和歌山県・湯浅
道中、有田みかんの木が道の脇で豊作でした。周辺は言わずと知れたみかんの大産地です。
湯浅は、静かな街ではありますが、江戸時代には港に近いお堀のある醤油蔵から荷を積み船で運び、江戸でお商売をしていたと言います。
一説によると、湯浅は醤油発祥の地なのだとか。そんな歴史のある湯浅は古い町並み残り、修復しながら景観を守っているとってもとっても魅力のある場所です。
紀勢線・湯浅駅から徒歩で15分くらいのところに保存地区があります。
熊野古道も横切りますので、道マニアにもオススメ。
結構修復などが進んでいて、裏路地の民家も昔ながらの施工で工事中でした。
竹の格子で壁の芯材を入れていて(木舞?)、最後に土壁とかにするんだろうな〜、なんて思いながら覗き見しました。
そんな湯浅町の見どころを少しご紹介
角長醤油資料館
今も醤油を製造しているところはいくつかあるようですが、その中で、「角長」は資料館もあるので行ってきました。
街の広い一角が、ほぼ角長。
周辺ず〜っと醤油の良い香り!
蔵の裏には、お堀があります。むしろこちらが正面か。
いい感じの町並みです。建物のちょっとした意匠がかっこいい。
醤油づくりに使っていたいろんな道具が展示してあり、社会科見学の子どもたちもいました。
店舗もあるので、お土産も買えますね!
甚風呂
「戎湯」という元お風呂屋さんの建物が公開されています。主人の名前から通称「甚風呂」として親しまれていたそうです。
明治・大正の懐かしくてかっこいいデザインにあふれた場所です。
昭和60年まで営業していたそうで、レトロでいい感じです。
住居部分も公開されており、街に残っていた道具や懐かしい電化製品なども資料として展示しています。
甚風呂は、専門家らが調査研究して、かなり忠実に建設当時の技術を再現して修復してあるそうです。湯浅で保存修復された建築の第1号なのだそうです。
夏涼しく過ごせるよう設計してあるので、冬は相当寒いそうです。お風呂屋さんなので、冬は暖かかったかも知れませんね。ボイラー室はレンガで囲われていました。
その他の町並み
まちかど博物館みたいなプロジェクトがあったらしく、ちっちゃなギャラリーみたいな箱が所々にあってかわいいです。行灯アートまつりもあったそうですが、今はやっていないそう。
丸ポスト!
ホーロー看板も町並みのアクセントになりますよね!
こういう小さい小窓を「虫籠窓(むしこまど)」と呼ぶのだそうです。
閉まっていたけれど、昭和感漂う文具店(?)もありました。
街の見どころ、ここで紹介した場所は全部無料。もちろん街を応援したい方はぜひ募金を。
1時間くらいでまわれちゃうくらいのエリアですが、景観・建築好きならきっと気に入る場所でした!
湯浅駅
絶賛開発工事中の湯浅駅とその周辺。
駅ビルにはかっこいい図書館があるそうですよ!
レンタカーサービスで、駅まで車を持ってきてもらう方法もあるので、電車で行って車で周辺を巡るのもいいですね!
こんなに大きな駅舎ですが、私が行った時は駅員さんのいない無人駅でした。乗客はほどほどにおりましたが、地元の人はほとんど電車を使わないそうです。下校中っぽい学生さんたちが嬉しそうにミスタードーナツのポン・デ・リングを電車から降りてから食べていました。学校の近くの駅で買ったのでしょうか。湯浅駅の周りには、これと言って何かを買えそうな場所はなく、駅利用の場合は注意が必要。開発中なので、コンビニの一つぐらいできるかも知れませんが、2020年11月の時点ではその気配はありませんでした。
まあ、このちょっとした不便さが魅力ではあります。
もちろん観光地ですが、穴場感ありました。コロナで一気に観光客が減っているのですが、ほぼほぼ開放的なところばかりで、人混みを避けることができて良かったです。
観光客が少ないうちに、修復など進みそうなので、来年ぐらいに行くのがいいかも知れません!オススメしたい街です。