ね、うし、とら、う、たつ、み…え〜っとなんだっけ?
小学校の頃、一生懸命覚えようとしていました。「ひとまわりって12年、十二支のひとまわりだ!」と知った時は、大人の会話に加われるような気持ちになって、嬉しかったりしました。
私は何度も親に聞いてやっと覚えたけれど、絵本があれば、もっと簡単に覚えられたかな、と大人になって思います。
調べると、干支の本ってたくさんあるのです。
その中で、私がオススメするのは、あえて一冊。
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「十二支のはじまり」(岩崎京子・二俣英五郎)です。
こちらの干支の絵本は、スタンダードな干支のお話で、親しみやすいやさしい絵柄、少し古風に感じるところも含めてとても良い一冊だと思います。
絵本を選ぶときに、定番のお話だといくつか候補が出てきて悩みがち。比べてみるのもひとつの楽しみ方ではありますが、自分に合った一冊を手元に置いておくと、何度も読んでいるうちに、その絵本の絵や言葉が自分の経験や記憶になっていきます。
日本の昔話を記憶から引き出すときに、この「十二支のはじまり」はちょうど良いと思いました。読み聞かせで人気のあったお話のひとつでもあります。二俣さんは昔話の紙芝居の絵も描いていらっしゃいますから絵本の画面でも子どもたちを惹き込む力があるのでしょう。大人になっても心に残るに違いません。
そして、「子、丑、寅…子供の頃に読んだ本で覚えたなぁ。どうしてネズミが一番かって言うとね。」と、次の世代へつなげてほしい。
年末年始は、私たちの生活に残る昔からの風習や信仰に触れる機会が多くなります。「十二支のはじまり」はそんな大晦日やお正月に開きたくなる一冊です。
それでは、みなさま、良いお年を!
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