという間にクラパムジャンクション駅
ここもハブ駅ですからホーム数はウォータルー駅と同じくらいあります。
駅前はこんな感じ。
電車を使えば便利な街なのに、節約でバスばっかり乗っていた。
なる子、愛しのbus345。
懐かしすぎて泣く。
いつもお散歩で行ってたClapham Commonという公園。
住んでいた家の前も行きましたが、窓辺に鉢植えがたくさん置かれているのを見て「他の人が住んでるんだな〜。」と当たり前だけど思いました。
パリ・ロンドン旅、最後にどうしても行きたかった場所
実はロンドンでもすでにポートベロー・マーケットというめちゃめちゃ有名なところに早朝から行ったのですが、早朝のポートベローはあまりにもプロ向けで、アンティーク屋のオーナーに本当についていくだけでした。
いいものが多いけど、少し高め。人も多いし、私には難易度高い。
(早朝のポートベローマーケット。観光客向けの店は準備中。)
私がロンドンに住んでいた頃、散歩と称して何度も何度も行った小さなアンティークマーケットがクラパムジャンクションにあるのです。
何度も何度も行ったけれど、貧乏すぎてまず何も買えなかった。
10ポンド(当時2500円)超える趣味のものがまず買える気がしない。食料優先。そんな学生生活でした。1〜2ポンドで買える絵本とかを周辺のチャリティーショップで手に入れて慰めていました。
だから、あの時買えなかった分、絶対に何か買う。
クラパムジャンクション駅から南へ伸びるNorthcote Road。
庶民的なエリアの駅周辺の中で一番高級感があるメインストリートです。
お店の数が減ってメインストリートの雰囲気が少し落ち着いた所にアンティークマーケットは現れます。
嬉しい。今回来れないかもしれないと思ってた。
このアンティークマーケットはブース毎に違う店が入っているスタイルです。
この店に置いてる25ポンドのティーカップが本当に気に入って、見てはため息ついてた。結局買わなかったな〜。
2階、天窓があって明るくて大好きだった。
上からの眺めもいいよね。
きゃ〜、すっごく可愛い!!!子どものおままごと用ティーセットだって。
実用性が低いので買いませんでしたが、本当に可愛いよね。
この二つを持って帰りました。
ティーカップ、ソーサー、ケーキ皿の3点セット。Torio(トリオ)と呼ばれる基本のセットです。
幸せです。
Clapham JunctionからVictoriaへ
クラパムジャンクション駅はプラットホームの数に比べて、駅の間口が超狭いのです。
これだけです。一応反対側にも改札がありますが。
ビクトリア行きは14番線。電車はすぐに来ました。
途中に見えたバタシーパワーステーション。昔の煉瓦造りの発電所跡で廃墟だったのが、大開発中のようです。白い煙突が見えるだけで、姿がほぼ見えません。
衝撃です。いつの間にこんな大きいマンションとか…!(10年経ってるから)
7分で着くけど、充電しようっと。
そんな感じで、私の10年ぶりのヨーロッパ旅行はおしまい。
この後、ビクトリア駅からヒースロー空港に向かう様子はこちらから。