なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

ジョージア人がドン引きした、ロンドン冬の寄せ鍋

あ年末になると思い出す鍋の思い出があります。

ロンドンに留学していたことがありまして、その頃できた日本人の友達は今も仲良くしている子が多く、英語力はおかげさまで上がらなかったけど、友人は宝です。

 

クラスメートの仲良し日本人が住んでいたのが、日本人5人で暮らすフラット(アパートメント)。

フラットはイギリス英語で、1軒をシェアすることをフラットシェアと言います。アメリカで言うルームシェアですが、イギリスでルームシェアと言うと、本当に一部屋を2人で使ったりってことになります。家賃がけっこう高いので、まったくの赤の他人とルームシェアする人もいます。

 

友達のフラットにはそこそこ広めのダイニングキッチンがあり、ハロウィンパーティや餃子パーティなど、いろんな集まりをしていました。年末年始も、近くの川辺(テムズ川)へ行けば、新年の花火が見えるので、カウントダウンの時間まで鍋パーティーをしたものです。

 

ほとんどが日本人でしたが、住民が語学学校や大学の友達を招待することもありました。韓国の子や、珍しくジョージア出身の男の子も2人が来ていました。

 

みんな大好き寄せ鍋。色んな食材を持ち寄ります。シイタケや白菜は、中華材料にもなるからか、普通のスーパーでも買うことができました。

中華料理店でバイトをしていた、台湾生まれの日本人の女の子が「お店から余ったのをもらったんだけど、どうかな。」と差し出したのが、どーん!鮭のカマでした。

 

鮭の頭です。大迫力。

 

「おお、すごーい!」

石狩鍋みたいでいいね〜!」

と、みんな大興奮!

 

とりあえず、入れるか!と鍋の真ん中に立てました。

この姿を見ただけでもインパクトがあって、大笑い!

 

しばらくしてぐつぐつしてくると…

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「ちょっ…見て!」

「鮭の口から噴水みたいに吹き出てる!」

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ゴボゴボと音を立てて吹き出す様子はまさに地獄絵図。

「やっば!超面白い!」と笑い転げながら写真を撮る日本人。

 

その様子を見ていたジョージア人の男の子たち。

 

ドン引き。

 

 

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完全に凍りついている。

海のない国からやってきたジョージアの男の子。

今、目の当たりにしているのは現実なのか。

 

「私、目玉大好きなの〜。もらっていい?」とほじくり出し、ペロリと平らげる静岡県民。

 

その様子を悪魔でもみるような目で凝視するジョージア人。

 

初めてのアジア人との文化交流が、こんなに恐ろしい体験になるとは…。

 

トラウマになってたらごめんよ。

 

当時はまだ、ジョージアのことをグルジアと日本は呼んでいました。ワイン発祥の地と言われています。現地で飲むワインは信じられないくらい美味しいらしいです。目玉を食べた静岡県民(訪問国数40カ国越え)が言ってました。ワインって輸送すると、どうしても劣化するらしいんですよね。

 

ジョージア、その名を聞くと年末のロンドン鮭噴水鍋事件を思い出す。

ジョージア、この世の終わりみたいな顔していたあの男の子たち。

ジョージア、きっと美しい国に違いない。

行ってみたいな。

 

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