- 郵便ポストの設置年代をおおよそ見分ける方法
- Victoria’s Reign(1853〜1901年)
- Edward Ⅶ's Reign (1901〜1910)
- George’s Reign(1910〜1936)
- Elizabeth Ⅱ’s Reign (1952〜)
郵便ポストの設置年代をおおよそ見分ける方法
イギリスの郵便ポストって赤くてレトロで可愛いですよね。
イギリスの風景に欠かせないもののひとつではないでしょうか。
古そうに見えるけれど、どれぐらい古いのか?
実は日本の年号のように、誰が王様の時期に作られたものかが描かれているので、おおよその時代を見分けることができます。
今回の3泊の旅行中に集めたポストコレクションから、その見分け方をご紹介します。
Victoria’s Reign(1853〜1901年)
「VR」のイニシャルがあるのは、Victoria’s Reign(1853〜1901年)、ヴィクトリア女王の時代のものです!古い!ヴィクトリア女王の治世は1837年からですが、郵便ポストが初めて設置されたのが1853年なのです。なので、VRは19世紀後半。
こちらの写真はRye(ライ)で見つけたポストです。さすがアンティークの町。壁に埋め込まれたこのポストは、Wall Box(ウォール・ボックス)と呼ばれるタイプのもので、マニアックなウェブサイトとかを参照すると、このデザインのものは1880〜90年代ぐらいに作られたようです。
おなじみの筒型の郵便ポストはPillar Box(ピラー・ボックス)と言います。
Edward Ⅶ's Reign (1901〜1910)
「E Ⅶ R 」のイニシャルが入っているのは、エドワード7世の時代(1901〜1910年)のもの。
こちらはClapham Commonという公園の周りにあるお屋敷の前で撮った写真です。建物も1896年と書かれていますから、ヴィクトリア時代の古いお屋敷です。
George’s Reign(1910〜1936)
ジョージ5世(1910〜1936)
シンプルな「GR」のイニシャルはジョージ5世の時代のもの。この写真もClapham Commonの近くで撮りました。
超レアなEⅧR (エドワード8世・1936年のみ)と、GⅥR (ジョージ6世・1936〜1952年)は、今回見つからず。
GRがふたりいて見分けにくいのでイラストで。
ジョージ5世はⅤが入っていない。ジョージ6世は筆記体っぽいGRによく見ると小さなⅥ。
エドワード8世はアメリカ人と駆け落ちしたんですよね、確か。在位が一年もないので激レア。
このエピソードは、ジョージ6世をモデルにした「王様のスピーチ」にも出てきますね。
Elizabeth Ⅱ’s Reign (1952〜)
エリザベス2世(1952〜)
現女王です。まだまだ続くとんでもない長さの治世。一番街中でよく見る「EⅡR」古いものだと60年以上前ってことになりますから、EⅡRの郵便ポストのさらに細かい年代が見分けられたらマニアですね。
この写真はRyeで撮りました。そこそこ古いものかもしれません。
何気なく通り過ぎる郵便ポストですが、様々なデザインがあり、ちょっと気にして見てみると、イギリス通な感じで旅行も楽しくなりそうです。
【豆知識】
イギリスの切手には国名が書かれていません。世界で初めて切手を発行した国だからなんだとか。