香港の街中にある気になる看板
香港は看板天国。道路に飛び出しまくっているイメージありますよね。中心地の看板は撤去されつつありますが、まだまだ看板文化は健在です。
その中で、なんだか気になる形のものがあります。
『押』と書かれたこの看板。
王冠をかぶったボールみたいな形。
これは香港でも名物の看板。香港各地で見られます。
どの店も同じ業種なのですが、それは…
質屋です。
この看板と言えば、質屋。質屋といえばこの看板。
とても伝統的なデザインなんだそうです。
夜ネオンが点いている写真を撮りたかったのに、夜中すぎて消えていました。。。
残念です。
不思議な形をしたこのデザイン。
実は意味があります。
わかりやすく描くとこんな感じ。
コウモリが、お金を運んでくる図案なのです。
香港の人が教えてくれた事によると、コウモリは幸運を運んでくるシンボルなんだそうです。
ちなみに昔の質屋の中は、接客するスタッフの窓口が一段高くなっていたそうです。客に対して優位であることを心理的に見せつける効果がありますね。
この質屋の再現したものが「香港歴史博物館」にあるので、見てみるといいかも。
質屋側から見るとこんな感じです。
接客するところだけ高くなっています。
後ろでは会計が帳簿をめくるわけですね。
幸運を持ち込むコウモリ
ツバメも幸運を持ってくる、と大事にされているそうです。なんとなくそれは日本人の感覚にも当てはまりますね。
でもコウモリ…ピンと来ないな〜。
さて、ここはとある街にある鉄道博物館。
懐かしい駅舎が保存されています。
中国式の屋根が美しいですね。よく見るとレリーフもたくさん飾られています。
近づいて見てみると。。。
いましたね!コウモリです!!
鬼瓦に当たる部分にいました。
一見、どちらかと言うと魔除けっぽく見えますが、やっぱり幸運を運んでくるシンボルなんですね。
こういうその土地の人の信仰とか民俗的な風習とか、知れるのはとても楽しいです。
日本にもいろんな知らないことあるんだろうな〜。
香港のことをたくさん教えてもらったことで、もっともっと日本のことも知りたいと思うのでした。