大学時代の先生に「Crown shyness」という森林で起きる現象について教えてもらいました。クラウンシャイネス。ウィキペディアで調べてみたけれど、日本語訳がなく、わからなかったので、中文の「樹冠羞避」という言葉でなんとなくイメージがつかめるでしょうか。
木々がそのてっぺんで、お互いに触れることなく溝のような隙間を作る現象のことです。検索すると、写真が出てきます。一見すると、まるでジャングルに川が流れているような写真です。本当は航空写真ではなく、木の根元から見上げている構図なのですが。
他人の写真を使うのもどうかと思うので、描いてみました。
写真で見た時の驚きを表現するのは難しいなぁ。
一般的には同じ種の木々同士で起こる現象だけれども、異種同士でも起こるのだそう。
不思議不思議。
この現象はまだ科学的には解明されていないらしく、なんかしら効率が良いからこうなるのだろうと思うけど、木はお互いに譲り合って協力し合って、森に冠を被せているように見えます。ナウシカの世界観だな。
その大学の先生には、額を地面にこすり付けるような思いでお願いすることが最近あり、卒業後初めて連絡を取ったのです。(超不義理)
私の思いはともかく、先生はとても気さくで感じの良い方なのです。毎年たくさんの生徒を送り出しているにも関わらず、私のことも覚えていてくださっていました。
それで、依頼内容とは直接的な関係はないけれど、「なる子さんが好きそうだから」とCrown Shynessという現象をさらりと教えてくれたのでした。
先生の鑑なり。
(以下、芸人の千鳥風に。)
与えることの天才じゃ。
しかも内容がオシャレじゃ。
興味があったら自分で調べるだろう、ってわざわざ詳細は言わないんじゃ。
今度森に入ったら、Crown Shynessを探しちゃうと思う。
上を見るってなんか、いいよね。