世間の小学生を持つママに「他の家ではどうしているか、聞きたいけど聞きにくいこと」のトップ3に必ずはいってくるのが、お小遣い問題。
今回はこどもの金銭感覚についてお話します。
対象とする子どもの年齢は1〜3年生ぐらいだと思ってください。
お金についていつ学ぶか
小学生は大人が思っているよりもずっと金銭感覚が鈍いのです。
なんでも学校が教えてくれると思うなかれ。
普段からお小遣いをもらって、使っている子はある程度金銭感覚が身についていることもありますが、子どもたちは大人がびっくりするような感覚を持っているのです。
数の単位
一、十、百、千、万…大人が当たり前に知っているこの数え方をほとんどの子は知りません。一年生ならまだ足し算引き算の世界ですから、冷静に考えれば当然のことなのですが、お金ということになると、なんとなくわかっているんじゃないかと錯覚してしまいます。
しかし、やっぱり知らないものは知らないのです。
3年生ぐらいになるとレベルアップしてくるので、知っている子は知っている、という感じになってきます。
子どもたちが作るおもちゃのお金は100000000000円のような天文学的な単位のものが数多く存在します。“ ,”のような便利な記号はありません。
ひたすら“0”が並びます。
ジンバブエドルの話ではなく、円ですから、持てば超お金持ちです。
しかし、そのお金で買えるものは、せいぜい折り紙で作ったカエルぐらいです。
どこで仕入れてくるのか、なぜか子どもたちの多くは数の最高単位が「無限大数」であることを知っています。
正しい数字を書けるかどうかは別として、兆、京を知っている子もいます。
数の概念に対する純粋な好奇心がそうさせるのでしょう。
とても素敵なことですね。
現金の概念
十円玉が10円であることは知っている。百円玉が100円であることは知っていても、買い物ができないことがあります。
ある子は地域のお祭りの出店の前で悩んでいました。
ミルクせんべいが欲しいのです。
くじでせんべいの枚数が決まる仕組みで、「1回30円」と書いてありました。
手のひらの小銭をじっと見て、「これで足りるかなぁ。」と不安そうにしているのです。
見ると百円玉や五十円玉がじゃらじゃらしているのですが、そこに十円玉がなかったのです。
「え!十分だよ!百円玉を出せば3回ひけるよ。」と言うと嬉しそうにお店の人にお金を渡していました。
このように、現金の概念ことはよくわからないのです。
特に、お札と小銭となると顕著です。
お札を出して小銭でお釣りをもらうと、「お金が増えた!」と大喜びです。
千円札1枚より、十円玉30枚ある方がお金持ちになった気分になるのです。
う〜ん、物質的な価値という点では、子どもの方が正しい。。。
遊びで学ぶ
個人的見解ではございますが、日本の子どもがお札の概念を学ぶのは「人生ゲーム」から、と断言します。
平成最後の夏になってもベストセラーであり続けるには理由がある。
0の数がたくさんある札束を抱えて「うひひ」とほくそ笑む。こんな楽しいゲームはなかなかありません。
銀行役はゲームのプレイヤーの1人、「銀行をやりたい!」とそれ専門を志願する者がいるほど、みんなお金を触りたくて仕方ありません。
「人生ゲーム」を通して、人生で切っても切れない縁の「お金」について学ぶのです。
お金はあればあるほど良い。
特に白いやつが欲しい。
「人生ゲーム」まさに人生そのもの。お金が人間を狂わせます。
キャッシュレス時代の到来
Suicaなどの電子マネーが普及し、子どもたちの世界にもキャッシュレスが広がっています。
紛失しにくい。使えるお金の上限が決められる。などの理由で子どもに持たせる家庭も少なくありません。
いざという時のために持たせている、という家もあるでしょう。
しかし、子どもはこのカードでいろいろな物を買うことができることを知っています。
・いざという時の電車賃のつもりだったのに、学校からの帰り道、コンビニでお菓子を買ってしまった。
・公園の自販機でジュースを買っていいよ、と渡したら、お友達におごりまくっていた。
形で見えにくいので、このようなトラブルは発覚しにくい。というデメリットもあるのです。
持たせる時はお約束をしっかり決めることと、親のチェックも必要です。
おまけ
トップの画像に今回使ったのは、ワシントンD.C.にある、リンカーン記念堂と1セントコインです。
リンカーン記念堂には、あの有名なリンカーン像が、建物のど真ん中に鎮座しています。
1セント通貨は、小さなコインですが、リンカーン記念堂が描かれていて、よ〜〜〜〜く目を凝らして見ると、ち〜〜〜〜さくリンカーン像も描かれています。
もし、持っていたら確かめてみてくださいね!!
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