なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

コロナ禍での帰国でピンチ!

今週のお題「人生最大のピンチ」

人生最大のピンチと言ってしまうのは大袈裟かもしれませんが、最近のかなり焦った話を聞いてください!

 

スイス・バーゼルに約3ヶ月滞在しておりましたが、先日なんとか帰国しました。

いやあ、大変でした。

 

ヨーロッパの航空会社は今大変らしい

ヨーロッパはコロナ感染者の増加、ホリデーシーズン突入による人権不足と混雑により、プチ混乱中でした。さらに、ロシアのウクライナ侵攻により、ロシア上空を飛行できないため、運行ルートや便数も調整されていたりします。

 

主に後者の理由で私のフライトスケジュールは一度変更になりました。

 

元々は、夕方に出発してシャルル・ド・ゴールで乗り換え、羽田に到着する予定でしたが、帰国1ヶ月前には変更の案内がありました。

早朝発、1時間30分しかない短いトランジット、成田着。

嫌な予感しかしないスケジュール。

 

 

帰国に必要なもの

まず、スイスは2022年の初め頃にはマスク着用義務が全くなくなり、マスクなし生活を謳歌していた私ですが、ついにこの時がきました。

 

PCR検査による陰性証明 出発の72時間以内

MySOSアプリダウンロードとファーストトラック申請(到着8時間前までに)

 

めんどくさい!

PCR検査はバーゼル空港の中の検査センターに行きました。事前に予約しておくと現地で入力する項目が少なくて済むので予約がおすすめ。

My SOSは、帰国時の陰性証明やワクチン証明の確認事務作業をアプリで事前にしてしまうことで、入国がスムーズになるという仕組みです。

まずワクチン接種証明についての入力で第一審査があり、PCR検査の結果も入力と証明書の写真を送って審査となります。全部審査が通ると帰国時にファーストトラックを簡単なチェックのみで通過することができます。

 

さらにコロナとか関係なく面倒だな、と思っていたのが、、、

 

・荷物のパッキング

 

飛行機に乗せられる荷物の量も制限があります。昔は結構たくさん持って行けたような記憶がありますが、今回の航空会社では、預けられるのはスーツケース一個23kgまで。それ以上は追加料金が必要です。(100ドル〜)

機内持ち込みも小さなカバン1個とハンドバッグorパソコンバッグのみ。

 

もちろん、3ヶ月の間に荷物は増えに増え、お土産もかさばって絶対にスーツケースに収まりません。追加料金を払うか送るか。金額的には追加料金の方が安いと言えますが、荷物が多くなると、空港までタクシー利用になってしまったりと結局お金がかかってしまいそうです。

 

そこで、荷物の一部を郵送にすることにしました。

ここでも考えることがあります。

スイスから送るか、ドイツから送るか。です。

 

バーゼルは国境の街なので、バーゼル市民は節約のために頻繁にドイツやフランスに行きます。特にドイツはアクセスしやすく、安い。

国際郵便ならドイツから送る方が格安なのですが。

 

昨今の郵便事情の混乱。特に「航空会社ルフトハンザがクラスターで人員不足」なんてニュースが出たり、友人がドイツから日本へ送った荷物が紛失したりする話を聞いていたので、ドイツから送るのは不安。

ちょっと高くてもスイスから送ることにしました。

事前にネットで必要項目を入力しておく必要があります。紙の記入フォームはありません。

 

結論から言うとスイスから送って良かったです。エコノミークラスの国際郵便できっちり2週間後に日本に到着しました。スイスと日本の世界に誇れる安全安心郵便システムは最強のタッグでした。傷なしで届いて安心しました。

 

スイスはコロナとかもう関係ねぇ!

先に書いた通り、スイスではもうコロナと共存社会になっており、体調が悪ければPCR検査等受けることはできますが、(スイスは皆保険制度あります)もし、万が一コロナ陽性だったとしても、外出しても構いません。夏風邪が流行してるとかなんとかで、街中で咳をしてちょっと体調悪そうな人がいたりしました。

そんな中でマスクなし生活をしていたので、ワクチン3回接種してることもあって無症状陽性が一番困るわけです。

かなりドキドキしましたが、陰性結果が出てほっとしました。

 

荷物もまとめ、陰性証明もゲット。これで帰れる。

 

ああ、でもスイス大好き。

 

帰りたくないな〜〜〜!

 

(フラグ、立った?)

 

午前4時半のリスケ

早の便でバーゼルを発つ予定だったので、4時半に目覚ましをかけ、5時に部屋を出る段取りで就寝しました。ドキドキするけど、ちょっとでも寝ないとね。

 

きっちり目覚ましで起き、スマホチェック。

 

ん?メール?

航空会社から?

 

Due to the modification of the departure time of your flight, between BASEL/MULHOUSE and PARIS we have modified your trip.」

 

え?

は?

 

予定していたフライトの出発時間の変更により、あなたのフライト内容を変更しました?

 

え?

いつに?

 

え?

2日後?

 

え?今4時半、私5時に出発しようとしてる。でも私が乗る飛行機2日後に変更?

 

この部屋早朝に出ることになってるのに!

 

ぎゃ〜!?

ピンチ、ピンチ!!

 

ピンチを乗り越える

早朝便の出発時刻が1時間遅延になった影響で、予約のリスケが自動的にされてしまったようでした。30分じゃ、出国手続きを含めたトランジットは絶対に無理だもんね。

 

さて、まず、バーゼルでの延泊2日をどうするか。

朝5時の時点ではどうにもできず、泊まっていた場所の共有スペースに全荷物と共に移動し、事務所スタッフの出勤を待つ。

辛い時間だったけど、クリーナーの女性が色々察してくれて飲み物の差し入れをくれたりしました。スイス人かどうかは、わからないけど、平和なスイスで暮らしている人はみんな優しい…。

 

事務所の学生インターンさんが10時ごろ来てくれて、まず、他の部屋を2泊提供してもらえることに。泊まるところがある。移動しなくていい!!(私が使っていた部屋はもう予約があった)

 

一安心。

 

次に日本大使館に電話。なぜかと言うと、2泊延びたことでシェンゲン加盟国の滞在可能日数90日を1日超えてしまうので、大丈夫なのか確認したかったからです。

事務所の電話を借りて、「帰国に際しどうしたら良いか困っていて…」と問い合わせたところ、「コロナですか?」と被せるように言ってもらったのですが、「いえ、、、フライト変更で滞在日数が…」と言うと、「大使館は業務外なので、滞在しているエリアの移民局に問い合わせてください。」とのこと。

 

そうなんだ、知らなかった!

 

移民局に電話するのはドイツ語ができない私の代わりに学生インターンさんがしてくれました。

初めは担当者がおらず、1時間後にかけ直し。担当者から昼までにかけ直すと言われ、ちょうどお昼に電話がかかってきました。

 

「予期せぬフライト変更はよくあることなので、普通に出国してOK」ということでした。

念の為、フライト変更になった経緯がわかるメールを印刷してもらいました。

担当者の方は1人で判断せず、念の為、別の移民局の人に確認をして折り返してくれたのでした。スイス人、仕事が出来すぎる。ちゃんとしてる。最高。

 

ほっとしたところで、ランチにピザ風の郷土料理をテイクアウェイして食べる。

そんなこんなで、かなり焦りましたが、パニックのまま飛行場へ行ったりしなくて良かったです。

なんてことでしょう。

「帰りたくな〜い」が叶ってしまいました。

いや、こんな形は望んでなかったんだけど。

 

2日滞在が延びたことで、PCR検査をもう一度受けることに。

もう一度100ユーロ払った時には「おえっ」となりましたが、これは航空会社が補償してくれるはずです。申請して1ヶ月経ってまだ返金されてませんけど。

 

ピンチを乗り越えて安心した私は、調子に乗ってバーゼル近郊の街に遊びに行ったりして楽しい延泊になりました。

 

そうです。ピンチはチャンスじゃなくて、ピンチはラッキーになった話でした。

ちゃんちゃん。