なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

やっば〜い!極楽浄土に来ちゃったよ!

その前日は低気圧が近畿地方を襲い梅雨前線絶好調。

一日中風雨が止まなかったのです。

 

散々茅の輪をぐるぐるしまくったなる子は、「半夏生には極楽浄土に行きたいな〜。」と思っていましたが、言葉通り雲行きは怪しかったのです。

 

でも、冴えない天気予報を眺めつつ、「でも晴れないかな〜。曇りでも可。」とブツブツ呟いておりました。

 

ここで言う極楽浄土とは・・・

宇治・平等院鳳凰堂のこと。

 

半夏生ハンゲショウ)とは、だいたい夏至から11日目。天文学的暦で言うと黄経100度地点を太陽が通過する日なんだとか。

2020年の今年は7月1日です。

 

夏越の祓も梅雨の時期が関連している説がありますが、半夏生も「この時期は仕事(畑)を休め」と伝える地域もあるように、大雨、大水の被害が多い時期のようです。

 

そんなわけで、コロナ自粛でなくてもシーズンオフ。京都に行かなきゃ関西まで来たのに勿体無い!京都市内も魅力たっぷり、京セラ美術館という新しい名所もできちゃったけど。

 

京都市内の主な観光名所は若い頃に相当行っているので、せっかくなので、まだ行ったことのないところに行きたい。それが、平等院鳳凰堂

平等院がある宇治は京都の中心から少し離れているので、何かのついでにというわけにいかず行ったことがなかったのです。

 

今しかない、今しかない!

 

ごーごー唸りを上げる風雨を子守唄に、祈りながら眠りにつき、、、目覚めると、、、。

 

雨が止んでいる。

 

・・・行くしかない。

 

(前置き長すぎなのよ)

 

おけいはんで宇治へ

宇治にはJRの宇治駅と、京阪電車宇治駅がありまして、私は断然「淀屋橋」から、おけいはん派です。「おけいはん」は京阪電車の通称と言うか、マスコットガールの通称でもあります。昔はちょっと素人っぽい大学生設定の女の子が広告ガール「おけいはん」としてテレビCMやポスターに登場していたのです。「〜はん」は、「〜さん」と言う呼称の訛りです。「おけいちゃん」みたいなニュアンスですね。最近のおけいはんはアイドルみたいなプロ臭さがありますが、とても可愛いので電車好きのおじさんたちに大人気です。

 

最近の京阪は格好良さが止まらない。有料シート、プレミアムにもいつか乗ってみたいですね!

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2階建車両も健在!空いてる〜。余裕で着席。

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昔の特急は「京橋」から「七条」まで約30分止まらないと言う、恐怖の閉じ込められ感がありましたが、現在の特急は止まりすぎて特急感皆無です。

しかし、おかげで「中書島」で楽々乗り換え。

あ、楽々と言えば、「洛楽」という快速特急が京橋〜七条ノンストップで週末走っているそうです。

 

来ました。宇治行きです。

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シートが宇治抹茶色。

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宇治駅は、イメージを覆す攻めたデザイン。

ツバメの巣窟となっております。

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宇治川

まずは平等院を目指します。

宇治川です。

前日の雨で水位が上がっているような気がします。

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宇治川にかかる宇治橋はもちろん新しいものに架け替えられていますが、橋の歴史としては相当古く、大化の改新の頃からあったと言われています。奈良・京都・滋賀あたりの交通の要。水陸共に人が行き交う場所であったことがわかりますね。

昔から貴族の別荘地だったようです。

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平等院

大きな鳥居が見えます。

こちらは懸神社のものですね。平等院は神社ではありませんから。この左手の小道に行きます。

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平等院へ行く道にはお土産物屋さんとか飲食店が並んでいます。

午前中ですし、前日雨だし、観光客が戻ってきたと言え、宇治だし、人はまばらです。お店の人が寂しそうに入り口に立っているのが見えました。観光業は厳しいですね。

 

来ました。平等院の正門です。朱塗りの向こうに緑の庭園が映えますね!

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拝観料は600円。鳳凰堂の内覧は予約制で300円です。

見えてきました!

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しかも、お天気もいい感じ。

 

きた〜!!

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やっば〜い!

まじで極楽浄土やん!

そして、拝観者も多くないので、、、

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こんなパノラマ写真が撮れちゃう!!

 

 

こういうのも撮っておきましょう。

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10円玉。

 

 

真正面から見ると阿弥陀様のお顔がのぞいて見えるのです。有難や〜。

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鳳凰堂の中は人数制限付きの予約制ですが、この日は待ち時間もほとんどなく入ることができました。橋を渡って中へ。

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中は撮影禁止なので、感動を伝えるのが難しいのですが、阿弥陀様のお姿は、ザ・仏像と言えるような完璧さ。平安仏教美術の集大成です!

 

修復中で足場が組まれていましたが、十分です。美しかったです。

 

雲中供養菩薩や屋根の上の鳳凰(旧)はミュージアムで観れるので必見!

 

ご集印

御朱印ではなく集印と呼んでるそうです。

コロナ対策で、直接ご朱印帳に書いてもらうのではなく、お渡しスタイル。

 

いただきました。

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。。。あれ?

鳳凰堂?阿弥陀如来ではなく?

鳳凰堂って建物のニックネームだよ?

これじゃ、本当にスタンプラリーではないか。

 

あとで調べたところ、「鳳凰堂」か「阿弥陀如来」か選べたとのこと。

う〜ん、そんなこと聞かれなかったけどな。

ああ、ちゃんと調べてから行けば良かった。

まあ、鳳凰堂って書いてもらった方が記念にはなるっぽいもんね。

 

阿弥陀如来様の御朱印欲しいみんな、気をつけて!

 

平等院アルバム

お庭も綺麗だし、写真もたくさん撮りたくなります。

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苔まで神々しい。

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何もかもが極楽浄土

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有難や〜。

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平等院は本当に極楽浄土でした。

 

宇治の見どころ・食べどころ

宇治神社宇治上神社

そもそもは一対の神社であったという宇治と宇治上。宇治上神社世界遺産にも「古都京都の文化財」の一つとして登録されている、穴場な世界遺産スポットです。

 

平等院側から橘橋、朝霧橋を渡り、中州を経由していくとすぐです。

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宇治神社入り口

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ウサギの手水舎

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兎が神使。

あちこちに兎モチーフがいます。

 

宇治橋のふもとから「さわらびの道」を通って上がってくるのも風情があります。

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くねくねと曲がった道が良い味わい。

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宇治神社の神使「みかえり兎」は「正しい道に導いてくれる」そうですよ。

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さらに坂を登っていくと、宇治上神社です。

木々がもっさもっさ。

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こちらが拝殿。

左右砂の盛り方が違うのだそうです。

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その奥に本殿があります。

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背後は大吉山。神秘的な空気感。

古い拝殿があった場所は神聖な場所であるので、人が踏まないよう、大石が置かれています。

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なぜか、この拝殿の周りにはキラキラ光る生き物がたくさんいて、びっくりしました。

ブンブン飛んでいるのはセイホウ(青蜂)。一瞬玉虫の子どもかと思ったくらいキッラキラ。

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落ちてた黄金虫

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尻尾が青く光るトカゲ。

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宝石のような生物ばかりで、ちょっとドキドキしました。

 

湧き水もあって、周りは苔むしていて、清々しい空気に満ちています。

 

コロナ前はきっと混雑していたのでしょうが、そこそこ静かに参拝できました。

 

十割蕎麦・しゅばく

「さわらびの道」を降り、宇治橋近くにある蕎麦屋さん。口コミでは「並びすぎ」と言われる人気のお蕎麦屋さんのようです。

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冷やしたぬきそば 1200円

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鴨の炭焼き

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ああ〜〜日本酒飲みたくなる〜〜!流石に予算オーバーだ。

細めのお蕎麦、美味しかった〜〜。

 

まさかの奇跡的に並ばず入れたので、やはり行列のできる店は観光客の少ない今がチャンス。

 

中村藤吉本店

そうなると、激混みでいつもは入れない店、「中村藤吉本店」にも参りましょう。

宇治抹茶スイーツを食べないと、帰れないよね!

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なんか松を船の形に縛り上げてて、いかつい庭。。。

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整理券マシンがあって、20分待ちとな。仕方ない。多分普段よりマシなんだろうと、待つこと50分。

 

思った以上に待ちましたよ!

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時間的にピークだったことと、テーブルを減らして客同士の距離を空けているっぽい。それが待ち時間が長かった要因だと思われます。

 

おかげで、空間がとても贅沢に感じます!最高!

 

お茶はサービスで出してくれます。

良いお茶すぎて、旨味成分が強すぎて、なんか出汁飲んでるみたい。

安いお茶の方が私には合っているかも。。。

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一番人気、「生茶ぜりい」990円

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要は抹茶パフェだな。

めちゃめちゃ美味しい。

 

あっという間になくなりました。

ごちそうさまでした!

 

 

 

宇治の感想

 

思い残すことはない。

 

宇治はマジで極楽じゃ。

 

帰りの電車は爆睡しました。

 

京都市内も素晴らしいけど、すぐ混雑するし、のんびり過ごしたい人に宇治はおすすめですよ〜。