紳士の国イギリスで、見慣れないカードゲームを発見したのです。
箱を開けると、WHOT と'SUM-IT'、2種類のカードが入っていました。箱は'SUM-IT'のものです。箱には1968年と書かれていますから、約50年前のものですね。
2種類、しかも帯付き。ラッキー。
今回はアール・デコっぽいデザインがかっこいい、青色のカード、なんとなくフリーメーソンを連想しました。中に描かれているマークが、ちょっとオカルトっぽいのです。そんなWHOTを今回は」ご紹介します。
WHOTとは?
そんな英単語ないだろう?と思われるかもしれません。ないです。ただ、WHATを発音する時、イギリス英語では、WHOT(ウォット)に近い発音になるため、あえてジョークっぽくWHOTという名前をつけたのだと思います。
WHOTのベースになっているのはEightsというカードゲームです。Crazy Eightsという呼び方が多いようです。プレイしてみるとわかるのですが、トランプでできるUNOです。つまり、WHOTもイギリス版UNOと言えるでしょう。
WHOTは1935年にイギリスで生まれました。1950〜60年代ごろ、Waddingtons社が販売されていたWHOTはとても人気でした。今もデザインを変え販売されています。
基本ルールはUNOを知っていれば、とっても簡単です。
LET'S PLAY!
カードの種類
●(マル) …1、2、3、4、5、…、7、8、…、10、11、12、13、14
△(三角)…1、2、3、4、5、…、7、8、…、10、11、12、13、14
□(四角) …1、2、3、…、5、…、7、8、…、10、11、…、13、14
+(十字)…1、2、3、…、5、…、7、8、…、10、11、…、13、14
⭐︎(星) …1、2、3、4、5、…、7、8、
WHOTカード…5枚(最新版では4枚)
あまりにも数字が歯抜けなので、揃ってないのかと思いましたが、揃っていました。
もともと入ってない数字がたくさんあるのです。
写真で●(丸)の14が写っていませんが単なるミスです。
カードに描かれたシンボルマークがかっこいいです。
星カードには小さな数字も書いてありますが、ゲームが終わって点数を数える時に使うもので、ゲーム中は関係ありません。
遊び方
2人から遊べます。
手持ちのカードがなくなった人が出たら、ゲーム終了です。
1、6枚ずつ配り、残りを山にします。
2、出せるカード
・同じマーク
・同じ数字
・WHOTカード
以上の条件のどれかを満たしたカードを一枚、捨て山に出すことができます。
偶然数字が並んでいますが、同じマークなら全く違う数字でもOK。
同じマークも同じ数字もなかった時は…
WHOTカードを出すことができます。
20と書いてあるカードです。いつでも出せるオールマイティーなカード。次のマークを指定できます。このカードを出した時に、周りから「WHAT?(何マーク?)」と聞かれるので、WHOTという名前になったようです。
出せるカードが全くない時は、カードの山の一番上から一枚取ります。このターンは取るだけで終わりです。
出せるカードを引いても次まで待たなければいけません。
どんどん続けていると、最後の一枚になりました。「UNO!」と叫ぶ必要もなく、あがる時はあっさりあがります。
(いえ〜い!同じ数字であがりです!)
ひとり上がったら、1ゲーム終了です。
残った人は自分のカードの数字を数えます。このカウントは負けポイントです。
星のカードはダブルスコアです。星のマークの中の数字を数えます。
今回は、20点のペナルティポイントでした。これを繰り返し、合計が100を超えるプレーヤーが出たら完全にゲーム終了です。どこかにスコア表を用意して書いておかないといけないですね。
もちろん、一回きりで終わらせることもOKです。その場合も最初に手札がなくなった人が出たら、そのプレーヤーの勝ちで試合終了です。
WHOTカードの使い方のコツ
便利なWHOTカードは、他に出せるカードがあっても先に出していいし、温存しておくこともできます。他に出すカードがなくても、キープしておいて、最後に出すこともできます。
ただし、他のプレーヤーが先にあがってしまうと、20点ペナルティポイントになるので、かなり痛い。そこそこ早めに使ってしまうか、ギリギリまで残すかはギャンブルですね。
星のカードも同様です。残しておいて先にライバルがあがってしまうと、残ったカードのポイントが痛い。早めに使っておきたいところですが、数が少なく、2桁数字のカードが続くとなかなか出すタイミングがつかめません。
一番にあがることと、負けてもなるべく合計点が低くなるように考えるのがこのゲームです。
応用ルール
基本のルールにUNOのようなルールを足して遊ぶこともあります。オフィシャルなルールはなく、ローカルルールのようです。なので、人によって使っているルールは違うと思いますが、例えば…
1…続けてもう一回
2…次の人が2を出すか、2枚ひく
5…次の人が5を出すか、3枚ひく
8…ひとり飛ばし
14…14を出した人以外全員1枚ずつひく
などです。
SUM-ITも今度ご紹介しますね!
ルール説明はこちらのサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
新しいデザインのものが「WHOT!」という名前で売られていますので、ぜひ、遊んでみてくださいね。