なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

こどもたちの才能を伸ばしたい大人たち

 

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「今年学びたいことはなんですか?」と聞かれてすぐに答えられますか?

答えられるあなたは好奇心旺盛な素敵な大人ですね!

私は、やってみたいことは漠然とたくさんあるものの、かなり雑然としているようにも思うので、一つでも、「〇〇を学ぶ!」と宣言してみるのもいいのかなぁと考え込んでしまいました。

 

身の丈に合った学習

 

先日、Youtubeでお笑い芸人ロザンのチャンネルで、学習についての話をしていてとても興味深いと思ったのでここで書いてみたいと思います。

 

ロザンはクイズ番組などで大活躍の京大出身・宇治原さんと、高校の同級生で大阪府立大学出身の菅(スガ)ちゃんの二人組です。デビュー当時としては珍しかった高学歴芸人!

 

Youtubeチャンネルで興味深いな、と思った話は大学受験の頃のエピソードから始まりました。スガちゃんが「現役時代、塾の阪大コースにいた時は講義がさっぱりわからず、志望の府大も落ちた。しかし、市大・府大コースに変えたら、内容がしっかりわかったし、成績も伸びて、府大に合格した。」というのです。

 

(大阪人以外にこの略称とか大学ランクの感じ伝わっているのか?と書いていて不安になります。高校の偏差値60以上の場合、京都・大阪・神戸の国立大学を目指す人たちは、進学校に通っている人の中でも頭一つ抜ける感じです。偏差値で言うと65〜70狙える京阪神グループと60〜65狙える市府立グループって感じですかね。)

 

スガちゃんの気持ち、すごくわかるんですよね。私、小・中は、学校の授業を聞いて自分のペースで学習するタイプだったのですが、うっかり受かってしまった進学校で、完全に授業についていけなくなったからです。

 

ペース・量・難易度、、、全てが無理でした。

結果、絵ばっかり描くことに。ま、その話は置いておいて。

 

こどもの学ぶ喜びが生まれるタイミング

ロザンの話は、大学受験の話に始まったものの、そこから発展して幼児教育についての疑問を語っていました。

「こどもたちに、ベストのタイミングで、ベストのものを与えることができているか?」

 

例えば、小さいうちに内容のよくわからない小学生向けの図鑑を与えることと、小学生にバッチリ小学生を対象にした図鑑を与えること、どちらがいいのか。

 

宇治原さんは「小さいうちに図鑑を与えられたことで、やっと読めるようになった小学生の頃には図鑑に飽きているかもしれない」って言うんです。

 

これは!工作やアートにも通じるかもしれない!!

どんな道具が使えるか、言葉やイメージにおける発達段階、思考力、、、。

 

当たり前といえば当たり前なのですが、こども時代には、性格的な個性だけでなく個人の発達にあわせて大人が与えるべきものがあるように思います。

 

私は時々アート教室のレッスンをすることがありますが、参加者の年齢をすごく気にします。それによって課題を変えたり、課題は同じでも、導入部分の展開の仕方を変えることもあります。 年齢層の幅広いグループだと、この子には難しくて辛くなってしまったということはないだろうか、、、と「与え方」についての反省は常にあります。

 

 

ベストなタイミング 

 

去年のクリスマス前、年中さんの男の子が、「サンタさんに図鑑プレゼント頼んだ!」とウキウキで話してくれたことを思い出しました。

 

図鑑は写真や絵がたくさんあるので字が読めなくても楽しめるような気がしますが、ちょうどひらがなとカタカナが読めるようになってきたその子にとってはベストなタイミングだったと思います。そして、とってもとっても嬉しそうだったのが印象的でした。

 

年中さんと言えば5歳くらい、ロザンの話を参考にすると、まだまだ小学生向け図鑑は早いような気もしますが、その子にとって、学びの意欲がぐんぐんに伸びていて、字も読めるようになってきたタイミングで自分の好きな分野の図鑑をプレゼントしてもらえるなんて最高なんじゃないかと思います。

 

動物が好きでもまだ図鑑が読めなければ、アニアの動物フィギュアの方がいいかもしれないし、字が読めても動物に興味のない子に動物図鑑渡しても宝の持ち腐れ。むしろ「賢くなって欲しい!」という親のプレッシャーで辛くなりそうです。

 

 

 

どっちにしても、これはなかなかの出費ですね。

全国のサンタさん、頑張っていますね。

 

見るべきこどもの成長ポイントとは

スガちゃんのお友達で塾経営社の方曰く、お受験の成功に必要なことは「結局親のしつけ」なのだそうです。もちろん親がおだてれば、勉強はできるようになるかもしれないけれど、「4歳なのに5歳のことができるなんてすごいね!」という褒め方は子どもの学びを潰しかねないし、他者と比べて傲慢に育ったりして、その情緒の乱れは試験官に見破られるのかわかりませんが、受験も失敗しがちなのだそうです。

 

図鑑をサンタさんに頼んだ男の子は「お母さんが図鑑がいいでしょって言った」のではなく、「僕が欲しいんだ!」という気持ちに溢れていて、どうすればそんな風に育つんだろう、、、と思ったことを覚えています。

 

思い返すと、私の知っている限り、その子のお母さんは子どもたちの成長やちょっとした変化、学びの喜びに気づいているようだということです。

 

私のアートのレッスンを受けてくれた後のことを、様子をそっと見学してくれていたその子のお母さんは「楽しそうな様子を見れてよかった。上の子はレッスンの後、画家の絵本を取り出して見ていた。下の子は珍しく自主的にゴミを拾ったり片付けをしていた。」と、伝えてくれました。

 

つまり、創作する喜びに共感し、レッスンで学んだことから刺激を受けて知見を広げようとする様子に気づき、これまでは放置しがちだったことにも自主的に考え行動できたことを見逃さなかったのです。

 

びっくりするんですけど、こちらのお母さん、成果物(レッスン中に仕上げたアート作品)については言及したことがないんです。子どもたちの作品が素敵なのは当たり前すぎるからかもしれないですけど。

 

「上手にできた」みたいな安直ではない親の視点に、なる子の方が感動してしまいました。

 

さらに、「先生の段取りが良い」「楽しい雰囲気を作ってくれている」と私に対してもほめ殺しです。もちろん、「絵が上手ですね」って言ってもらっても嬉しいけれど、絵が上手い人とか技術を持っている人なんて山ほどいますから、アートの先生として褒めてもらうポイントが的確すぎて泣けてきます。ああ、私、もっと評価されてもいい(調子乗り)。

 

私はアート指導は不規則にしかやっていませんが、子どもたちと楽しく関わることができるアートの先生ってとても貴重なので、もしそういう先生のアート教室とかに通っていたら、その出会いにどうぞ乾杯してください。

 

 今年、学んでみたいことは?

 個人的には、新しいアートの技法にもチャレンジしたいし、英語も勉強したいし、本もたくさん読みたい。あと、どうやったら貧乏から抜け出せるか(笑)も学びたいです(←危険。セミナー詐欺に遭いそう。)

 

まず、ポジティブな気持ちで等身大の自分を等身大のまま評価したいですね。

そうすれば、自分に必要なものを身の丈に合ったやり方で選び取ることができるような気がするのです。