東京都現代美術館、映えスポット巡り…だけをしに行った訳ではありません。
延期延期になっていた「オラファー ・エリアソン」展を見に行ってきました。
グレタさんも「飛行機使わない!」ってのをやっていましたが、オラファー も、できるだけ環境に配慮した輸送をする工夫をしたそうで、トラック、貨物列車、船で作品を運んだそう。その時にカーボンのついたボールを入れた丸い箱を作って、輸送の揺れでボールが転がってドローイングする仕組みを作ったのだそう。
環境に配慮できているのかは謎だけど、面白い発想だな〜、と思いました。出来上がった作品が月とか天体をイメージさせるのもいいですね。
ソーラーで蓄電したライトで絵を描く体験型展示も参加しました。(写真なし)
2人1組で体験する展示で、ひとりで行ったら、美術館スタッフと一緒にすることになりました。これまでの記録映像を見る限り、自由に一緒に踊って近づいたり離れたりして、光の残像を楽しむ展示のようですが、今回はコロナのこともあって、「ここ」と場所を決められていました。最後にアンケートがあって「ダンスのパートナーとの関係に変化があったか?」みたいな質問があったのですが、「ソーシャルディスタンスを感じた」としか言えません。物理的な距離というか、あえて英語で言う「Social distance(心の距離)」です。
でも、そう意識すると逆にあのスタッフさんに近づきたいような気持ちも湧いてきました。
オラファー は最近氷河をテーマによく作品を作っている印象。
万華鏡みたいな作品。綺麗。
天井低く感じる。
この作品はソーラーで発電しているそうです。
ミストの作品。室内に自然現象を持ってくるのはオラファー がよく試みる手法ですね。
小学校高学年くらいの男の子がこの作品からなかなか離れないでいました。何か感じ取っていたのでしょうか。
灯台のレンズの仕組みを使った作品です。
「あなたと私が本当に同じ色で見えているのか、わからない」と私は思うことがあります。
虫には見えるけど、人間には見えない光の波長があるって言ったりしますしね。
今、自分の見えているものの不思議、を感じたりしました。
オラファー は最近、環境保護活動家みたいな仕事が多いですが、日常の中で当たり前になってしまう、光の美しさや、自然の現象に遭遇したときの感動を改めて体験させてくれるな、と思いました。その感動は初めてのものかもしれないけれど、ほとんどは知っていて、「忘れていたことを思い出した」感覚になるのではないでしょうか。
海外でのオラファー の展示に比べるとスケール感の小ささは否めませんが、お子さんと一緒に行っても楽しめると思うので、ぜひお出かけに!
体験展示でも使ったソーラー充電で明かりが灯る、リトル・サンはミュージアムショップで販売しています。
大量生産だけど、買えばアートプロジェクトに参加できるし、停電の時やキャンプにも使えそうです。