なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

神も仏も奈良・春日大社 

 

f:id:ma_naru:20210319214857p:plain

今週のお題「祝日なのに……」

なる子は、、、多分家にいます。いや、桜が開花具合を確認しに散歩ぐらいは行くかもです。

祝日なのに、一都三県はまだ緊急事態宣言中ですものね。お出かけを控えている人もいるでしょう。ちゃんと対策が出来ていれば、ある程度は大丈夫な感じもしますが、東京に関しては人口がとんでもないので、控えている人がいるにも関わらず、すでに混雑していると感じます。

 

一方、関西圏は一足早く解除されていますし、お花見シーズンの今週末は関西はどこも混雑していると予想されます。

混んでいるからこそ、オススメは京都より奈良です!!

堂々と何処へでもお出かけできる関西人。感染対策して、密になりにくい奈良へ行こう!

 

先日は、西の迎賓館・奈良ホテルを紹介しました。

www.ma-naru.com

www.ma-naru.com

 

今回は春日大社に向かいます。

 

近鉄奈良駅

奈良駅にはせんとくんがいます。

今回使う写真は平成28年のものです。

ちょうど60回目の式年造替の年でした。

尾野真千子パネルはなくてもせんとくんはいるので記念撮影。

f:id:ma_naru:20210319183912j:plain

ちなみに尾野真千子さんは、吉野郡西吉野村、奈良県出身のスターです。吉野郡西吉野村…相当なレベルの田舎です。現在五條市という地名に代わっていますが、市という言葉に騙されてはいけません。何かのインタビューで山育ちだと言っていたと思います。

 

そう、私の認識では奈良県の人口は奈良市と王子市の北部の狭いエリアに集中していて、その他のエリアではめちゃめちゃゆったり土地が利用されています。

市の英訳は本当にcityで合っているのか。今一度考えたくなります。

 

超がつくほどのパワースポット、大神神社(おおみわじんじゃ)に行った時も、電車の本数の少なさ、まさかの無人駅に衝撃を受けました。

 

万葉まほろば線・三輪駅周辺は三輪そうめんという名物もあるし、そこそこ町だし、それなりに人は住んでいるように見えましたが、きっと皆さん車を使っているんですね。

 

しかし大神神社ですよ?日本最古の神社、みんな行きたいですよね?え?違う?

 

そんなわけで、奈良市から離れた途端、それが大神神社だろうと法隆寺だろうと、薬師寺だろうとびっくりするぐらい田舎で不便になってしまいます。

この不便さが、奈良をなかなか攻略できない所以ですよね。

 

というわけで奈良初心者は東大寺春日大社なのです。

 

思い立ったら、春日大社に行きましょう!

 

春日大社一ノ鳥居から参道へ

平成28年の写真ですから、参詣の皆さん、マスクはしていません。

こんな景色もあったのね。懐。

f:id:ma_naru:20210319184314j:plain

見ての通り、道のりは長いのです。もうこの参道だけで疲れます。立派すぎる。

 

お鹿様うじゃうじゃ

f:id:ma_naru:20210319184341j:plain

造替の場所ですかね。結界が張られている感じがかっこいいです。

 

f:id:ma_naru:20210319194121j:plain

伊勢神宮が62回、春日大社が60回、建て替えているということで、この式年建て替え文化が残る貴重な神社です。

 

この参道のあたりには国立博物館がありますから、百済観音像とか、玉虫厨子とか、国宝見るなら博物館へ寄りましょう。

 

二の鳥居

平成28年、観光客がたくさん!外国人もいるし、結婚式の晴れ姿も見られます。素敵ね〜!

f:id:ma_naru:20210319184215j:plain

 

ここからは苔むした灯籠が圧巻ですよ。

この隙間に鹿さんがやってくると、かなり絵になります。

昔は毎晩明かりが灯って幽玄な雰囲気だったそうです。

f:id:ma_naru:20210319184325j:plain

 

まだバンビ模様が残っている鹿さん。可愛い!

言わずもがな、鹿は春日大社の「神使」です。どの神社にも神使となる動物はいるはずですが、鹿さんは間違いなく日本一有名な神使ですよね。

f:id:ma_naru:20210319194611j:plain

それにしても人が多い。インバウンドもあって、この頃はやっぱり賑やかでしたね〜。修学旅行生以外で混雑するなんて奈良っぽくないな、って思うくらい。

ちなみにこの年は奈良で芸術祭が開催されていて、春日大社では、チームラボの映像作品がありました。古代文字を触るとその文字の動物などの絵に変わる作品でした。

f:id:ma_naru:20210319213419j:plain

南門

 

f:id:ma_naru:20210319194757j:plain

 

回廊

釣灯籠がたくさん。これこそ春日大社のシンボル的存在です。

f:id:ma_naru:20210319184528j:plain

f:id:ma_naru:20210319184530j:plain

節分と中元の年2回、「万灯籠」という約3000の灯籠全てに火がともされる行事があるらしいので、いつか行ってみたいです。令和3年の節分は関係者のみで行われたそうです。他の神事も去年からしばらく観客なしだったでしょうね〜。

 

なんだかすごい木がある。

f:id:ma_naru:20210319184606j:plain

 

中門

朱塗りが派手派手で素敵です。式年造替のおかげでいつもフレッシュで力強いのが春日大社なのです。1300年の歴史ある神社ですが、青年の姿の若々しい神様を想像させます。

f:id:ma_naru:20210319184632j:plain

あ、でもこれ拝殿じゃなくて門だな。。。奥で4つの神様が祀られているので、本殿は4つ並んでいます。

 

帰り道、寄り道するなら「ささやきの小径」を通ってみましょう。

志賀直哉旧居にたどり着く散歩道です。 

www.ma-naru.com

さらに新薬師寺も遠くありません。

自然が好きな人は春日山原始林もいいですよね。 

 

神仏習合の話

ところで、奈良って日本最古の神社があると同時に日本の仏教文化が花開いた地でもあります。

物部氏神道派)蘇我氏(仏教派)の対立で仏教が政治的なツールとして使われて以来、天皇が仏教を崇拝する、ということが起こるのです。

東大寺を建てたのは、聖武天皇ですものね。

 

なんだかんだでだんだん「どっちも大事にしよ!」ってなって「神宮寺」なんてものも登場します。今の鶴岡八幡宮とか、八幡宮系は多くがそうだったみたいです。

 

 

明治時代に神仏習合は「神仏分離」によりめちゃめちゃにされてしまいます。神社内にある仏塔とかを撤去するのです。また、どんどんエスカレートし、廃仏毀釈といって、仏教関連の巻物とか仏像とかが焼き払われたりしたのです。廃寺となったところも多くあったようです。

 

そんな時代を乗り越えて、奈良には神仏習合の名残がたまに見られます。

 

春日大社は藤原家の氏神様が祀ってあり、藤原家は興福寺が氏寺でもありました。そんな歴史もあり、毎年1月2日は、興福寺の僧侶が春日大社に参詣するのです。

 

日供始式並興福寺貫首社参式と言うそうです。

 

え?読めないんですけど。

 

にっくはじめしきならびにこうふくじかんすしゃさんしき

と読むそうです。

 

神前読経という珍しい様子が見られるそうですよ。

お正月ごろNHKでやっていたので、また来年、ニュースで気がついたら、「これだな!」と思ってください。

 

「にっくはじめしき…」が言えたら通ですな。