『みんぱく』と『熱帯』と『達磨』
森見登美彦さんの『熱帯』のイベントに行けたことは、大変良い機会でした。
民族学博物館、通称「みんぱく」で開催されたイベントの内容は「千一夜物語」と「熱帯」の不思議な関係に迫る内容。
普通に「千一夜物語」の解説が興味深い。対談というより西尾先生による世界不思議発見!会場が「みんぱく」というのもいいですね。
この対談中ずっとマスコットとして鎮座していたダルマさん、『我輩』。
手前に置いてあるのは西尾先生の貴重な蔵書、フランス語で翻訳された『千一夜物語』です。昔の本は、全てのページが袋とじになっていて、買った人がナイフで切ってから読むスタイルでした。なので、ページの端がギザギザなんですね。
このダルマさん、『熱帯』の中で動いて喋るキャラクターなのですが、骨董屋でダルマがたくさん並んでいるシーンが出てきます。
そのシーンを読むと、「みんぱく」の、この展示を思い出さずにはいられません。
『渋沢敬三記念事業 屋根裏部屋の博物館』展です。
渋沢敬三さんは、かの渋沢栄一(日本資本主義の父と呼ばれている)の孫で、みんぱくの基礎となるコレクションを築きました。
日本の民俗学に多大な貢献をした人です。
達磨コレクションは100体以上。その一部が公開されていましたが、大小、様々な達磨が並び、圧巻です。
ブログにも以前書きましたが、赤い達磨は、子供のお守り、主に疱瘡除けとして使われた歴史があります。今では全国的な縁起物ですね。
『熱帯』のだるまさんを作ってみる
なんと、文藝春秋のサイトに展開図が公開されています。
こういうのあると、作りたくなっちゃいますよね。
プリントアウト!
線に沿って切っていきます。顔のひげのところだけちょっと難しいですね。
うまく切り抜きました。折り目もカッターナイフで軽くスジをつけておきました。
組み立てて、のりしろを貼り合わせます。
顔もつけてこんな感じ。
おっと、仕上げに葉っぱもね!!
ぜひ、作ってみてください。結構可愛らしいです。
最後に自慢ですが、こちらが森見登美彦さんからいただいたサインです。
ダルマさんが「な〜る」って言ってます。
これは全くの偶然なのですが、なる子と森見氏はやっぱりどこかで縁があるのかもしれない。
そう思わざるを得ないのですよ。
(自意識過剰)