日に日に明らかになっていく台風15号による被害の大きさ。私が住む都内のレトロアパートも天井裏で雨漏りがあった様子。瓦がずれたか、隙間から染み込んだか…。大家さんが業者さんに依頼して直してもらおうとしていますが、都内も屋根修理の業者さんは大忙しのようで、なかなか来てもらえないようです。
さて、災害対策と備蓄、どうしていますか?
なる子の祖母は千葉の田舎でひとり暮らし。台風により、地域は停電。水道は井戸水を電動ポンプで引き上げるタイプ。ポンプは庭の一角に設置してあり、電源も庭にコンセントの差し込み口があります。蛇口をひねれば自動でポンプが動く仕組みなので、普通に水道を使うのと変わりなく使えます。
井戸水は冷たくてとても美味しい。カルキ臭もないし、飲むと贅沢な気持ちになります。
こんな仕組みなので、停電になると途端に水が出なくなってしまいます。
祖母宅は、停電・断水の状況に陥りました。
早めに都内へ避難してもらったので、短期間ではありますが、丸二日間、停電断水の家で過ごしました。私も一緒に1日過ごしたのですが、「やってよかった・あってよかった」災害対策を紹介します。
- 1.お風呂に水を溜めていて良かった
- 2.ペットボトル飲料があって良かった
- 3.暖色LEDランタンがあって良かった
- 4.サトウのごはん 涙が出る
- 5.ラップ、クッキングシート、キッチンペーパーがお役立ち
- 6.黒電話は使えるのか?
- 7. 家族隣人との助け合い
1.お風呂に水を溜めていて良かった
祖母は夜お風呂に入り、お湯はそのまま朝まで置いています。洗濯に使うためです。普段から節水していた習慣がラッキーにも風呂桶にたっぷり水が残っている状況を生み出しました。もし、地震などの災害が洗濯直後にあったらと考えるとタイミングの問題もありますが、今回は祖母グッジョブ!
実は阪神大震災でなる子の実家は1週間断水しました。マンションのタンクが破損する被害があったためです。お風呂に水を残していた家とそうでない家で大きな差がありました。私の家族は1階にあるマンション共用の水道でバケツにお水をもらい、エレベーターが使えないので10階までの階段を水を持って往復するということを繰り返しました。
お水はトイレで用を足した後にバケツで水を流すのに使えます。ほとんどトイレだけにしか使いませんでしたが、家族がいるとあっという間になくなってしまいます。「小なら2回に1回しか流さない」などルールを決めておかないと、苦しくなります。
2.ペットボトル飲料があって良かった
阪神淡路大震災で1週間断水になり、それ以降ポリタンクに水を入れ置いておくことが我が家では当たり前になっていました。また、ペットボトルのお水も普段からケースで買っています。強風で外に出られない状況になった時に飲み水があるのは安心です。
祖母宅では、祖母が車の運転をもうしないので、お茶などのペットボトル飲料が箱買いで備蓄されています。
ちょうど買い出し前で、残り数が少なくなっていたけれど、猛暑の中飲み物があるというのはありがたかった!
特に飲料水があると、お湯を注ぐだけで食べられるものも備蓄品に多いので、とても大事です。
3.暖色LEDランタンがあって良かった
そもそも田舎で夜になると真っ暗な祖母宅には昔からランタンを置いています。懐中電灯も役に立ちますが、置いたり吊るしたりが簡単なランタンは重宝します。
2018年の関西を襲った大型台風があった時、大阪の実家が半日近く停電になりました。母は相当な恐怖を感じたらしく、ランタンを買い増しすることを決意。離れて暮らす私にも同じものを送ってきました。
GentosのLEDランタンです。これがなかなか良い商品なので紹介したい!
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・防水あり。水に落ちても浮いてくれます。
・どこでも引っかけやすいハンドル
・ぶら下げやすいカラビナ付き
・単三電池6本使用
・暖色LED /3段階明るさ調整、キャンドルモード付き
・電池残量が少なくなるとボタンが赤く点灯してお知らせ
・軽い(355g)
ポイントなのは、普段よく使う単三電池で使えるところ。電池ストックの種類を増やさなくていいのが良いと思いました。
軽くて持ち歩きが楽です。祖母の避難を手伝いに行く時にも持って行きました。
災害時、懐中電灯やランタンは家族に一台より、ひとり一台あった方が安心して身動きが取れます。ハンドルとカラビナがあるのでぶら下げができます。トイレに持って行ってもタオル掛けに簡単に掛けられました。
防水なので、お風呂に持っていくこともできます。水道・ガスが使えるけれど電気だけ使えないということもあるかもしれません。落としても防水、しかも水に浮くので安心。
実際に使ってみて一番良かったのは、「ライトの色」です。暖色系ライトは心をホッと落ち着かせてくれます。
特に食事を取るときに白色系LEDライトのランタンはご飯が美味しく見えないし、温かいものを食べていても冷たく感じます。暖色系ライトのランタンは災害時の心を本当に癒してくれます。キャンドルモードも必要なのかどうか謎でしたが、何もできない夜にぼんやり眺めているだけで心が落ち着くような気がします。
ランタンはキャンプブームもあっていろんな種類が出ていますから、好きなデザインで選ぶのもいいと思います。ただ、一つだけ、アドバイスするなら、絶対暖色系ライトがいいです。絶対です。
追記:アメトークでおなじみのキャンプ芸人推薦ランタン。この記事のLED部門2位でした。 キャンプ芸人うしろシティ阿諏訪さんおすすめランタン
母チョイス、やるな。
4.サトウのごはん 涙が出る
ホッとするものの一つが温かいごはんです。
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お鍋でお湯を沸かすことができれば、電子レンジが使えなくても温めて食べることができます。カップのお味噌汁もあれば、涙が出ます。
映画「千と千尋の神かくし」で、おにぎりを食べた瞬間ポロポロ涙をこぼす千尋を思い出します。一家に一台カセットコンロを置いておくこと。これは絶対ですね。
5.ラップ、クッキングシート、キッチンペーパーがお役立ち
水道が止まっているときに困るのが食器。紙皿を使ってもいいですが、ラップを皿にかけて使えば洗う必要なく普段の食器を使えるという知識はもう随分知られるようになってきました。
ラップは怪我をした時の絆創膏がわりにもなるので、災害時の活躍度が高いグッズです。
クッキングシートは、フライパンに載せて使えば、フライパンを汚さす食品を焼くことができます。
キッチンペーパーは折りたたんでタッパーに入れ、水で湿らせれば簡易ウェットティッシュの出来上がり。この時の水は製氷機の中で溶けて水になっていた氷を使いました。
6.黒電話は使えるのか?
ほとんどの家庭がダイヤル式回線からプッシュ式回線に替えていると思います。災害時に使えると噂の黒電話。発信はできなくても、着信だけなら電源がなくても使えるはずなのです。
「黒電話まだある?」と祖母に聞いてみたところ、「押入れの奥にあったような、あげちゃったような…」と思い出せない様子。
あったとしても、すぐにその存在を思い出せなかったり、どこに入れたかわからなくなるようではダメだな。
やはり、使えるのは携帯電話のモバイルバッテリーです。災害時には電池式が良いと思います。電池の買い置きも。
7. 家族隣人との助け合い
災害時、家族がいると心強いです。祖母のお隣の奥様もいつもの通りゴミ出しやらなんやらと助けてくれました。
本当にありがたいことです。