シャルル・ド・ゴール空港からどうやって東駅に行くか
出国前、なる子は悩んでいました。
パリで友人と合流するとはいえ、宿は別。
初めてAir bnb で宿を取ってみました。
大きな駅から近くて便利そうだし、安くて広そう。
最寄りははパリ東駅。Gare de l'Estです。
どうやって宿へ行くか。アクセスを調べているうちに懸念事項が発生しました。
パリに詳しい人なら知っているでしょう。
ガイドブックを読むと、「パリは北駅・東駅周辺は治安が悪い」と書いてあるのです。
できるだけ楽に安全な方法で宿に着きたい。空港から市内へ移動する方法がいくつかあるので調べてみました。
タクシー
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内に行く方法はいくつかあるのですが、ピックアップサービスやタクシーを使うのが1番楽そう。タクシーも定額(50〜55€)なのでぼったくられることはなさそうです。チップ要求されることはあるかもしれないですが。
もうちょっと安く移動したい。
ロワシーバス
オペラ駅などのメジャーなエリアに向かうロワシーバス(空港シャトルバス)が次に楽で安全と言われているようです。空港からの所要時間、60〜75分くらい。
でも、オペラ駅から東駅の移動がめんどくさそう!地下鉄も乗り換えがあるっぽい。タクシーだとお金かかるし!
予算は片道12.5€ +1.49€(メトロ)orタクシー代
電車
次に候補に上がるのが鉄道です。予算10.30€。空港から南へ延びる路線はパリ北駅を通るのです。最短30分。北駅と東駅は隣駅ですから、歩いて移動も不可能ではありません。15分くらいと予測。
ネットの情報によると、階段のある道もあってスーツケースがあると大変らしい。さらに疲れた観光客はスリなどに狙われやすいとの情報も。
…なるほど。
ローカルバス
実は一番安く東駅に直接行く方法があると言います。
ローカルバス350番です。地下鉄の切符3枚(回数券なら1.49€ x 3枚)で乗れるらしい。これ、いいな、、、。しかし、ローカルバスですからバス停全部止まる可能性があるのです。時間がかかりそう。Airbnbの鍵の受け渡し時間リミットがあったので、できるだけ早く着きたい!
選んだのは「電車で北駅→地下鉄4番で東駅」
できるだけ荷物を持って歩きたくない。
安い方がいい。
早い方がいい。
安全な方がいい。
以上の条件を満たす移動法として、電車で空港から北駅へ移動し、東駅まで一駅分だけ地下鉄に乗って行くことにしました。電車は最速30分で市内へ着くと言うし、良さそうです。治安については、ガイドブックを読むタイプの日本人と、ロンドンで暮らしたことがある自分では治安の良し悪しの概念がちょっと違うことを思い出し、どうでもよくなりました。5月のパリは夜9時くらいまで明るいし、気をつけていれば大丈夫。
さて、この経路で行く作戦、どうなったでしょう。
空港から北駅へ
必死だったので、写真が全然ないのですが、降りた空港ターミナルから電車駅のあるターミナルまでシャトルで移動。
電車駅には自動券売機が並んでいて、クレジットカードかコインで切符が買えます。紙幣は使えなさそうでした。パリ市内まで10.30€。チケットを買い、併設のスーパーで水を買い、いざ入ろうとしたら…切符を通してもゲートが開かない。
多分ですが、パリの切符は磁気テープが入っているので、携帯ケースのマグネットでダメになったのだと思います。スーパー寄った時に一緒にポケットに入れてしまったから。駅員に伝えると、「窓口で聞いて。」
…窓口。ひとつしか開いていない窓口には長蛇の列が。
並ぶのか…。それが嫌で券売機使ったのに。
我慢して並び、新しいものに変えてもらったらすんなり入れました。
ホームは改札から1階分下がったところにありました。
降りようとすると、エスカレーターが止まっている。
早速フランスの洗礼を受ける私!くぅ…!
どれに乗っても北駅は通るというので一番初めに来た電車に乗り込みました。
後で考えれば、もう少し下調べをしたり、駅員に聞けば良かったのですが、乗った電車が各駅停車だったらしく、30分で市内へ到着するという私の目論見は崩れました。
座り心地の悪い折りたたみ椅子に座り、50分ほど揺られます。ただでさえ改札で一悶着あったのに。
車内の様子はこんな感じ。ゴミ落ちてるとか当たり前。私の足元にはイチゴのヘタが散らばっていました。窓も汚れているし、落書きもたくさんあります。
普通にローカルの人が乗っている感じで、別に物乞いもいなかったし大丈夫でした。
当たり前だけど、移民も多い街なので、初めて移民系や黒人の人の多い場所に来るとびっくりして治安が悪そうと感じる人はいるかもしれません。
むしろ、庶民が庶民的な格好をして乗っているだけです。パリ街角おしゃれスナップに載っているような人には郊外を通る電車なんかではなかなか出会えません。
基本的には大丈夫、ただ悪そうな人や怪しい人には気をつけて!親切を装って悪いことする人もいるし。
北駅から東駅へ。一駅だけど地下鉄を使う
歩くかどうか散々迷いましたが、地下鉄を利用することにしました。駅外の方が治安悪そうだし。北駅は、新幹線から在来線に乗り換える時のように、地下鉄と電車の間にひとつ改札があるだけで、乗り換えられます。切符は電車のチケットをそのまま通すだけ。パリ市内行きの切符は北駅+市内のメトロ駅ということだったようです。ひと駅ですがちょっと得した気分です。メトロ4番で移動です。
北駅は週末ということもあって混雑しており、特に黒人系の若者が大はしゃぎしていました。あと、駅ナカのはずなんですが、路上販売をたくさん見かけました。何を売ってたんだろう。
とりあえずキョロキョロして目をつけられるのだけはごめんなので、涼しい顔で通り過ぎる!
そして、予測はしていたけれど、階段。
結局あるんかい。
仕方がない。選んだ道だから。
少々歩きましたが、(階段もあったし)無事に東駅に到着しました。
東駅も郊外へ延びる電車の始発駅として大きな駅のひとつです。
カフェとかミニスーパーとかもあるので、近くに宿泊する身としてはとりあえずは安心できます。治安の悪さもそんなに感じませんでした。
混み具合から言っても、とても広くて人との距離感を保つことができるので悪い感じはしません。北駅の方が混んでいるので気をつけなければいけないとおもいます。
東駅。ヨーロッパの鉄道駅って綺麗ですよね。うっとり。
もし、北駅から東駅、歩くとしたら?
地図だけを見て、安易に最短コースを選ぼうとすると、階段の罠があります。実際にその道を通ってはいませんが、チラ見した感じではこれだと思われます。東駅のすぐ西側。写真の奥の方に石段が見えます。とても素敵な見た目ですが、スーツケース持って下るのは素敵ではなさそう。
そんなわけで、なる子がユーロスターに乗るために東駅から北駅に向かう時に実際に通ったおすすめルートがこちらです。 スーツケースを持って移動しました。
歩くならこの道かな。階段ゼロです。ただし多少の道の悪さはパリはどこも同じようなものなので、覚悟しておいた方がいいです。大通りは歩道だと思ったら自転車道だったりするので、気をつけてください。慣れていない私は迷惑歩行で事故りそうになりました。危ない危ない。
(北駅、メインの駅舎玄関。荘厳なヨーロッパらしい建物)
北駅は荘厳な正面入り口の東側に増築されたモダンな入り口があり、そこが一番ユーロスター入り口のエスカレーターに近いです。
異国ってわからないことだらけでドキドキしますね。
東駅には無事着きましたが、実は「部屋にたどり着けるか問題」がまだ残っていたのです。
続く