お盆休みに突入。帰省ラッシュですね。
「何がお盆だ、夏休みだ!こっちは仕事だ!」とおっしゃる皆さん。
安心してください。
子育て系の施設、保育園、学童、放課後教室などは、お盆も通常営業ですよ♡
「9連休とかこの仕事に就いている限り、取れないんですね。。。友達は海外旅行だそうです。」
と新人さんがため息ついているのを思い出しました。
そうだねえ。。。
この話はまた次回ね。
おじいちゃんおばあちゃんは最高のスポンサー
GWとかお盆とか狙ってランドセルのCMやっていませんか?
もう常識として知られていますよね。
ランドセルを買ってくれるのは、おじいちゃんおばあちゃんなので、帰省シーズンを狙って売り出しているのです。
いいんです。それが家族にとっての幸せなら。子育て世代にはランドセルは痛い出費。余裕のあるおじいちゃんおばあちゃんが買ってくれるなら、問題ないでしょう。
ちなみに「おじいちゃん、おばあちゃんの家に行く。」という子どもたちに、「たのしみだねえ。」と言うと、だいたい「うん、お菓子とかおもちゃとか買ってもらえるから!」と言います。
「おじいちゃんおばあちゃんに会えるのが楽しみ。」とあまり言いません。
残酷な現実です。
他に聞くのはせいぜい「いとこと遊べる〜。」ぐらいでしょうか。
ある子が「おばあちゃんのご飯、美味しい。」って言ってたのには泣きそうになりましたけど。
勘の良い方はもうピンときているかと思いますが、子どもたちのお正月の楽しみNo.1は「お年玉がもらえるから。」です。
一度与えられた飴の味は中毒になる
泣いている子どもに「ジュース買ってあげるから。」で乗り切ったことがある人は多いはず。
泣いて大人を困らせれば報酬がもらえるという法則を見つけた子どもは怖いですよ。
若かりし頃、海外でベビーシッターのアルバイトをした時の話です。
『お菓子買え買え事件』と名付けます。
その子は女の子で、確か4歳ぐらいだったはず。
ベビーシッター初日のスケジュールは、プリスクールにお迎えに行って、お家に帰って、ご飯食べて、少し遊んで、寝る。というものでした。
プリスクールに緊張のお迎え。横断歩道を渡る時には、「ぎゅっ」っと手を握ってくる。かわい〜。
その渡った先に小さなコンビニのような商店があって、さも当然のように4歳ガールが立ち寄ろうとしたのです。
私「行かないよ。」
ガール「行く。お菓子買う。」
私「買わないよ、そんなことお母さんから言われてないし。お金持ってるの?」
ガール「あなたが買うの!うわ〜〜〜〜ん。ぎゃび〜〜〜〜〜!!!(大泣き)」
?????!!!!!
(プチパニック!薄い顔のアジア人が、金髪クリクリおめめのガールを泣かせてたら通報されるだろうが!!!)
どういうことだ、これは。
困った私は母親に電話して、事情を説明し、なんとか説得してもらって帰宅しました。
帰宅してからも違和感だらけ。部屋には異常な数のおもちゃがあふれていて、彼女はどうも自分のことをどこかのえらいお姫様だと思っているみたい。
『お菓子買え買え事件』は、前のベビーシッターがガールの言いなりになっていて、帰り道に自腹でお菓子を買い与えていたので私にも「買え」と言った、というのが真相でした。
多分、これに似たようなことをずっとしていたんでしょうね。ベビーシッターはなんでも言うことを聞く人、と思い込んでいる様子でしたから。
あまりにも上から目線で「〜して。」と言ってくるので、「私はあなたのベビーシッターだけど、召使いではありません。ものを頼むときは〜してください、と言ってちょうだい。」
とぴしゃりと告げました。
びっくりした様子だったけれど、その後は姫ではなく、一般家庭の女の子でした。
ご両親の前では一段と甘えん坊で可愛い仕草で媚を売っていました。
将来が心配。
子どものご機嫌とりがベビーシッターの役割ではないし、ダメなものはダメ、と教えてくれる大人が側にいることって大事なんじゃないかなあ、と思うのです。
母親にも「もっと子供と向き合うべき。」的なことを偉そうに言ってしまいました。このことについては反省点が多々あります。
若い私には子どもを育てながら生きる女性のこと、仕事をアイデンティティにしている人の気持ちがわかっていなかったからです。ひどいこと言ったと思う。ごめんなさい。
頑張って働いた上で、そこそこ裕福そうな御宅ではあったから、子どもの欲しいものはなるべく与えたい!と思っていたのかもしれない。それも愛だと思います。
今の私なら、欲しいもの全部手に入れられるような家庭環境なら人生変わったかも、と思いますもん。
でも、使われないおもちゃで埋まった子供部屋を見て、ガールが本当に欲しいものはお母さんと過ごす時間だったんじゃないかなあ、と思っちゃったんですよね。
物質でない喜びを与える
先日、お友達の家に行きました。
お子さんが絶賛イヤイヤ期で、外出すると周りに迷惑をかけてしまうのが辛くて、ついついアレをやってしまっていました。
「ジュース買ってあげるから。」
「Youtubeの電車見せてあげるから。」
頭ではダメだとわかっている、しかし、これでなんとか乗り切っている感じでした。
今の私は、彼女の気持ちを否定する気にはなれません。
本当はもっとこうしたいけれど、と言うジレンマや罪悪感でいっぱいだと思う。
遊びに来ているだけの私は、もっと友達とおしゃべりとかしたいな〜、という気持ちもありつつ、2歳のベイビーとしばし読み聞かせタイムを作ることにしました。
何冊か読んだ中で、特にハマっていたのが、わかやまけんさんの「しろくまちゃんのほっとけーき」
「ほっとけーき、たべりゅ!」と言いながら、楽しそうに読んでいました。
絵本の中で焼きあがると、「できたー!」と嬉しそう。
最後のページになると「もう、いっかい!!」
エンドレスほっとけーき。(笑)
友達は、その間に洗濯物や洗い物などを終え、にこにこ絵本を楽しむベイビーを見て嬉しくなったのか、何枚も写真を撮っていました。
仕事をしながら家事もして、こんなに頑張っているのに、何を言っても「いや!」と言うベイビー。
エンドレスに本を読んであげるのが答えかと言うと必ずしもそうではないけれど、物質ではない、「与え」って時間や気持ちの余裕がないとなかなかできることではないな、と思った出来事でした。
しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん) [ 若山憲 ]
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