以前、書いた通り、私の住みたかった街は茗荷谷駅周辺です。
もっと言うと、ヨーロッパに住むことに異常な憧れがある痛い独身女です。
現実的には都内の某所、古い住宅地のレトロアパートに住んでいます。関西に住んでいた頃の金銭感覚で、安い賃貸を探してたどり着いただけで、縁もゆかりもございません。
なぜか関西弁が聞こえてくることが多く、若干関西人が多いような気がしています。実際、最寄りのスーパーに4枚切り食パンを置いているところを見ると、本当は東京じゃないのかもしれません。交通量が少ないからか、信号無視して曲がってくる車がいて、「どこのどいつが…!」と二度見したら、「なにわナンバー」でした。
ここも時空が歪んでいるのか…
古い神社もあったり、細い路地が入り組んでいたりと、もともと東京って碁盤の目になっておらずわかりにくいけれど、引っ越してきたばかりの頃は、地図がなければ迂闊に外出できないぐらいでした。
だいぶ慣れてきましたが、家の前が路地裏になっていて、地元の人もよく迷子になっています。
特に何も知らず入ってきた車が立ち往生しています。通れそうで通れない道なのです。たまにぎりぎりすり抜けていくツワモノもいますが。
地元の人もだいたい道の話をしながら通って行きます。いまや、Googleマップもあるし、完全迷子の人はいないと思うけれど、だいたい道に迷いかけているか、不安になっているようです。
「ねぇ、この道あってるの?」
「ここ車あぶない所だ。」
「こんな細い道、わからなくなる。」
最近、家にいることが多いので、外から聞こえてきたセリフを書き留めています。
先日、最新情報を得ました。声の感じからすると、中学生の男の子たち。
「ここらへん、幽霊でるんだよ!」
知りませんでした。
ガマガエルなら見たことありますけど。
都内です。時空は歪んでるけど。
そんなわけで、自分の住んでいる街のことを「神かくしZONE」と勝手に呼んでいます。
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