なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

人類は小麦の家畜

新型コロナウイルスの流行で、人類の進化とは一体何かを考えた人もいるのではないでしょうか。少なくとも私はそうです。

 

この地球規模の困難の中、話題になった本をいくつか読んでいますが、その中の一冊にあるフレーズが「人類は小麦の家畜」です。

本を出せばベストセラー連発の人類歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」を読んで、うなっています。

 

 

農業革命の罠

著書の中で記されていることには、ホモ・サピエンスは狩猟採集を行っていた頃、自然の秘密を知り、仲間と共有することで繁栄してきました。あまりにも上手くやるので大型動物が減少します。

 

そして、豊かさを求めた時にハマったのが、農耕という罠だったと言うのです。

 

小麦、稲、ジャガイモなどを育て始めた時に本当は皆豊かになるはずが、労働はヒトの体の仕組みに合っておらず、腰を痛めたり過酷なのに対して、与えられる対価が非常に少なく、多くの困窮者が出る結果になってしまったのです。しかも定住を余儀なくされ、土地に固執し、奪い合いが起き、戦争になりました。

 

小麦側から見ると、たった数千年のうちに、地球上で最も成功を収めた種となったのです。北アメリカ大陸の一部を切り取ると、小麦の他の種は全くいないような土地が延々と続く場所があるほどです。

 

小麦の炭水化物はホモ・サピエンスを虜にし、操ることで種として繁栄することを可能にしたのです。そしてこのホモ・サピエンスときたら、朝から晩までお世話をしてくれるのです。こんな楽なことはありません。

 

そう、人類が小麦の家畜と化したことが、今の現代社会の始まりであり、罠だったのです。

 

私たちは炭水化物に操られている

小麦だけでなく、アジア圏ならコメ、アメリカ大陸ならジャガイモ、それぞれの地で人類の家畜化に成功した種はいくつかあります。

とにかく人類が美味いと感じるように進化すれば成功への近道となるのです。ああ、なぜお米はこんなに美味しいのか。罪深いやつ。ああ、パスタもパンも大好きだ。

なんてこった!クッキーやケーキの美味しさたるや、完全なる脳内麻薬。

 

なぜ、「人類は小麦の家畜」なんて話を始めたのか。

 

そうです。

 

ダイエットでもしよっかな〜

 

なんて思い立ってしまったからです。

 

「やっぱり流行りの低糖質ダイエットでしょ!」ってなもんで、食生活の見直しからしてみたわけです。そうしたらですね。私が、どれだけ優秀な穀物の家畜であったかを思い知らされたのです。

 

人類は穀物をコントロールしていると思い込んでいただけでした。

 

コメを我慢するとイライラします。脳内麻薬が切れたサインです。怖い。

 

砂糖とバターの入ったお菓子がない生活は耐えられません。

 

そうだ、胸肉をいっぱい食べよう!…ああ、私はあの飛べない鳥の家畜なのか。

パンはそのまま食べると血糖値が上がりやすいから、バターをしっかり塗って…ああ、なんてこと。私は大型家畜の中型家畜なのか…。(混乱)

 

「これを食べることは、罠にハマったホモ・サピエンスであることを認めたも同然…!」

と思えば、今まで4枚切りだった食パンを6枚切りにするぐらいのことはできそうです。

(結局、炭水化物は食べる。)

 

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食事は栄養バランス良く摂りましょう。