日本はゴミ輸出量世界一
打ち上げられたクジラやウミガメの腹の中からプラスチックゴミが出てくる衝撃的な映像や、海や土壌に入り込むマイクロプラスチック問題など、プラスチックゴミの話題は日常的に聞かれるようになりました。ちゃんと分別してるし、大丈夫と思っていませんか?
こんなレポートがあります。
2018年、日本は約92万6000トンのプラスチックゴミを輸出していて、その輸出量は世界一。2位はアメリカで約81万トン。3位はドイツで約70万トン。以降、ベルギー、フランス、イギリスと続きます。
プラスチックゴミ排出量ではなく、輸出量です。
ああ、多いだろうなと思っていたけれど、世界一だったのか〜。自国でリサイクルできない(コスパが悪い)日本。意外に海外で需要があったことで、自国リサイクルの仕組みがなかなか進まなかったのかもしれません。環境立国のイメージが強いドイツも輸出量多めです。しかし、そもそも回収されたゴミのリサイクル率がめちゃ高いのがドイツの特徴なのです。
ゴミ総量でいうと、アメリカがダントツで多いそうです。2位は日本です。
海洋プラスチックゴミ排出量は中国が一番多いと言います。ポイ捨てね。ダメだよね。
どういう計算なのか、同じものさしで国別のデータを解析するのは不可能だろうし、私が見たデータやらなんやらが絶対に正しいとは言えないだろうし、よくわかりませんが、ゴミ問題はいろんな角度から見ることができて大変興味深いと思います。
日本にとって資源ごみは、自国でリサイクルできる資源ではなく、海外に買ってもらえる、お金になる素材。それは日本の分別回収レベルが高いってこともあるようです。不純物が少ない。ちょっと前まで、安定して中国の業者が買ってくれていたのですが、中国も経済と産業の発展により、自国の環境問題が発生。2018年1月、他国からのゴミ受け入れが原則禁止に。汚れた廃棄物受け入れは環境問題を深刻化させるという判断なのです。海洋ゴミを一番出しているのは中国と言われていますし、地球規模で考えると、中国が自国のゴミ問題に取り組むことは非常に大事なことです。頑張れ中国。
一方、輸出ができなくなって困ったアメリカや日本のゴミは南米・東南アジアに輸出先を変えただけです。本当は自国リサイクルの仕組みが向上するのでは?と期待したけれど、急に大きな技術革新が起きるわけないか。いや、どこかで誰かが頑張っているはず…。
今後必要なことは、プラスチックゴミ排出量を減らすことと、未だ5パーセントしかリサイクルされていないという資源をしっかりリサイクルする仕組みを作っていくことなんだろうと思います。便利なプラスチックのゴミの量とリサイクル許容量のバランスが合っていないですよね。
私にできることってなんだろう、と考えて、絶望しています。なるべく排出量を減らすと言っても、プラスチックから逃れる術がわからないのです。
気になって仕方がない。
不必要なレジ袋はもらわない。これは実践している人は多いと思います。使いやすいエコバッグを選んで買っている人もいます。結構もらえる機会も多いような気がします。世の中にエコバッグが溢れている…。
一度は考えたことありませんか?エコバッグって本当にエコなの?気になる。
一説によると、ポリプロピレンや綿のエコバックはレジ袋約12枚分という試算があるそうです。およよ?エコバッグを使わないことは12枚分のレジ袋の節約になりますよ、みなさん!
私は、家のゴミ袋がなくなったらレジ袋をもらっています。そのままゴミ捨てに使える地域だからです。基本的には手作りのトートバッグを持って食料品のお買い物に行っています。最近はレジ袋が有料だったり、ポイント還元があったりするので、わかりやすい節約にもなります。たまに大きなゴミ袋も買いますが、なるべく使わないようにしています。有料ゴミ袋を入れているビニール袋の存在も気になっています。10枚入りなら、10枚プラス小袋1枚、と考えればいいのでしょうか。
ペットボトル飲料は、便利でよく買ってしまいます。ペットボトルのお水は常備しています。せめてもの償いとして、必ずリサイクルボックスに入れるようにしています。
あれも気になりますね。プラスチックのマイタンブラーは紙コップ何個分なのか。使い捨てカップを使うより罪悪感は少ないけれど、陶器のマグカップを使うのが一番エコっぽいですね。テイクアウト禁止にすればいいんじゃ…。コンビニコーヒー、買っちゃう…。
そう言えば、紙のストロー買ってみたのですが、一回も使っていません。後で気づいたけれど、私、家でストロー使う習慣なかった…。
(この箱、窓のところがプラスチック…)
世の中のほとんどの便利な商品はプラスチックでできているような気がします。
今叩いているキーボードもプラスチック。マウスもプラスチック。
ペンを握ればプラスチック。コーヒーを飲もうと思えばパッケージがプラスチック。
コーヒー豆挽く機械もプラスチック。避けようにも避けられない、プラスチックまみれの生活。
ゴミの行方
日本の一般ゴミのほとんどは焼却処分されています。この量は世界一です。一番ゴミの量が多いアメリカでは、半分以上が埋め立てられています。広いってすごいですね。もちろん焼いたりリサイクルしたりしている量もとても多いのです。
アメリカやヨーロッパで多い処理の仕方で日本に馴染みがないのが堆肥化という処理方法です。コンポスという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。生ゴミを土に還す処理方法です。日本の焼却場は火力が強いので、多少の生ゴミも燃やします。ゴミ袋は石油由来なので、火力を上げるのを助けます。ゴミを燃やして熱エネルギー化するのも一つの特徴です。
どっちがいいのかなぁ?コンポスって自然の力を利用していて、良さそうな感じがするけれど。
私にできること
本当に絶望しています。できることが少なすぎて、プラスチック生活から逃れることもできません。
思いついた行動を書き置きします。
・道端にポイ捨てしません。
・分別します。
・なるべく自炊します。
・なるべく水道水を使います。
・調理したおかずの保管はラップやタッパーを使わず、鍋のまま冷蔵庫に入れます。
そういえば、ケニアではプラスチックバッグ(レジ袋)は禁止で、持っているだけで罰せられるそうです。