ニュートラムという乗り物をご存知ですか?大阪の民が湾岸の僻地・咲洲に向かう時に使う乗り物です。主にコミケの時に大混雑します。
咲洲は人口の島です。住民もおりますし、学校などの施設もあります。しかし、人は住んでいないと思われがちです。ニュートラムは島民にとって大事な交通の足です。
大阪地下鉄都市伝説についてお伝えした時に、時空が歪んだエスカレーターの話を書きました。エスカレーターは右に並んで立ちたい大阪人が、左に立ってしまうエスカレーターです。このエスカレーターは大阪メトロ四ツ橋線から南港ポートタウン線(通称ニュートラム)に乗り換える時に主に利用されています。
うっかりしていましたが、時空の歪みに慣れていない人は「ニュートラム」も聞き慣れていないはずです。説明が足りませんでした。
「ニュートラム」の語源は「New Tram」だと思いますが、「ニュー・オオタニ」などとはアクセントが違います。中立を意味する「ニュートラル」と同じアクセントです。車好きの方ならピンとくる、「ニュートラル」と同じ感じで、最後だけ「ム」です。
なぜって?
時空が歪んでるからじゃないですか。知らんけど。
乗客1名様に限り、一応付属している運転席に無理やり座ることもできるとかできないとか。
ホームには基本的に駅員がいません。ホームドアが開業当初(1981年)から設置されているのです。
全体的に車両は小さめで4両しかありません。モノレールのように見えますが、噂によるとバスのタイヤで走っているのでモノレールとは違うそうです。
最初は水色っぽい車体でしたが、最近新車両に変わりました。
なんと驚きの多色展開。7色+幻のゴールド車両。ゴールド車両は大阪メトロの営業開始に合わせてスタートさせたらしく、外装だけでなく、内装も黄金をイメージさせるデザインになっている。
と、言葉だけで説明すると金の茶室みたいなものを想像してしまうけれど、黄金をイメージして関係者が採用したのが、稲穂。
稲穂です。
ちなみにニュートラムのルートの景色は、住之江競艇や貯木場、フェリー乗り場を通り過ぎ、古くなったニュータウン、大阪市がオリンピック誘致を目指して建てた謎の建築群、などを眺め、最後には中央線と繋がるトンネルに向かって海底に潜っていきます。
稲穂のイメージは全くありません。
しかし稲穂をトレードマークにした黄金のニュートラムは走っているのです。
こんなところとか。
こんなところに稲穂。
謎センスですけど、1編成68稲穂あるそうです。
偶然、黄金のニュートラムに乗ったら金の稲穂探してみてください。
大阪都市伝説…次は渡船レポートしたい、なる子でした。