御影と中之島にある香雪美術館。
新設の中之島香雪美術館にも行ってきたので、二つの香雪美術館を一緒に紹介します。
御影の香雪美術館
御影という高級住宅街には元々、大金持ちたちの別宅があったりしたのだそうです。
神戸方面は芦屋の方が豪邸のイメージが強いかもしれませんが、御影もなかなかなもんです。
この、御影にある香雪美術館は朝日新聞の創業者、村山龍平さんが蒐集した骨董美術品を中心に展示してあります。そりゃもう、ドン引きするほどのお宝の数々です。
新聞って儲かったのね。
近くには弓弦羽(ゆづるは)神社ってところがありまして、
結構な人がお参りに来ています。
なんとなく神社の名前でピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが。
フィギュアスケート選手の羽生結弦さんと名前が似ているというだけで、参拝者が激増したという噂です。
神社の方も乗っかっちゃってる感じではあります。そもそも、神使が八咫烏(ヤタノカラス)であるということで、サッカー推しです。
おしゃれな犬の像が設置されたご近所様の愛犬用水飲み場なんかもあるそうですが、普通に拝殿とかも美しいし、樹齢450年の楠や神戸一の椋の木(樹齢370年)など見所もあるので、美術館とセットでオススメです。
ちょっと一休みにバッチリな神戸にしむら珈琲店・御影店。
駐車場スペースもしっかりあるので、車で行っても大丈夫。
お食事メニューもあります。
調子に乗ってローストビーフサラダランチを選んでみました。最高です。
店舗数も多いので、神戸旅行で一休みするなら間違いのない珈琲店です!
大阪中之島の香雪美術館
御影にある香雪美術館が本館で、こちらは2号館、新館、別館、、、といったところ。
まだオープンしたばかりのピッカピカです。
街中にあるというのに、10時〜17時という開館時間で、働く古美術ファンを完全無視しているのはちょっぴり残念ポイントですが、行けば納得の来場者の年齢層でした。
最寄駅は大阪メトロ「肥後橋」駅。
2700席あるフェスティバルホールを有するフェスティバルタワーの横、タワーウェストにあります。コンラッド大阪が入っているビルです。
駅から直通でアクセス良し。
エスカレーターで上がっていきます。
上階の方はホテルだし、飲食店も入っています。
茶の湯のお道具の展示が開催中。
感染症対策で名前と電話番号を書かなければいけません。
自動検温機も導入されていて先端行ってるかと思えば、入場料は現金オンリー。コンラッドに泊まる外国人観光客とかもターゲット外かな。
中の展示品は撮影禁止だったのですが、お宝ザクザクでした。
特に器類は素晴らしかった。
なんでも鑑定団で偽物ばっかり出てくる銘品の本物ばかり。
安価な東南アジアの金属製お盆を茶道具に使うなど、高かろう良かろうだけではない美意識も感じました。
展示の仕方は目新しさもなく、普通。
茶の湯をテーマにしているのに絵画コーナーは肉筆浮世絵の美人画ばかりで関連性は感じませんでした。でも、月を描かないお月見の絵では、竹でできた花器も描かれていたり、大阪商人の家の絵では、時計が描かれていてりなど、ちょっと珍しいものがあって良かったです。
他には村山龍平コーナーがあったり、茶室(入れない)があったりします。
そういえば、明治維新以降、それまで武家や公家が所有していたお宝を、新進の財閥などが引き継ぐことがよくあったと聞いたことがあります。
そういうお宝って一部はこうやって美術館などに収蔵されるのでしょうけど、他はどうなっていくんでしょうね。噂では、コロナで世の中がとんでもないことになるとなった時に、骨董屋は「とんでもないお宝にお目にかかれるチャンス到来」と色めきだったと聞きました。
こういう個人のコレクションは、金に物を言わせて買い漁っているようにも見えますが、文化財を守ることにもなっていたりして、そして庶民でも実物を見る機会があるというのは、なんだか悔しいけどお金持ちのおかげか…
次の「聖徳太子絵伝」も、なかなか見れない物を間近で見られるチャンスかも。
近くにある東洋陶磁美術館もとても素晴らしい所です。
中之島散歩しながら行ってみるのもアリですね!
陶磁器好きになっちゃうよ!さらにその先にはバラ園もあってバラシーズンは特にオススメです!
関西は現代アート好きには物足りない点は多々あるけれど、古美術、寺社仏閣については価値のあるものばかりなので、また関西に行く時にはどこに行こうかなって考えています。
皆さんはどこが好きですかー?