留学生にとって、クリスマスは少し寂しい季節。
ロンドンで美大生生活を送っていたなる子は、街がクリスマス色に染まって行く中、アジア人の仲間と声を掛け合って、「さて、誰の家で過ごすか。」を相談していました。
どうしてかというと、12月25日のクリスマスの日は、ほぼ全てがクローズするからなのです。
12月24日の昼過ぎあたりから、スーパーが閉店し始めます。
電車、バスも徐々に本数を減らしてきます。
そして、12月25日、クリスマス当日は、ほぼ全ての交通機関と商店が休業。どこにも移動できないし、何も買いにいけません。
24日の昼間のうちに、誰かの家に集まっておかなければ、24、25、26日の間、ひとりぼっちです。寂しい!
さて、クリスマスと言えば、何ですか?
・クリスマスツリー
・ツリー用オーナメント
・リース
・ロースト七面鳥
などなど。
イギリスの家庭は、日本の年末と同じように、親戚が集まる前の準備、クリスマスショッピングで大忙し。スーパーでもクリスマス用品がたくさん売られています。
その中で、「これは一体何だ??」と、首を傾げる謎の物体があったのです。
これです。
真ん中の二つ。
クリスマスの風物詩、「くるみ割り人形」をモチーフにした絵が描かれていますが、重要なのは絵ではなくて形です。
紙の筒が、キャンディ状になっている。
この形の色々な絵柄や模様のものが、大量にあちこちで売られているのです。
スーパーマーケットでも積まれています。
その名も「クリスマス・クラッカー」
クラッカー…私の知っているクラッカーはとんがりコーンみたいな形で、紐を引っ張ると、パーン!っと鳴って、くるくるした紙とかが飛び出すやつ。
なんだこれは!全然形が違う!!
ちょっと話が逸れますが、留学生と言えど、英国ファミリーに招待されない限り、英国の本当の家庭のクリスマスを知ることはできません。
なので、実際のクリスマスパーティがどんなものか、よく分からないのです。
このクリスマス・クラッカーの正体も長らく謎のままでした。
しかし、英国人と結婚した友人から、このクリスマス・クラッカーの使い方を教えてもらうことができました。
わ〜い!
クリスマス・クラッカーの使い方(グループの場合)
①テーブルを囲んで座る。
②手をクロスして、隣の人とクラッカーの端を持つ。
③「メリークリスマス!」で、引っ張る。
④パン!と音が鳴り、中から、紙の王冠、ジョークや格言が書いた紙、おまけ、などが飛び出します。
↑おまけは、多分、クリップタイプの栞なんだと思います。
ちぎれたサンタ…痛々しい。
こちらのサイトでも使い方が書いてあります。
日本でなかなか広まらない理由
わずかながら、火薬が使用されているので、輸入がとっても難しいのです。
こっそり飛行機に乗せたら、めちゃ怒られますよ。
それでも、アマゾンや楽天などの通販のおかげで、とっても手に入りやすくなりました。
とは言え、やっぱり火薬のせいなのか、需要が少ないからか、結構いい値段します。
現地ではかなり安いものもあるので、びっくり高価格です。
私が今持っている「くるみ割り人形」柄のものは、Dean and Delucaで買ったものです。これも、めちゃくちゃ高かったです!
コンランショップでも売っていたようですが、今年はどうかな。
これまでと、ちょっと違ったクリスマスパーティをしてみたい方、今年はクリスマス・クラッカーをぜひ試してみてくださいね!
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ちょっと高いものは、中身も高級。
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